実学の精神にもとづいた
問題発見能力・問題解決能力を養成する

商学部では、調査や体験、実務家の講義などを通じ、さまざまな社会的な課題を自ら発見・理解するための授業を設置しています。 専門的知識を学ぶのみならず、知識と社会とのつながりを意識して、実学の精神にもとづいた知見や思考をさらに深めることが目的です。

地域との対話(1・2年次)

この授業は総合教育セミナーの科目の一つです。キャンパス近隣の日吉や元住吉などでフィールドワークを行いながら、地域が抱える様々な問題(商店街の活性化・子育て・障がい者支援・地域コミュニティのあり方など)について調査し、考察や提言を行います。フィールドでの観察や発見によって、地域社会が直面する現実的な課題を理解し、学問的に考察していきます。この一連の活動を通して、より実践的な思考力を養います。

過去のテーマ例
  • 障がい者支援施設利用者の自立と地域社会への参加支援のあり方( 2010 年度)
  • 商店街活性化・地域コミュニティ再生と新しいソーシャル・メディアの利用可能性( 2010 年度)
  • 障がい者の就労支援と報酬向上( 2009 年度)
  • モトスミ・オズ通り商店街の店舗・消費者調査・提言( 2007~09 年度)
  • 日吉近隣における子どもの遊び調査( 2008 年度)

21世紀の実学

各界で活躍する塾員(慶應義塾の卒業生)を講師として招き、オムニバス形式で行う授業です。研究者や大学教員とは違った視点を持った、社会の第一線で活躍する人たちの考え方や知識の一端に触れることができます。学生の視野を広げ、より大局的かつ具体的に物事を考えられるようになることを目的としています。これにより学生たちは、勉学に対する態度をより充実したものへと深化させています。

過去のテーマ例
  • 交流文化を創造する旅行業へ 新たな旅行業のカタチを求めて
  • 公認会計士 監査業務からディールアドバイザリー業務への転身
  • ホスピタリティのプロをイメージしてみよう
  • 企業変革を考える クラウドとGoogle のイノベーション
  • 途上国から世界に通用するブランドを作る
  • 画像で楽しむ浮世絵版画の歴史

寄付講座

さまざまな企業・団体の芳志により、商学部では多くの寄附講座を設けています。教員がコーディネーターとなり、毎回講師を招いて、テーマに沿った講義が進められます。最新の動向をもとに、毎年度様々なテーマの講座が開講されます。2015 年度には以下の授業が開講されています。

三田キャンパス

経済広報センター寄付講座
「企業の成長戦略と国民の経済的繁栄」

1989 年以来続く、経済広報センターによる企業人派遣講座です。この講座では、毎年異なる一つの共通テーマのもとで、実社会で活躍されている方々にオムニバス形式による講義をしていただいています。

日本取引所グループ寄付講座
現代の証券市場と上場会社

授業では、資金調達・資金運用面で急速に重要性が増している「証券」に焦点を当て、証券市場の仕組みや最新動向を考察します。

プレデンシャル生命保険寄付講座
「営業から学ぶリーダーシップ」

組織活動において営業とはいかなることか? 個人にとってだけでなく、組織、社会とのかかわりを具体的な仕事を通して深く考察する機会を提供することが本講義の一つの目的です。講義を通し、学生自身の人生やキャリアをどのように考え、将来の幹部としてのリーダーシップ力を醸成していくのかという点について、ともに議論し考察していきます。

みずほフィナンシャルグループ寄付講座
「現代の企業金融」

財務会計の基本的な知識を持つ受講者を対象に、昨今の金融情勢を踏まえ、さまざまな資金調達手法を解説していきます。