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小野晃典研究会 入会案内
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雑談:
消費者のブランド選択行動

学生のゼミ選択行動
学生のゼミ選択行動は,消費者のブランド選択行動に似ています。 ここでは,様々な学生(消費者)のゼミ(ブランド)選択基準を想像しつつ,入ゼミ希望学生の選択プロセスを補助するとともに,当ゼミの研究内容の一端を紹介したいと思います。

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研究テーマによる2段階選択モデル
 例えば自動車を選択するとき,消費者は,まず初めにセダン,クーペ,ワゴンといったカテゴリーを特定化し,その後に特定のカテゴリー内の車種を選択するかもしれません。
 それと同様に,ゼミ選びのケースでも,初めにマーケティング論,経営学,会計学といった学科を特定化し,その後に
(マーケティング論が選ばれた場合でいうと)ミクロかマクロか,広告か流通か,企業中心か消費者中心か,といった分野の選択を行うことができます。
 なお,当ゼミは,「マーケティング論 〈広告論・消費者行動論〉」のゼミです。 ただし, ゼミ担当教員は,ゼミ生の研究対象を広告と消費者行動だけに制約しません。 詳しくは, 1ページ目を参照してください。


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研究レベルと拘束時間による
トレードオフ・モデル
 馬力の大きな自動車は概して値段が張るものです。 逆に、安く買える自動車は低馬力と言えるかもしれません。 消費者は自分にとって自動車がどれだけ重要かということを考えて, 高価格高品質車種にするか,低価格低品質車種にするか,ということを意思決定するわけです。
 それと同様に, ゼミ選びのケースでも, 拘束時間が長いけれど高度な研究成果が期待できるゼミもあれば, 高度な成果は望めないけれど長い休暇をとれるゼミもあることでしょう。 入ゼミ希望学生は, 自分自身の大学生活後半戦の計画に合わせて, 高拘束高成果ゼミにするか,低拘束低成果ゼミにするかを意思決定することができます。
 なお, 当ゼミは高拘束高成果型のゼミを目指します。 ただし,ここでの 「拘束」 は, 当ゼミ担当教員がゼミ生を拘束するという意味ではありません。 ゼミ生自身がサークルやバイトや資格試験勉強ではなくゼミを自分の生活の中心に据えるという意味です。 ゼミ生が自分に課す「拘束」が心理的負担ではなくなるほど, 楽しくマーケティング研究に打ちこむことができればベストです。


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ゼミ創設年度による理想点モデル
 価格を一定とした場合,馬力が大きければ大きいほど, その車種は消費者に好まれることでしょう。 けれど, このような自動車の性能のケースとは異なり, 例えば口紅の色のケースでは, 赤みの強い口紅を好む消費者もいれば, 薄い色の口紅を好む消費者もいます。 消費者は, 赤色の濃淡について何らかの理想点を持っており, 自分の理想に最も近い色の口紅を選択するというわけです。
 それと同様に, ゼミ選びのケースでも, 来期に新設されるゼミから,来々期で最後となるゼミまでが, 選択肢のなかに含まれています。
 当ゼミは, 新設ゼミです。 新設ゼミといえば, 伝統に縛られない自由な研究活動ができる反面, 伝統に裏打ちされた高度かつ効率的な研究システムや,OBによる各種サポートを享受できないだろう, と想像する人もいるかもしれま せん。 けれども, それは半ば誤りです。 当ゼミ担当教員が, 最も伝統的なゼミの出身者であることを思い起こしてください。


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多属性態度モデル ・ 認知的不協和論
 事例を自動車に戻します。 自動車のように高度な製品を選択する際, 消費者は大概, 上記の「馬力」だけでなく種々の製品特性を考慮に入れて,慎重に意思決定をくだすことでしょう。
 それと同様に, ゼミ選びのケースでも, このページで取り扱われなかった多数のゼミ特性―例えば,実証分析を行うか, 論理を尊重するか, グループワークを多用するか 等々―が, 選択基準として活用可能です。
 充分に情報を収集・統合して選択された自動車
(ゼミ)ならば, 消費者(入ゼミ希望学生)がその自動車(ゼミ)に満足できる見込みは高いはずです。 不幸にして自分のニーズに合致していない自動車(ゼミ)を選択してしまった場合でも, その不協和は, いくつかの手段によって低減可能です。
 例えば, パーツを取り替えて愛車
(所属ゼミ)を改造することができるでしょう。 また, そうやっても愛車の性能向上が望めない場合であっても, その車に偶然に同乗してきた仲間たちと充実した時間を過ごそうと努めるならば, 彼らと自分を結びつける場としての愛車(所属ゼミ)の価値は, 他のどんな車よりも高いものになるはずです。
 当ゼミは, ゼミに対して能動的かつ有機的に関与しようとする学生を求めています。


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ゼミ担当教員のEメール・アドレス akinori@fbc.keio.ac.jp

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