慶應義塾大学 商学部・商学研究科

新保一成 研究室

開発と環境の経済分析...

2011 India Study Tour(8/21〜8/31)

8/21〜8/31に2011 India Study Tourを実施しました。 ここでは概要と参加者の感想を掲載します。 Tourの詳細は, Taj多事をご笑覧ください。 アーカイブをクリックするとすべてのメニューを表示できます。

参加したのは,4年生が5名,3年生が9名,それに小生の小学6年生の豚児と小生を合わせて16名です。 ご協力いただいたHumana People to People Indiaのスタッフの皆様, Sulabh InternationalのPathak博士およびスタッフの皆様, The Energy and Resources InstituteのRitu,Atul, Jayaをはじめ研究員の皆様に感謝申し上げます。 最後に,ホテルや車の手配をはじめ,さまざまな面でわれわれをサポートしてくれたセナさんには, 何度感謝申し上げても仕切れないほどです。みなさまのおかげを持ちまして, 今年度のStudy Tourがなんとか無事に終えたことを感謝申し上げます。ありがとうございました。

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2011/09/09

参加者の感想

  • 事前に様々な文献や論文を読んでからの出発となった今回のインド研修旅行。
    しかし、"百聞は一見にしかず" とはよく言ったもので、インドの現状は想像以上だった。
    貧富の差、人の多さ、道端に積み上がったゴミの山、牛の糞やゴミそして香辛料など様々なものが混ざった独特な臭い、 舗装されているとは到底思えないでこぼこ道、そのどれもが慣れ親しんだ国日本とはあまりにも違っていた。
    また、今回の旅では、HPPIによるプロジェクトの視察、Sulabh Internationalによる不可触民に対する教育・職業訓練現場の視察、 TERI訪問など通常の旅行ではなかなか経験できないような経験ができた。 農村地域の民家や都市スラムを実際に目にできたことはとても刺激的だった。
    少しタイトなスケジュールだったが、”インドの洗礼” も受けることなく終わることのできた今回の旅は楽しかった。
    (清水 健吾,商学部4年)
  • study tour お疲れさまでした。
    はじめに、今回のstudy tour は私たち4年生が去年の夏前ごろからリクエストしていました。
    昨年は、わずかな人数で再開したゼミ活動だったため、先生と生徒の距離が近かったことも今回の活動の実現の一因だった思います。
    今年は3年生がたくさん入会し、先生も今回のtourの調整等が大変なところ、何事もなく(もちろん腹は壊しましたが)全日程無事に終わり、 感謝しています。
    私が今回、一番体感したことは"格差"だと思います。
    日本でも流行語のように、"格差"が叫ばれています。
    正社員、派遣社員、ワーキングプア等の格差が日本には存在します。
    しかし、そうはいっても、日本ではアルバイト暮らしでも、ある程度の生活は確保できていると思います。
    ほとんどの子供は教育の機会を持ち、働きながら学校に通う生徒は少ないと思います。
    一方、見学させていただいたアカデミーでは、働きながらでも学校に行けるのは幸せな事とする現状がありました。
    ほかにも、都市の人たちは太っている人がたくさんいるのに、スラムの大人と子供は誰もが痩せていました。
    日本に帰り、写真の整理をしていたところ、貧しい子供はカメラにものすごく興味を持ち、笑いかけてくれている写真があるのに対し、 都市の子供たちはきれいな格好をして、妙に大人っぽい姿でした。
    ゼミの学習では、"インセンティブ"があれば、政策を実現する可能性が高まるという意見が多かったと思います。
    でも、現実にここまで格差のある社会で、一元的な政策は正直、無理だろと思いました。
    MOPには地方の団体の活躍について、かかれていましたが、細かい政策が非常に有効なのだろうと思いました。
    そのため、今回、視察にいった、マイクロファイナンスの事務所?をどのように存続させていくかが、重要なのだと感じました。
    生活文化の極めて異なる、日本とインドで10日間生活し、感じたことは、日本製品の多さです。
    トイレの施設の偉いおじいさんも、日本製品について言及していたと思います。
    スズキ、トヨタの車、ソニー、コダックの電化製品などをみかけ親近感も感じました。
    そういった経験をふまえて、わずか10日間ですが、インドを遠くも、近くも感じたTourでした。
    来年以降(4年はいませんが。)は、こちらサイドからも提案、プレゼンができるといいと思います。
    社会人になる前に貴重な経験ができ、参加できて本当に良かったと思います。
    (岡 祐一郎,商学部4年)
  • インドを実際に見ての感想としましては、思った以上に技術が進歩した事に驚かされました。
    その一方で、その技術進歩・技術革新が貧富の差を広げてはいないかという考えも浮かびました。
    例えば、(情報も資源と扱われるようになった)現代社会で情報を得るために必要不可欠なインターネットですが、 これがあるかどうかでは生産性に大きな差が出てくると思います。
    また、最終日にお世話になったTERIで「メトロには停電時に備えたバックアップシステムがある」と伺いましたが、 もしこのバックアップシステムが一般企業にも普及しているレベルだとすると(そして恐らくこのバックアップシステムは高価だと思いますので)、 停電時も創業できる備えができるような資金のあるオフィス・工場は (今後の停電時にも活動ができるので)より豊かになり貧富の差を広げる結果になるのでは、と思います。 (さらに、多くの人々が貧困から脱出し急激に電気需要が増えれば停電の頻度も増え、 上記のアドバンテージがより大きな差を生む可能性も・・・というのは素人の考えでしょうか。) インドに限った事ではありませんが、最新技術の製品というのは高い効用を得られる分いかんせん高価なものですから、 これらが貧富の差の拡大を助長する道具とならないようにする制度の必要性を感じました。
    (小林 正和,商学部4年)
  • 働く子供たちの学校やスラブ・インターナショナルに行って,そこの人たちがいろいろな努力や工夫をしているのに感心した。
    タージ・マハルの模様がすべて対称になっているのは,たいへん印象に残った。
    料理もおいしかったし,いろいろなところに行くことができたことが,とても楽しかった。
    また,行きたいと思う。
    (新保 卓樹,桶川市立朝日小学校6年)
  • 10日間の滞在で、何より文化の違い、そして私自身の英語力の拙さに苦しみました。 そして、いかに自分が恵まれた環境にいるのかということ(日本という豊かな国に住み、高水準な教育を受けている)を痛感しました。
    食べ物や交通路、トイレなど、インドの衛生環境は非常に悪く、GDPでは測れない生活水準の低さには驚きました。 そのような実情の中、逞しく学ぼうとするスラムの子供たちの姿を目にして、自分が恥ずかしいとすら感じました。
    また、HPPIやTERIの方たちと実際にお会いし、彼らの教育水準の高さを実感したと同時に貧困層の人たちとの格差も確認できました。
    インドで一番の問題とされている格差。これを解決するためには、経済的なアプローチだけでは不十分だと思います。 カースト制度など文化的な側面が影響している以上、 HPPIのような教育的アプローチを今後何十年と拡大していくしかないのではないでしょうか。
    最後に、私は三日目の夜、インドの洗礼にあったことで非常に苦しい旅となりました。 そんな中、日本から持ってきたカップラーメンのおいしさに感動したり、訳もなくホテルの部屋を格下げされたりしたことは、 今となっては良い思い出です(笑)
    (高橋 佑季,商学部4年)
  • 個人的には、下痢したことはつらかったですが、インドの教育事情が知れ、インドの熱気ある(?)雰囲気に触れられ、大満足でした。
    おそらく、何年か経ったらまた行く気がします。
    このような旅行を組んでいただき、ありがとうございました。
    (山畑 幸祐,商学部4年)
  • 慣れないインドの10日間は、現地にいる時は非常に長く感じました。
    私の英語の稚拙さや早々に腹を下してしまい、食を楽しめなかったことも原因でしょう。
    HPPIのプロジェクト、Sulabh Internationalによる教育や職業訓練を視察したことは今後しっかりとまとめて三田論、 さらには来年のツアーにつなげられればと思います。
    あくまでも私の個人的な考えですが、公衆衛生こそその国の生活水準の基盤となるものだと思います。
    インドでは街の至る所にゴミや糞(牛、人等)が溢れ、匂いがひどく、野牛や野犬などの動物はほぼ病気に感染している印象を受けました。
    新興国インドがさらに発展していくためにも公衆衛生に対して更なる政策、活動が必要と感じました。
    観光という観点から見れば観光客向けの店には気さくな人が多く、 仲良くなれば値段をかなり安くしてくれたりおまけをくれたりと楽しむことが出来ました。
    来年も機会があれば行きたいです。
    (斎藤 浩彰, 商学部3年)
  • 私は今回のstudy tourで、非常に多くの人と出会いました。 なかでも最も印象に残っているのは、ガンジス河で沐浴をしている時に出会った一人の物乞いの少女です。 彼女は私が10円のブレスレットを3本買っただけで40分私の後をついてきました。 当時はそれを迷惑に思いましたが、今思うと彼女こそインドの貧困の被害者でした。 本で読むだけでは絶対にわからない貧困の実態を確認できたこのstudy tourは、私にとって非常に意義深いものでした。 今回視察した教育プログラムがこれから先何十年と続き、少しでも貧困が和らぐことを願っています。 また、そのためにもこれからゼミの勉強をしっかりしていかなければと感じました。
    電気ポットをかしてくださった小林さんと拙い英語を理解してお湯を出してくれた現地のホテルの方には本当に感謝しています。 ありがとうございました。
    (青木 徹也, 法学部3年)