Taj 多事
Taj 多事
2009
7時起床.いまだお腹一杯なので,ジュースだけ飲んで,8時に部屋を出る.玄関でセナさんが新聞を読んでいて,5分ほど話してIHCへ出発する.いつもの「オジさん」のリキシャで,8時半に着席.
パチャウリ所長から,小生の隣の隣に座っているスムリティを所長室の研究員兼ディレクターにするという辞令のメールが配信されている.所長室付けというのは,名誉なのだろうけど,研究者としてはどうなのだろう.ただ,それなりの人でないとできないのは確かだろう.おそらく,いろいろな意味で影武者なのだろうから.はじめてスムリティに会ったときにビックリした.パチャウリ氏の令嬢ショナリーに瓜二つなのだ.みんな知っているのかなー.ご栄転には,そんなことも関係しているのかもしれない.娘はオーストリアで滅多に会えないし.
The Hindu紙にパチャウリ氏の気候変動に関するコメントが載っている(ノーベル賞受賞者と紹介しているけど,これは言い過ぎ.彼が議長であるIPCCが地球温暖化防止に関する啓蒙活動への貢献で2007年のノーベル平和賞を米国の元副大統領であり『不都合な真実』で有名になったアル・ゴアとともに受賞した).「気候変動によって最も甚大な被害を被るのは貧しい人達だ.気候変動に対するインフラもないし手段もない.富める人達は,貧しい人達のニーズと現状に敏感でなければならない」「先進国がこれまでの温暖化の責任を途上国に転嫁する(passing the buck to developing countries)してはならない.米国オバマ大統領のリーダーシップに期待しよう」.前半部分は,完全にアマラティア・センの受け売りだな.センは随分と前から,経済が好調なときは,あたかもパイが均等に分たれているようにみえるけれども,ひとたび不況になったり災害が起きたときには,被害の受け方は決して均等ではなく,最貧層の人達の被害は見るに絶えないものであり,最貧層の人達は何もかも失うと,被害が起きたときの非対称性を主張している.
パチャウリ氏が,こういう談話を出すと,TERIの若い連中の半分ぐらいが,その受け売りを始めるように,少なくとも2Fにいると感じる.若い連中は,リサーチによって彼をサポートしなければいけないと思うけど,彼の言った事や書いた事をオウムのように繰り返す,パチャウリ学をやっている輩が多すぎるのが気になる.
カルティックの仕事が一段落つくまでは,こちらはテキスト書きを進める.
昼は,Gulab’sでDal Fry(イエロー・ダール豆のカレー,Rs. 40)とVegetable Pulao(インド風野菜ピラフ,Rs. 35).今日は暑い.外を歩いたあとは,セーターも靴下も要らないという感じ.しばらく汗が止まらない.温かくなってきたせいか,昼食のあとは眠気が襲う.
5時20分にMr SinghのOne切り.今日もガス・ステーションでガス漏れでガスが入らない.大丈夫か,この車は?修理が終わるまで怪しげなカチョーリを食べて待つ.結局,少々早めにTERIを出ても,家に着くのが7時になってしまった.
今,ニュースを見ていたら,「目には目を(An Eye for An Eye)」というタイトルで,硫酸をかけられて目を失った女性の映像が映されている.聞き間違いでなければ,犯人の目を被害者に与えるという判決がくだったというニュースだと思ったんだけど.本当か!?明日,文字で確認してみよう.
2/20の天気予報 最高気温26℃、最低気温13℃、晴れ
2/20の天気 最高気温27℃、最低気温13℃、平均気温20℃
パチャウリ学
09/02/20