1.研究領域
本研究会は,現代企業経営についての実証研究の方法を学び、卒業時までに全員が各自の研究を卒業論文としてまとめることをその目標としています。実証研究とは,理論だけを単独で研究したり,逆にただ事例(ケース)を集めたりするだけではなく,両者を組み合わせることによって自分なりの仮説を導き,その仮説をデータや事例によって検証してゆこうという方法論です。
そして計量経営学の研究会として,少なくとも「数字」には強くなってほしいと考えています。そこでは必ずしも数学的な「知識」は要求されませんが,論理的思考能力や統計的な「センス」を磨いて欲しいと思います。
2.研究会の特徴
和ゼミのモットーは「やる時には何事も一生懸命やる」「生涯つき合える仲間をつくる」です。OB・OGとの縦の交流も盛んですが、常に変わっていこうという「革新性」にあふれる組織を目指しています。
また似たような考えを持った人が集まるより,喧嘩をしてでも個性をぶつけた方が創造的と考えますので,メンバーの「多様性」を重視しています。そして私が短いながらも「社会人経験」がある事や,韓国をはじめ他の大学,ゼミ等との交流が盛んという点を特徴として挙げることができます。
3.学生への要望
和ゼミは,200名を超えるOB・OGがいますが,新しいゼミのあり方を自ら進んで積極的に作り出していこうと考えている学生を希望します。そして「経営学」のゼミとして,自分なりの研究テーマを持っていることが大前提であり,研究者志望,将来会社を継ぐ予定がある,MBA留学を考えているといった学生を歓迎します。
ゼミや公式行事への全出席はもちろんですが,ゼミの時間は基本的に「発表」の時間であり,研究はゼミ以外の時間を使って進めますので,本研究会の活動を最優先することが求められます。そして経営学・統計学の基礎知識を持っているか,こうした分野への興味とセンス,短期間でキャッチアップできる能力・意欲が必要です。
4.活動内容
ゼミ・・月曜・金曜の5・6限
グループ研究・OB企業調査・文献購読・卒業論文等
合宿・・新歓合宿(5月)夏合宿(9月)
インゼミ・・韓国インゼミ・塾内インゼミ・塾外インゼミ等
飲み会・・月1回程度
その他・・OB会「和会」・工場見学・各種イベント
5.経歴
1976年 慶應義塾中等部
1986年 慶應義塾大学商学部卒業
同年 株式会社 三菱総合研究所 経済・経営部門
1991年 慶應義塾大学大学院 商学研究科
1999〜2001年 UC Berkeley訪問研究員
6.参考文献
『新・日本的経営論』文眞堂、2024
『深化する日本の経営』(共著)千倉書房、2012