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- パソコン事情 -

コンセント

 アメリカでのコンセントの形状は、日本と同じ2Pコンセントにアースのついた、いわゆる3Pコンセントが最も多くなっており、日本のプラグ(2P、3P)をそのまま差し込むことが出来ます。
 またこちらでは雷が多く、電気工事による瞬電や停電もしょっちゅうなので、仕事でパソコンを使う時には、無停電電源か最低でも電力サージ対応のテーブルタップが欲しいところです。ただし、アメリカ製電気製品の2Pプラグの中には、極性があるためプラグの一方の先端をわざと太くしたものもあり、そうしたプラグは、日本で一般的な左右対称の2Pコンセントのテーブルタップには接続できません。

電話線

 電話のコンセント(モジューラジャック)は日本と同じ形状で、日本製の電話機も繋がるようですが、電話機そのものはこちらで買った方が安くつくでしょう。ただし微妙に特性が異なるようで、場合によっては日本仕様のモデムでは上手く通信が出来ないこともあるようです。新しく買うならば、国別に仕様を変更できるワールド仕様のモデムの方が良いでしょう。

インターネット

 日米を比べると情報インフラの格差は圧倒的で、市内電話は一日中かけ放題で月11.25ドル、使い放題の56Kのプロバイダが月20ドル前後です。大学の公衆回線もありますが、Visiting Scholarは学生用の回線から入るので、深夜等はかなり混雑しているようです。
 ISDNは殆ど普及していませんが、電話線に専用のモデムをつけて数Mのスピードを出すADSLは使い放題のインターネット接続込で月50ドル前後、我が家で入ったケーブルテレビの配線を使ったケーブルモデムサービスは同じく繋ぎっぱなしで月40ドルです。
 一般に、ADSLは電話局からの距離が離れるほどノイズによりスピードが落ち、ケーブルモデムサービスは他のユーザーと回線を共有しているので、近所で利用者が多い時間帯等には遅くなります。
 ちなみにADSLやケーブルの場合、専用モデムが必要ですが、私の場合キャンペーン中だったのでタダで持ってきてくれました。またモデムからは10baseTでパソコンに接続しますが、インストールに来てくれる技術者はおそらく日本語OSの表示が読めないので、そうした場合はネットワークの設定を自分で行うか、入力を手伝ってあげる必要があります。

ローミング

 日本にきたメールを海外で読むためにはいくつか方法がありますが、仕事で常にメールを読む必要のある人や、なるべくメールアドレスを変えたくない人は、複数のアクセス手段を用意していった方が良いでしょう。
 まず日本で、海外でのローミングサービスをしているプロバイダと契約して手続きをすれば、海外でそのままアカウントを使用することができます。通常使っているメールをこのアカウントに転送する設定にしてから渡米すれば、アドレスや設定の変更も必要なく、とりあえず安心です。ただし、プロバイダによってはローミングの利用料を上乗せされることが多いので、検討が必要です。
 アメリカで電話やADSL、ケーブルを通じたプロバイダに加入したら、まずはメールソフトに従来使っていたPOP3、SMTPサーバを設定してみて、直接アクセスできるかどうか試してみましょう。これができれば転送やローミングの必要はなくなります。受信だけでなく、必ず送信出来るかどうかテストしてみて下さい。
 直接アクセスできない場合は、アメリカで加入したプロバイダにメールアカウントを作って転送先をここに変更し、場合によってはローミングのためのプロバイダは止めてしまっても良いかもしれません。帰国する時は、これと逆の手順を取ることになります。

日本語環境

 立ち上げればそのまま使える状態にして、日本から機内持ち込みで日本語仕様のノートパソコンを持ってくるのがベストです。
 研究室にあるパソコン等で、英語仕様のWindowsしか入っていない場合は、マイクロソフトのサイトからGlobal IMEをダウンロードしてインストールすることで、最新バージョンのInternet Explorer、Outlook ExpressおよびWord2000において、日本語の入力、表示が出来るようになります。またIME2000には同様の機能があり、英語版のWindowsにそのままインストールすることが出来ます。
 アメリカ仕様のプリンタでも、最新のプリンタドライバを使うと上記の環境からの日本語印刷が可能となる場合があるようです。プリンタによってはPropertyで、フォントをBitmapあるいはGraphicとして印刷するオプションを選ぶ必要があります。
 また中国語版、韓国語等のGlobal IMEも、日本語、英語版のWindows上で同様に利用することが可能です。なお、Windows2000は、はじめから多言語対応です。
 ちなみによく言われていることですが、アメリカではZipやCD-Rは普及していますが、MOはまったく普及していませんので、アメリカでは大手のパソコンショップに行ってもMOのメディアを手に入れることは殆ど不可能です。

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