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小野晃典研究会 入会案内
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一問一答
これまで電子メールや説明会などで2年生の皆さんから受けた質問その他と, それに対する私(小野)の解答を公開します。

Q. 先生, 若いですねぇ...。

A. 大学(院)を出たばかりです。 職位に関する制度が変わって初めての新卒教員なので, 来年度は史上最も弱年のゼミ担当教員になることになります。 このことは裏返せば, 今後最も長くゼミを運営するということなので, 来年入会する1期生の下には, 最も長期間に渡って後輩が続くことになります。

Q. 新規ゼミなので, 不安なんですが...。

A. 私も実は,日吉の学生のときには,同じことを感じて, 伝統のあるゼミを選択しました。 不安感が入ゼミ願書受付日までに払拭できないのならば, 当ゼミへの入会はお奨めできません。 「ゼミの活動内容も雰囲気(カラー)も自分で創っていくんだ」 という気概が, (ゼミ生にも私にも)必要かもしれません。

なお, 弱年教員である私でも,皆さんの研究に必要な諸々のアイディアを紹介することはできます。 若くても一人前の現役学者として多少の自負は持っているので, 教員の知識量について心配は無用です。 でも, もし分からないことに出会ったら, 一緒に学ばせてください。


Q. どういうゼミを創りたいですか?

A. その質問は私が入ゼミ希望者の皆さんにすべき質問です。 いろんな才能を持つ人がいろんなアイディアを持ち寄ってゼミを創ってくれれば嬉しいです。 私は, そのような人材を集める役割と, そのような人材の1人としてゼミに貢献するという役割しか演じきれません。 もし可能ならば, マーケティング研究の面白さを伝えられたら, と思っています。

Q. 三田祭での研究発表を見る限り, マーケティング論のゼミでなくても, マーケティングっぽい研究をやってるゼミが多いみたいですが...。

マーケティング論の背景知識がないままにマーケティング論的研究をしようとすると, “業界紹介話”に終わってしまいます。 これでは, 業界についてあまり知らない学生読者にとっては面白いかもしれませんが, 業界を知っている読者には全く評価されません。 マーケティングに関心があるのなら, マーケティング論のゼミに入会し,マーケティング現象を検討するためのフレームワークを身につけるのが妥当です。
A.

Q. 研究テーマはどうやって決まるんですか?

A. 私は, 上のように専門領域さえ逸脱した研究が許されたために低レベルな研究成果しか挙げていない学生や, 逆に, 教員からテーマを与えられたために研究意欲が低い学生の話を知っています。 そのことを踏まえて, 私はゼミ生に対して, 研究主題や研究方法の選択について, マーケティング論の既存研究群に準じた範囲という緩やかな限定付きの自由を与えるつもりです。

Q. 数学・統計学・コンピュータのセンスに自信がないんですが, 実証分析をやっていけますか?

A. 数学的なセンスは持っているに越したことはありませんが, 実証分析は意外と簡単にできます。 実証分析をしないで論文を執筆しても構いません (そういう論文のなかにも数多くの秀作が存在します) が, 実証分析技法を知らないと, それを使用した多数の論文を読解することができず, また, 実務でも市場調査の結果を理解することができません。 やる気と根気さえあるゼミ生なら, どんなに飲みこみが遅いゼミ生にも付き合って指導するつもりです。

Q. 英語の文献を読む機会はありますか?

A. あります。 というよりもむしろ, マーケティング論が盛んな米国の著作・雑誌記事は, どうしても参照しなければなりません。 ただし, ゼミの時間内での文献討論に際しては能率を優先して邦訳文献を多用し, 三田祭や卒論の際に各自で原書を読んでもらうことになるかもしれません。

Q. ゼミでの研究成果を, 外部の懸賞論文に応募したいんですが, それは可能ですか?

A. ゼミでの研究成果は, 随時ホームページで外部に公開してもらうつもりでいます。 そのようにしても恥ずかしくないくらいの研究レベルを保ってもらうためです。 研究成果がとりわけ高レベルで, なおかつ論文の体裁にまとまるようであれば, 任意にそれを雑誌(論文集)に投稿したり, あるいは, 企業や他大学に献本したりするのはかまいません。 前者の場合, 論文審査にパスし掲載許可が下りるよう, 私も充分にサポートするつもりです。

Q. ゼミは何曜日の何時間目ですか?

A. 未定です。 ただし, 本ゼミは木曜日4・5限、サブゼミは月曜日4・5限になるかもしれません。

本ゼミは教員参加型のクラス討論会です。 サブゼミは教員非参加型のクラス討論会です。 グループ研究プロジェクトの起動中には, これらの時間以外のグループ別の討論会が非公式に行われることになります。


Q. 募集人数は何人ですか? 他学部生も入会できますか?

A. 募集人数の規定については, とくに考えていません。 入ゼミ試験後に自然に決まるものだと思っています。 ただし, 私の指導力の限界に照らすと, 20名程度が上限かもしれません。

他学部生の入会希望については, 商学部生の 入会希望者を圧迫するほど大挙することのない限り, 当ゼミはそれを拒みません。 むしろ, 他学部生は, その個性をゼミで発揮してくれるならば歓迎されます。


Q. 「他のいかなる活動をも休止してゼミに打ちこむ決意を」 とのことですが, エグいんですかぁ?

A. 私が厳しい表現で述べた理由は, 既存ゼミのなかに, ゼミへの関与が高い人と低い人が混在しており,グループワークが成立していない (それどころか諍いが生じている)ようなゼミが少なからず存在しているという現状にあります。 同期生たちが仲良くないゼミほどエグいゼミはありません。 そこで当ゼミでは, ゼミへの関与が低い学生には入会を遠慮してもらうことによって, ゼミ生が楽しみつつ団結して研究してもらえるようにしようと考えたわけです。 ですから, バイトやデートは禁止だという意味ではありません。 それらの活動がゼミ生の和を乱すとき, そのゼミ生にはそれらかゼミかのいずれかを辞めるように勧告するかもしれない, という話です。 なお,エグいほどの量の課題を与える準備がなされているというわけではないので, 受動的な知識習得カリキュラムをイメージしそれを期待していると, 落胆することになるかもしれません。

Q. ゼミ内で研究以外の活動はしますか? また, ゼミ合宿にはどこへ行って何をするんですか?

A. 私がコーディネートするのは, 基本的には, 週2度の授業時間の範囲だけです。 けれども, 高関与型ゼミということを, 高水準の研究成果を生みだすという意味だけでなく, 飲み会, テニス, 旅行なども共に楽しむ学友が集うという意味に拡大してくれれば, 嬉しい限りです。 とくに飲み会については, 三田の飲み屋街にゼミ名が轟くほどになることを期待していますが, 残念ながらそういったことは教員である私の関知することではありません。 それらの課外活動は, ゼミ生が主導して行われるものだからです。 ゼミ合宿も例外ではありません。 合宿先やスケジュール等々はゼミ生に決めてもらい, 教員は相談・参加依頼に応じる, というのが当ゼミの方針です。


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ゼミ担当教員のEメール・アドレス akinori@fbc.keio.ac.jp

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