いつものようにリキシャの溜まりに行くと，いないはずのいつもの「オジさん」がいる．どうもこのオジさんは，自営のリキシャ運転手ではなく，組織に属しているようだ．ときどき，元締めらしき人から，お金を受け取っているのを見かける．きっと釣り銭やガス代など，その日の運転資金にちがいない．今朝は，その元締めらしき人に，何やら車のここが調子悪いだの説明しているようである．そして，また「7 days」と言って去って行った．今朝は，元締めが運転手に豹変し，オジさんのリキシャでIHCまで連れて行ってくれた．

今日は16時半からミーティングで，とりあえず出来上がった環境分析用産業連関表についての説明をした．もう少しこの辺りのデータがあるといいんだけどなどと言うと，小生には笑顔で話しているリトゥの顔が豹変して，カルティックに「誰々に聞けば分かるでしょう，明日すぐに対応しなさい」と厳しい．カルティック君，完全にビビッています．お願いだから止めないでね．予定は１時間であったが，終了したのは６時過ぎ．メトロを使うようになってから，帰る時間を気にする必要がないのは何ともよろしい．

森本達雄『ガンディーとタゴール』（レグルス文庫）読了．この書によれば，この二人のインドの偉人には，共通点がある．ガンディーは，同胞に「だれからも尊敬される社会集団となるべく，義務と責任を果たすよう，白人から蔑まれるような不衛生な習慣を止めるよう，宗教やカーストの違いを超えて一つの民族としての自覚をもつよう」呼びかけた（148頁）．タゴールは，「都市に住む顔のない地主や，正体不明の外国政府に援助を期待するのではなく，農民に自尊心と独立心をとりもどさせなければならいと考えました．それにはまず，「前世のめぐりあわせ」「神様の思し召し」としてあきらめるヒンドゥー教のカルマ（業）の教義や迷信の昏睡から無知な人びとを揺り起こし，無力な農民の力を結集すべく，農業協同組合的な自治組織を設立，悪質な高利貸しの魔の手を排除するための頼母子講を導入，農閑期の副業としての織物・染物・皮細工などの家内工業の振興と市場の開発に奔走したのでした」（230頁）．インドの独立に向けてこの二人が果たした精神的，啓蒙的役割は，新しい日本を先導するために「独立自尊」を強調した福澤の役割と一致している．「このような人物が，肉と血をもってかつてこの地上を歩いたとは，未来の世代は信じられないだろう」とアインシュタインはガンディーのことを評したそうである．

荷造りしないと・・・

６/18のデリー天気予報　最高気温39℃、最低気温27℃、晴れ

６/18のデリーの天気　最高気温41℃、最低気温28℃、平均気温34℃

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