●1998年度三田祭研究論文

コンビニエンス・ストア
〜高収益システムの多角的分析と展望〜

<内容>

近年急成長を遂げたコンビニエンス・ストア(CVS)について取りあげます。POS(Point Of Sales) などの情報を活用してあらゆる方面から消費者のニーズを追求し、経営の効率化を高めて発展してきたCVSは、今や業界年商が7兆500億円になるといわれています。時とともに様々なサービスを取り入れて、街の“便利屋”として驚異的に成長したCVSを、「ライフスタイル」・「流通業界」・「実際の店舗」という3つの観点からアプローチし、なぜここまで成長したのかを探ってみました。
「ライフスタイル」では消費者の生活とCVSが互いにどのような影響を及ぼしあっているのか、歴史に触れながら分析します。「流通」ではCVS業界の流通を構成している商流・物流、そしてそれらをつなぐ情報流がどのように機能しているのかを分析していきます。「店舗」ではCVSのレイアウトや陳列技術を学び、実際の店舗を考察してみました。また店舗運営をするうえでの問題点にも迫ります。最後に3つの観点から我々なりに、今後更なるサービスの多様化が予想されるCVSの将来像について提言します。CBSはこれから成長するのか、また成長するためにはどうするべきなのかを考えました。

<目次>  ※タイトルをクリックすると、内容が読めます。

第1章 ライフスタイルとコンビニエンス・ストア
 第1節 コンビニエンス・ストアの歴史
 第2節 日本におけるライフスタイルの変化
 第3節 都市化とコンビニエンス・ストア
 第4節 コンビニエンス・ストアにおける消費者の商品購入

第2章 コンビニエンス・ストアを取り巻く流通システム
 第1節 流通イノベーションと革新性
 第2節 供給連鎖の構築
 第3節 情報ネットワークとPOSシステム
 第4節 マーチャタイジングによる商品開発
 第5節 フランチャイズシステムの問題点

第3章 1店舗から見たコンビニエンス・ストア
 第1節 レイアウトの原理
 第2節 陳列と品揃え
 第3節 CASE
 第4節 人材育成
 第5節 クレンリネス
 第6節 防犯システム

第4章 展望


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