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国際教養プログラム(英語圏)

国際教養プログラム(英語圏)では、英語運用能力4技能をバランスよく修得し、さらに英語を使って研究・発信する力を養成します。自主強化科目の英語科目(日吉設置)や専攻科目Ⅳ類の「外国語演習」(三田設置)ではスキルを中心に学習し、「総合教育セミナー」(日吉設置)や「国際教養セミナー」(三田設置)では修得したスキルを研究、発表に用いる場を与えられます。いずれのクラスも少人数ですから、集中して演習する良い機会となるはずです

また、商学部設置科目以外の科目(外国語教育研究センター、国際センター設置科目)を履修することで、海外研修を含む多様な学習の機会を得ることができます(諸研究所設置科目の卒業単位への算入については、各自商学部履修案内で確認してください)。国際教養プログラムに認定されるセンター科目は商学部HP掲載の認定科目一覧を参照してください。
プログラムに認定される科目を履修することで、英語を勉強するばかりでなく、英語で勉強する楽しさを多くの皆さんに経験して欲しいと願っています。

* 認定科目の詳細については、プログラムHPもしくは時間割の科目一覧を確認してください。

* 総合教育セミナーは学年に関りなく履修可能です。ただし日吉開講のため、抽選時に科目設置学年を優先する場合があります。履修希望者はガイダンスに出席して確認してください。

* 3・4年次に「演習科目」(三田設置「国際教養演習」もしくは日吉設置「総合教育セミナー」)を履修した場合、「演習科目」と「第 3 ・ 4 学年履修対象科目」の必要単位(各 4 単位)を同時に充当することができます。

修了者の声

真のコミュニケーション

2018年度修了  山下紗季

大学での英語の授業は高校までのものとは異なります。高校までは、文法や読解といった『語学』としての英語の習得を主な目的としていた一方で、大学では『英語を使って』ビジネスや経済などの知識を増やしたり、ディスカッションやプレゼンを通して人に伝える力や批判的な思考を鍛えたりします。私は国際教養プログラムを通して、そういった『英語力の先にあるもの』を得ることができました。だからこそクラスで深い議論ができ、自分の興味関心の幅も広がったように思います。単に英語力を伸ばすのは市販のテキストでもできます。英語の得意不得意に関わらず、本当の意味で世界中の人とコミュニケーションを取れるようになりたいと思う方におすすめです。

国際教養プログラム(ドイツ語圏)

国際教養プログラム(ドイツ語圏)では、ドイツ語の運用能力を確実なものとし、同時に広くドイツおよびドイツ語圏の文化と社会について学ぶことを目的としています。新しい言語を学ぶことは、新しい世界を知ることです。ドイツ語の場合、それはドイツ語圏の人々とのコミュニケーションによって開かれる世界であり、さらにはドイツ語でしかアクセスできない情報や知識を通して広がる世界でもあります。哲学や文学、音楽や絵画の豊かな伝統を持つドイツは、現在EUを政治的・経済的にリードする先進国であるばかりでなく、原発対策をはじめとする環境政策や難民へのさまざまな支援政策など、現代社会について考えるうえで必要不可欠な経験と知見を数多く持つ、いま最も注目すべき国のひとつなのです。

しかし、みなさんもご存知のように、ドイツ語という言語が使われているのはドイツだけではありません。オーストリアやスイス、ルクセンブルクやリヒテンシュタイン公国のほか、ベルギーやイタリアの一部(南チロル地方)でも使用されているこの言葉は、それらの国々では公用語に指定されています。さらに、 歴史的・文化的にドイツやオーストリアと深い関係にあった中東欧諸国(ポーランド、チェコ、ハンガリーなど)や、言語的に同じルーツを持つ北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェーなど)にアクセスするためにも、ドイツ語は有効な窓口となってくれる言葉です。「ドイツ語圏」の文化のなかには、西欧だけにかぎらないヨーロッパ全体の歴史が豊富に蓄積されているといえるでしょう。
大学の4年間を使って、ドイツ語を集中して勉強したい人、そしてドイツをはじめとするドイツ語圏について深く知りたいと思う人は、ぜひこのプログラムの認定をめざしてください。

*ドイツ語科目以外の主な認定対象科目としては、ドイツ語教員が担当する「総合教育セミナー」(日吉)・「国際教養演習」(三田)、ドイツ語圏を主題とする「地域文化論」(日吉)、ドイツ語の「外国語演習」(三田)などがあります。

* 認定科目の詳細については、プログラムHPもしくは時間割の科目一覧を確認してください。

* 語学科目は基本的に通年 2 単位もしくは半期 1 単位、講義・演習科目は通年 4 単位もしくは半期 2 単位です。ただし、外国語演習は半期 2 単位です(通年での履修も可能です)。

修了者の声

挑戦の先の出会い

2019年度修了 井上夏帆

私が国際教養プログラムの認定を目指したのは、専門である商学の勉強以外にも何か一つ目に見える形でやり遂げたと言えるものを作ろうと考えたからでした。何かに挑戦するとき、目標を定めることはとても大事だと思います。第2外国語という新たな挑戦にあたって、プログラムを修了するという目標は、私にとってドイツ語を学ぶ上での大きなモチベーションになりました。
プログラムを修了した今、いちばん良かったと思っていることは、認定を目指す仲間や、先生との出会いです。認定科目は少人数授業であることが多く、その中で一生涯付き合っていきたいと思える友人たちと出会うことができました。2年生の夏には、認定科目を担当してくださった先生が勧めてくださったオーストリアのウィーン大学のサマープログラムに参加し、現地でドイツ語を学ぶという貴重な経験をすることができました。
プログラムを修了すると認定書がいただけます。皆さんもぜひ卒業証書の他にもう一つの証書を手に入れ、大学生活の証を残してみませんか。

生きたドイツ語を学ぶ

2019年度修了 内藤駿ノ介

Guten Tag ! 国際教養プログラムを通じてドイツ人と化した内藤です。好きな食べ物はカリーヴルスト、好きな飲み物はビールです。嘘です。寿司と玄米茶が大好きです。そんな私ですが、このプログラムに挑戦したからこそ「生きたドイツ語」を学ぶことが出来たように思います。慶應のドイツ語の授業は少人数で行われることが多いのですが、その分自分達の積極性を受け入れてくれる環境が整っています。例えば、美に関する文献をドイツ語で読んで論文を執筆したり、ドイツ映画を観たり、ひたすら先生とドイツ語で話す授業だったり。読み書きを学んでいるだけでは決して経験できないドイツ語や文化に触れることが出来るのです。ドイツ語にすべての時間を割いていると思われがちですが決して大変なわけではなく、同じくドイツ語の習得に励む友人と共に楽しみながらプログラムをやり遂げることが出来ました。今では1年次から挑戦してみて本当に良かったなと感じています。皆さんも大学の大切な4年間、生きたドイツ語の習得に少しだけ挑戦してみてはいかがでしょうか。

国際教養プログラム(フランス語圏)

国際教養プログラム(フランス語圏)では、言語としてのフランス語運用能力を確実に身につけると同時に、その言語が使われているフランス語圏の国や地域についての知識を学びます。とくに、以下のような目標をもった人にはオススメです。

・交換留学でフランス語圏の大学に留学したい。
・ESSECでのダブル・ディグリーの取得を考えている。
・将来、国際的な機関・企業で働きたい。

慶應と協定を結ぶフランス語圏の大学はたくさんあります。 2年次の秋に出願し、3年次の秋から4年次の春にかけて留学するのが一般的です。また、ESSECでのダブル・ディグリーは英語だけでも取得可能ですが、実際にはESSECではフランス語での授業も多く開講されています。充実した留学生活を送るためには、まず日吉の2年間でフランス語やフランス語圏の社会・文化の知識をつけておくのがよいでしょう。

また、フランス語圏はスイス、ペルギー、カナダなどの欧米に限られません。現在、発展が進んでいるアフリカやカリブ海にもフランス語が用いられている国や地域があります。将来、そうした方面で国際的な仕事につきたいと考えている人にもオススメできます。

フランス語科目以外で、国際教養プログラム(フランス語圏)の認定対象となる主な科目は以下です。

日吉 総合教育セミナー(フランス語の教員が担当するもの)
フランス事情(商学部設置科目)
地域文化論(ただしフランスを主題とするもの)
文学(ただしフランスを主題とするもの)
三田 国際教養演習(フランス語の教員が担当するもの)
外国語演習(フランス語講読/コミュニケーション)

* 認定科目の詳細については、プログラムHPもしくは時間割の科目一覧を確認してください。

* 語学科目は基本的に通年 2 単位もしくは半期 1 単位、講義・演習科目は通年 4 単位もしくは半期 2 単位です。ただし、外国語演習は半期 2 単位です(通年での履修も可能です)。

修了者の声

商学部フランス語学科

2017年度修了 浅見早映

大学生の間に、第2外国語をせっかくやるならとことんやって身につけたい、そんな思いでインテンシブコースとともに国際教養プログラムをはじめました。必修の授業だけでは学ぶことのないフランス文化の理解を深めたり、フランス人の思考の違いも垣間見たり、国際教養プログラムを通して新たな価値観を学び、フランスだけでなく文化や哲学まで分野を超えて関心を広げる機会となりました。なによりも、ともに高め合う友人や丁寧な指導をしてくださる先生に出会うことができ、フランス語学習のモチベーションになりました。交換留学をした際にも、先生にアドバイスをいただいたり、同じように留学したクラスメート達と悩みを共有したり助け合いました。商学部は、フランス研修や映画鑑賞会など授業外のイベントも充実しており、専門の勉強をしながらもフランス語力を高める環境が整っています。是非、国際教養プログラムをいかしてフランス語を習得してみませんか。

「外国語を学ぶ」ということ

2016年度修了 今井佑香

英語が主流になる今、新たに外国語を勉強する意味はなんでしょうか。例えば、私の場合、外国人観光客の方が一生懸命日本語で話そうとする姿を見ると心が温かくなります。それは、相手が日本に関心を持って、私の方に歩み寄ろうとしてくれているように感じるからだと思います。そこに私が外国語を学ぶ理由があります。その国の言語や文化、歴史、社会問題まで包括的に学べるこのプログラムは、世界の多様性を知りたい私にぴったりでした。その中で、偶然選んだのがフランス語でした。見て、聞いて、触れたフランスは、幼い頃の私が思い浮かべていたイメージとは少し違いましたが、知れば知るほど興味深く、とても人間味のある国でした。さらに、国際教養プログラムでは、語学力や知識だけではなく、未知の世界に飛び込む勇気も得られ、人間的にも大きく成長することができました。大学生活での挑戦の1つとして、このプログラムを検討してみてはいかがでしょうか。

国際教養プログラム(中国語圏)

国際教養プログラム(中国語圏)では、中国語運用能力と中国についての知識を習得することによって、 自分なりの目的と関心をもって中国に切り込んでいくための能力を養います。商学部在学中に得た知識を武器にして、将来、中国と深くかかわっていくことのできる人材を養成することが目的です。中華人民共和国は悠久の歴史をもち、世界最大の人口を擁し、面積でもウラル山脈以西のヨーロッパに匹敵する大国です。およそ9割を占める漢民族とその他の少数民族よりなる多民族国家であり、言語的にも共通語と方言が重なり合う複雑な構造を持っています。さらには台湾・香港・マカオや世界各地に散在している華僑・華人社会など、中国語圏の広がりは測り知れません。深く広い中国語圏の世界を知るには、多方面の知識が必要です。中国語圏と中国語に興味を持っている人は、ぜひこのプログラムを履修してください。中国語以外で国際教養プログラム(中国語圏)の認定対象となる主な科目は以下のものです。これ以外にも認定される科目がありますので、「認定対象科目問い合わせフォーム」から問い合わせて下さい。

* 認定科目の詳細については、プログラムHPもしくは時間割の科目一覧を確認してください。

* 語学科目は基本的に通年 2 単位もしくは半期 1 単位、講義・演習科目は通年 4 単位もしくは半期 2 単位です。ただし、外国語演習は半期 2 単位です(通年での履修も可能です)。

修了者の声

中華圏の門戸を叩いてみて

2018年度修了 沼尻旭広

入学式を終え、私が大学生活で初めてした決断は、本プログラムへの挑戦でした。中国語初学者の私にとって、発音練習に始まる中国語は非常に大変でした。しかし、高いモチベーションを持つクラスメイトや、厳しくも丁寧な指導をしてくださる先生方に囲まれた環境で、めきめきと力をつけることができました。また、本プログラムに加え、1カ月の上海留学で学習を重ね、帰国後にはHSK5級に合格できました。少人数セミナーでは、中国の経済や社会への理解も深めることができました。これらの経験や先生方のご助言から、私は更なる中国語の習熟と中国ビジネスへの理解を求め、交換留学に挑戦しています。プログラムを通じ、語学力と専門性を高め、ぜひ中華圏の門戸を叩いてみてください。

国際教養プログラム(スペイン語圏)

国際教養プログラム(スペイン語圏)は、スペイン語能力を着実に培うと同時に、スペイン語圏についての知識を身につけることを目的としたものです。スペイン、ラテンアメリカ諸国、アメリカ合衆国など世界の20を超える国と地域で話されているスペイン語は4億を超える人々の母語であり、スペイン語圏の歴史・文化・地域事情は非常に豊かで多様です。スペイン語とスペイン語圏の知識を共に学ぶことによって、ぜひ語学力を生かす場を広げて下さい。

そのために、国際教養プログラム(スペイン語圏)では、日吉キャンパスにおいては、時々の興味深いトピックを扱うスペインとラテンアメリカに関する総合教育セミナー(主として商学部スペイン語教員が担当するもの)や、スペインとラテンアメリカの社会と文化に関するバラエティーに富んだ総合教育科目(「ラテンアメリカ研究」、「地域研究 ― スペイン事情」、「地域文化論」・「文学」・「美術」などのうちスペインやラテンアメリカに関するもの)が設置されています。三田では、国際教養演習に加えて、他学部のセミナー科目で関連すると判断されたものも認定科目となります。

* 認定科目の詳細については、プログラムHPもしくは時間割の科目一覧を確認してください。

* 語学科目は基本的に通年 2 単位もしくは半期 1 単位、講義・演習科目は通年 4 単位もしくは半期 2 単位です。ただし、外国語演習は半期 2 単位です(通年での履修も可能です)。

修了者の声

スペイン語圏の文化と政治への探求

2023年度修了 難波沙和

私は、高校時代のスペイン留学をきっかけに、スペイン語圏の政治経済に興味を持ち、国際教養プログラムに挑戦しました。そして、1、2年次には総合教育セミナーで、スペイン語圏の文化や政治制度を学び、語学はインテンシブクラスに入り、文法やボキャブラリーを強化しました。さらに、3年次には、プログラムを通した日吉での学びを深めるために、慶應の交換留学に出願し、アルゼンチンへの留学が決まっています。
このプログラムを通して、スペインだけでなく、ラテンアメリカにも関心をもち、留学を含め、進路選択の幅も広がりました。また、語学の授業はインテンシブの少人数クラスだったため、沢山の発言機会があり、スペイン留学時代のホストファミリーからもその成長を褒められるほど、スピーキングの力を伸ばすことができました。このプログラムがあったからこそ、これから私は、自信を持ってアルゼンチンに渡航することができるのだと思います。
皆さんもぜひこのプログラムに挑戦し、スペイン語圏の魅力に触れてみてください!

「芸術の都」バルセロナに憧れて

2023年度修了 三宅舞

私たちは新型コロナウイルスのパンデミックにより、大学入学と同時にステイホームを余儀なくされました。そこで、パンデミックが終焉した暁には世界を旅することを夢見て、一念発起し、スペイン語インテンシブコースと総合教育セミナーの受講を決めました。勉強を始めてからはスペイン語の軽やかな響きに魅了され、日々楽しく学習を継続できました。また、総合教育セミナーでスペインの芸術家について研究するうちに、芸術と文化のマネジメントに興味を抱き、芸術の都、バルセロナへの交換留学を志すようになりました。プログラムに組み込まれた講義で語学の素地を養い、芸術や文化への感度を高めた状態でスペインに留学したため、現地では学習面の成果をあげるだけでなく、良好な人間関係の構築や人生の楽しみ方も会得することができました。プログラムに参加することで、皆さんは成長を後押ししてくれる周囲の方々や環境に恵まれることでしょう。そのような人や環境に感謝しながら、新しい時代を切り拓く受講生が生まれることを願っています。

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