Taj 多事
Taj 多事
2009
今日は,カルティックと黄熱病の予防接種を受ける.カルティックとは10時にIHCの第2ゲートで待ち合わせだ.小生は,いつものように8時に家を出てIHCに向かう.今朝も違う運転手であったが,何も言わなくても連れて行ってくれて,いつもと同じ料金を取られる.出発したところへ,おとといの運転手が来て,地団駄踏んでいる.実は,彼にはおつりRs. 3の貸しがあるんだけど・・・
9時45分ごろ,カルティックから電話であと5分ほどで到着するという連絡が入ったので,ゲートに向かう.彼の母上がIHCの傍に用事があるそうで車に同乗していたのでご挨拶.どうやらカルティック君は,かなりよいところのオボッちゃまのようだ.たしかにミドルネームにクリシュナという神様の名前がついている. 車はもちろん運転手つき. 母上を途中で降ろして,コンノート・プレースの西にあるRam Manohar Lohiaという病院へ向かう.インドで病院に入るのは初めてである.かなり大きな病院であるが,冷房はない.黄熱病の予防接種は水曜と土曜に受けられて,土曜の受付は10時半で終了だ.水曜の受付が11時半までなので,カルティックは土曜も同じものと勘違いしていたそうだ.着いた時間は10時20分.
受付には,予防接種を希望する人が殺到している.げっ,こんなにいるの.ほとんどの人は,すでに名前を登録してあって,料金を払い,証明書の記入フォームをもらっている.われわれも急いでパスポートを提示して,名前を登録する.
ところが,10時半を過ぎたと言って,料金を徴収して証明書のフォームを配っているオジさんが仕事を終了して,どこかへ行こうとする.手続きを終えていない,小生達二人を含めた5人が,「へい,へい,オレたちの分はどうなるんだい」「時計を見てみろ」「そんなことはわかっている.10時半前に,登録したのはオマエも知っているだろう」「知っている.でもオレの働く時間は10時半までと決まっている」まったく話にならない.
予防接種を受ける診察室で直接お金を払って,できないものかと残された5名は診察室の外で待機する.ほとんどの接種が終わったころに,診察室の中へと案内している看護婦らしき女性に一人が事情を話す.「あらまー,かわいそうに.でもRs. 200追加して払うなら相談に乗ってもよいわよ」という.中には明日出発なんて切羽詰まった輩もいるから,「それで頼む」ということになってしまった.中から,さっきのオジさんが出て来る.どうみても,この二人は蔓んでいて,あきらかに違法な小遣い稼ぎで,領収書には接種料金のRs. 300だけを記入して,残りをポケットに入れようという算段だ.こちらのグループにも強者がいて,会計係が看護婦らしき女性との会話を聞いていないことをよいことに,追加料金は5人でRs. 200にしてしまった.ちなみに,会話はすべてヒンディで,あとからカルティックに英語で説明してもらった.
この病院は国立病院である.コミッションを平気で要求してくるし,要求された方も,それを正そうとしない.やはり,この国にとって真の発展を遂げるためのattitudeの問題は深刻である.
それよりも小生の心配は,注射針をきちんと換えてくれるんだろうなといことだ.TVコマーシャルでは,HIVに感染しないように医者が新しい針を使うかどうか確認しましょう,なんて政府広告を放送している.診察室の中には5人もいて,一人が案内,一人が受付,一人が接種,一人が証明書の記入,一人がその確認.なんとも時間がかかる.そのおかげでよく観察できたのだが,注射針は常に新しい袋を開けて取り替えていた.一安心.それにしても案内受付は合わせて一人でいいし,証明書の記入と確認も一人で十分だ.最後の確認をしている女性が,一番偉そうなのだけど,電話をしながら片手間に,パスポートと証明書を見比べて「OK」というだけがその仕事.インドでも国家財政の赤字が大問題だ.雇用を確保するという目的はあるにしろ,こういうある程度能力のある人達の非効率な人的資源の配分はできるだけ排除しないといけない.病院,学校,お役所を含めて,こういう部分がかなりあるにちがいない.
予防接種の後は,TERIに戻ってお仕事.土曜は紅茶やコーヒーを3Fまで入れにいかないといけない.4時ごろ3Fに行くとアトゥールもコーヒーを入れに来ていて,そのまま3Fの彼の席で,エネルギーと経済全般のモデルについて5時過ぎまで議論.小生の仕事は尽きることがなさそうだ.
6/27のデリー天気予報 最高気温44℃、最低気温33℃、晴れ
6/27のデリーの天気 最高気温45℃、最低気温34℃、平均気温40℃
6/27の東京の天気 最高気温30℃、最低気温22℃、平均気温26℃
腐敗
09/06/27