●井原哲夫研究会・ゼミ紹介

このペ−ジでは、ゼミで勉強していることを発表していきたいと思 います。


-ゼミ合宿日光にて-

 先生の分野はサ−ビス経済学であることは、皆さんご存じのことと思います。しかし、サ −ビス経済学は、授業(三田)でしっかり教えてもらえるので、ゼミでは他の分野を勉強しています。
  そもそも先生は非常に博識な方ですので、どの領域でも教えていただけるのです。では、1年間何をしてきたのか、簡単にご紹介します。

  4月 入ゼミ発表後、初めてのゼミ。 自己紹介をし、飲み会で友好を深めます。
 勉強内容については、4-6月まで「現代の金融入門」(ちくま新書)を輪読しました。ゼミの進め方は、毎回2-3人のレポーター(事前に指名)が 当てられた範囲についてレジュメを作成し、発表します。 その内容についてコメンテーター(これも事前に指名)2-3人が質問をする、といった形式です。聞きたいことが あれば、誰でも質問できます。

 6月後半からは、「生活の経済学」(東洋経済新報社)を輪読しまし た。

 井原ゼミの特徴は、より現実的なテーマを勉強するところです。 先生は私達が一人前の社会人として、必要かつ十分な知識を得るように、配慮して下さっているのです。   

 さて、前期も終わり合宿です。原則として全員参加で行われます。1998年は2泊3日で日光へ行きました。 勉強内容は、「国際金融入門」(岩波新書)をやりました。自由時間には、滝を見に行ったり、牧場へいったりといろんな事ができました。


-ゼミ合宿合宿所にて-


 秋学期が始まると、「経済白書」(経済企画庁篇)を読み始めました。大変分厚い本で辞書程の量です。いきなりこの本をやっていたら、訳が判らなかったでしょう。まじめにやってた人は、大変明解に書かれてあることに気づくはずです。この「経済白書」を読めることこそ、一人前の社会人として必要なことであり、先生の研究会の目標であったわけです。 秋学期はこの一冊で終わりましたが、それだけ内容の濃い本です。

 10月頃からいよいよ三田祭のシーズンで、研究発表の準備におわれます。現代の生活に欠かせなくなったコンビニエンスストアを、ライフスタイル、物流、実際の店舗の三点から分析しました。

 以上が大まかな1年間の流れです。
 井原研究会は、専門的な分野にとらわれず視野を広げることで、知識そのものを得ることを目的とするのではなく、物の考え方=視点を見いだす事に重きがあります。分かり易くいうと、表面的なことを議論するより実質的な問題に取り組んでいこう、ということです。デリバティブだの住専だの議論する前に、「なぜデリバティブが必要なのか?」、 「なぜバブルがはじけたのか?」、「なぜ...? 」といった論点を整理しよう、といったところです。


井原哲夫研究会活動

<内容>
本ゼミ
 本ゼミは、週1回毎週木曜日4.5限に行われます。
 そこでは、教授が指定した文献を、ゼミ員が分担してレジュメを書き、報告する形がメインとなります。 質問が活発となるよう、レポーターのほかにコメンテーターが割り振られます。コメンテーターとなったゼミ員は、担当のレポーターに対して有意義な質問をしなければなりません。 ですから、より一層文献を読み、自分の考えとレポーターの報告とを比較できるような準備が求められます。

本ゼミでの卒論発表 
4年生は卒論を書き上げるために、分担を決めて、先生及び3年生の前で卒論中間発表を行います。  
  卒論中間発表のために、4年生はレジュメを書き、説明をします。説明ののちには、先生及び他のゼミ員から質問があり、先生から問題点、改善点が提案されます。
 数回の発表を経て、卒論完成と向かうことになります。

本ゼミで用いた文献
-1998年-
1998年4月から本ゼミで使用した文献は以下の通りですが、本年度もすべて同じとは限りません。
現代の金融入門(ちくま新書)
生活の経済学(東洋経済新報社)
国際金融入門(岩波新書)
経済白書(経済企画庁篇)



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