今までのコンビニエンス・ストアは、主に若年層をターゲットにして売れ筋商品を取りそろえていた“町の便利屋”として成長してきた。これからは単なる便利屋にとどまることなく、商品以外にも様々なサービスを提供し、あらゆる世代からも来てもらえるような店舗作りを目指していかなければならない。特にこれから高齢化社会を向かえるうえで、時間とお金に余裕があるシルバー世代を是非とも顧客に取り入れたいものである。そのためにもコンビニエンス・ストアはどれだけ高齢者のニーズに応えられて、どれだけ高齢者にコンビニエンス・ストアを身近に感じさせるかがポイントになるであろう。
　どんなにサービスを広げても、皆に知ってもらわなければ意味がないので、広告等を使った広報活動も同時に行っていかなければならない。またサービスを広げることによって仕事も増えるわけだから、人材育成や金融サービスに対する防犯システムの強化も徹底していく必要がある。
　今後コンビニエンス・ストアが高齢者をはじめ、あらゆる世代のニーズを満たせるような“ユニバーサル・コンビニエンス・ストア”へと発展していけるなら、集客力はさらに高まり、それに伴って売り上げも伸びていくであろう。