Taj 多事
Taj 多事
2009
ここ数日は、いつもの「オニイさん」がリキシャの溜まりへ続く道の途中で待ち構えている。そういえば、いつもの「オジさん」の姿をまったく見なくなってしまったが、どうしたのだろう。いつもの「オジさん」の運転は、非常に丁寧で、運転している姿も背筋をピッと伸ばして格好良っかた。いつもの「オニイさん」の運転姿も背筋が伸びていてなかなかだ。最悪なのはMr. Singhで、ずんぐりむっくりの猫背で、顔がリキシャの全面の風よけについてしまうんじゃないかと思うほどだ。最近いつもの「オニイさん」は、空いている道を選んで運転しているので、到着までの時間が短縮傾向にある。今朝も8時20分には着席できた。
学会へのエントリーのための要約文をリトゥ(Ritu)に渡すために、もう一度学会のWebサイトを確認すると、提出期限が今月の31日に伸びている。それはよいのだが、要約の字数制限は前回まではなかったのに、今年は15行に制限されている。A41枚半に書いてしまったので、あわてて短縮作業に入る。それにしても15行はえらく少ない。確かに7月が本番だから、今要約を提出させても本番では中味が変わっていることはよくあるので、どのセッションで報告させるかを決めるのに十分な内容に限ったのかもしれない。本番で配布される要約集の厚さも随分薄くなるなるだろう。
さて、今日はもう一人メンバーに入ってもらうように掛け合わなくてはならない。TERIには、小生の他にもう一人Mさんという日本人女性がいて、彼女は東大のプロジェクトから派遣されている。彼女の専門は農村開発で、バングラデシュの農村開発に関する著書が、開発経済学では日本で最も権威ある賞を昨年受賞した、すごい人なんです。これまで一度しかお目にかかっていなかったのだが、先日授賞式で日本に帰って、こちらに戻って来たときに小生の席に寄っていただいてどら焼きを頂戴した。彼女自身の仕事は、東大のプロジェクトとの関係が薄く、多少申し訳なく思っているとのことで、プロジェクトが発行する雑誌にインドの現状を報告するエッセイを寄稿することにしたそうだ。次号にはLaBLを紹介する予定だと聞いていた。
リトゥに要約文を渡して、早々にMさんの内線に電話して、昼食をいっしにすることにした。彼女は、インド料理がまったくダメではないが、進んで食べにいこうとは思わないそうで、昼は車で自宅に戻って自炊しているそうだ。Gulab’sっていう美味い店がすぐ近くにあるんですなんて言わなくてよかった...今日これから向かう所には、日本の食材が手に入る店もあるそうだ。彼女は、小生のように三輪窓なし車ではなくて、四輪で窓ガラスつきの車を雇っている。その車に同乗させていただいて、ハウス・カース(Hauz Kaus)という大変景色のよいところにある日本食レストランに行くことになった。 ハウス・カース は、IHCとクトゥブ・ミナール(Qtub Minar)の中間ほどの所にあり、車で10分ちょっとの距離だ。目指したレストランは閉まっているというので、パーク・ブルーチ(Park Buluchi)というどこかのコンテストで金賞に輝いたと看板にでかでかと書いてあるレストランがよいと彼女の運転手が勧めるのでそこで食べることにした。小生が毎日行くGulab’sのようにギチギチにテーブルが並んでいるのとは大違いで、広い空間にゆったりとしたスペースでテーブルが並べられ、なかなか感じの良いレストランだ。
料理はインド料理。メニューを見ていると、魚料理があって説明に「carefully treated fish」と書いてある。どういう意味なのかよくわからないが、食べても心配ないよということだろうと勝手に解釈して、それを頼むことにした。それと野菜団子入りヨーグルトカレー(Kadhi Malai Kofta)とライスを注文した。野菜団子には、ドライフルーツが入っているとのことだ。おそらくインドに来て初めて魚を食すが、あのヤムナ河で獲れた魚ではないことを祈りつつ、おそるおそる口に入れる。魚の種類はわからないが、マサラで味つけした焼き魚で、予想に反して大変美味しかったです。これだけのメニューでRs. 1000以上取るレストランですから、確かに味は抜群で、スパイシーという感じもまったくしないので、日本や欧米からお客さんが来たときに利用するとよいでしょう。
さて、昨日も書いたように、LaBLの目的は環境保全だけにあるわけではない。今回学会に提出する論文は、環境保全効果に関する計算結果が主になるが、農村開発に関する視点を欠いてしまっては意味がない。しかし、健康状態の改善や就業意識の向上などに関する効果を見るにはまだ期間が浅すぎる。Mさんには、日々のLaBLプロジェクトの運営でどんな情報が集まると、そのような効果を分析できるようになるのかなど、農村開発の視点から見たLaBLについて書いていただき、われわれの計算結果を補足していただけないかとお願いした。MさんもTERIにどのような貢献ができるか考えていたところだということで、共同で論文を執筆するという形で貢献できるのならと承諾していただけた。
Mさんの車でTERIに戻る。昨日リトゥと話した感じでも、リトゥ自身も産業連関分析をきちんと理解しているようには思えなかった。今回の分析は、分析対象はおもしろいが、分析手法としては入門的なものなので、メモランダムを書いて、これを機会にしっかり理解してもらおうと思う。できたら月曜には渡せるようにしよう。月曜には、リトゥに別のお願いをしたいので。
1/16の天気予報 最高気温24℃、最低気温12℃、曇
1/16の天気 最高気温23℃、最低気温12℃、平均気温18℃
初魚
09/01/16