Taj 多事
Taj 多事
2008
6時15分起床。今日の午後もMr. Singhのツアーで、1時のIHCで待ち合わせているので、9時まで家で仕事をしてIHCに出かける。Rickshawの溜まり場では、どうやらそこを仕切っているオジさんが、若い運転手の車に小生を案内する。どうやら完全に知れ渡っているらしい。「Habitat Center, Rs.90, OK?」と一応確認すると、その仕切りのオジさんが「OK, OK」と言って出発。ところが、どうみても道がおかしい。これは、こないだグトゥブ・ミナールへ行った時の道にちがいない。おいおい、お前に観光たのんでないぞ。運転手の背中を叩いて「おいおい、行き先はロディロードのハビタット・センターだぞ」、「えっ、IIT(Indian Institute of Technology:インド工科大学)じゃないのか?」、「ノー!!」ということで引き換えす。IHCとIITを聞き違えたらしい。仕切りのオジさんの言うことしか聞いていなかったわけね。出発前に確認したじゃないの。結局50分ほどかかってIHCに到着。しょうがないのでRs.100渡して、「釣りはいいよ」と言い残してTERIに入る。
仕事の方は、今度の金曜までに個表の整理の結果をまとめて、チームメンバーに報告したいので、回帰分析における作用点、異常値の探索手法を取り入れて少々機械的に作業をすすめる。そのためのプログラム作成に今朝から着手している。
1時にゲートに行くと、Mr. Singhはスタンバイしていて、まずは彼がよく利用する庶民食堂へランチを食べに向かう。先の2週間通ったPindyとChicken Innがあるマーケットから近いところにあるが、普段の昼食に歩いてくるには、ちょっと遠すぎる。店構えは、昨日のSubhashとかわらない。テーブルに生の青唐辛子がてんこ盛りになっているのも、ノンベジ・メニューがあるのも同じ。
ノンベジ・メニューからMutton Do Pyaza(マトンとタマネギ、Rs.55、Pyazaがタマネギだとはじめて知った、Doは2である。)とChicken Curry(本来Rs.80のところ骨なしとMr. Singhがわがままを言ったのでRs.110になってしまった)の二品。ベジ・メニューからは定番のDal Makhni(豆のカレー、Rs.20)とShahi Paneer(チーズのカレー、Rs.20)をそしてRotj(パン、1枚Rs.2)、それにいつのまにかレモン・ソーダ(Rs.10)を頼んでいる。いずれもずいぶん安いのだが、これらはハーフ・サイズの値段。二人で4品もあるからハーフで十分なのと、ノンベジ・メニューについてはハーフで十分一人前で、フルなんてとても一人では食べきれない。だからQuarter(1/4)という親切なメニューもある。味は抜群に美味しい。ここのノンベジ・メニューには、いたるところに青唐辛子が散りばめられているので、たいそう汗をかく。なんと、Mr. Singhは辛いのがダメで、青唐辛子を一つ一つ取り出しているので、食べるのに時間がかかる。当たり前であるがインド人もいろいろである。でも、回りを見渡せば、ほとんどの人が平気な顔でバリバリやっている。Rotiも3枚づつ食べて、もうお腹一杯。合計Rs.238で、味も量も大満足でした。当然小生が全額払って、釣りのうちRs12をMr. Singhが店員に配る。いいとこどりである。運転手やガイドつきの旅行で、彼らと食事をともにすることができる場合には(だめなところもたくさんある。たとえば、PindyやChicken Inn)、こちらが支払うのが普通のようだ。
Chicken InnでChicken Curryを食べればRs.250、つまりここのハーフ・サイズの3倍以上。たしかにChicken Innの食器は陶器で、こちらのはステンレスで、おまけにテーブルに置く前に店員がチャッチャッとナプキンで拭く。こういう光景を見ると旅行者は、ビビちゃって、インド滞在中ずっとホテルで寝てなきゃいけない危険を回避するための安心「感」を3倍のカネを支払って買うんだろう。だけど、高級なレストランでも裏手を覗いてみれば、食器までミネラルウオーターで洗っているわけではなく、水道水でジャブジャブやっている。やはり、危なそうな水を飲まないことと、気になれば食器を殺菌ナプキンで拭くなどの自衛策が必要だ。前者は常に心がけているが、後者は最近野放図である。
16年前の今日、ヒンドゥ教徒がアヨーディヤのモスリムのモスクを破壊したバブリ・マスジッド・モスク破壊事件が起きた。その報復がテロという形で起こるのではないかと、各都市の国際空港では警戒を強めている。ということで、本日の観光は、ムガル朝(イスラム帝国)時代の遺跡を選択。デリーでムガル朝時代の遺跡といえばオールド・デリー(ムガル朝時代の首都)にあるレッド・フォートが最も有名であるが、レッド・フォートには行ったことがあるので、フマユーン廟(Humayun’s Tomb)へ向かう。 フマユーン廟 、IHCのあるLodhi Rd.を東にRickshawで10分以内のところにある。今日は、外国人登録証を提示して、外国人ならばRs.250支払わなければならないところをインド人料金のRs.10で入場。ここは、ムガル帝国第2代皇帝フマユーンの墓で、中央にたまねぎ型のドームを配し左右対称な建築様式は、後にあのタージ・マハルのモデルになったと言われている。 フマユーン廟も世界遺産に指定されている。規模からするとタージ・マハルの半分ほどなのだろうが、白のタージに対して赤のフマユーンという感じである。この建築物も見事であるが、廟の庭園が広大で美しく、半袖でも十分な陽気の中を散歩できてとても気分がよかった。
続いて、Salfdarjang’s Tombというガイドブックにも出ていない廟へ。ここもインド人料金でRs.5で入場(外国人料金はRs.100)。ここは安いからとMr. Singhも付いて来る。もちろん入場料は小生が払う。入場者は二人だけで、整理もあまりなされていなくて、たまねぎ型のドームには草が生えている。建築形式は、フマユーン廟と同様のものであるが、大理石の使用量などは、フマユーン廟に比べると圧倒的に少ない。
20分ほどでSalfdarjang’s Tombを出て、例のごとくスナックとお茶をして、シャカルプールヘ戻ることにした。先々週訪れたのと同じTea Standへ。ここは、今日ランチをした食堂にほど近い。チャイとパコーラを頼む.パコーラは、インド版のカレーパン。パンに、ジャガイモを潰してカレー味にしたものを挟んで揚げたもの(さらにチーズを挟むものもある)。持ち帰ると、これをそもまま食べるしかないのであるが、こういうスタンドで食べると、5切れぐらいに切り分けたパコーラを皿にのせて、ピリ辛のカレーソースをかけて食べさせてくれる。もう今日は、何も食べるものは要りません。
Humayun’s Tomb
08/12/06
Mr. Singh行きつけの食堂でランチ。左がDal Makhni(ダール豆のカレー)、手前がShahi Paeer(チーズのカレー)、その右上がMutton Do Pyaza(羊とタマネギ)。チキンカレーも食べましたが、Mr. Singhが骨なしなんて贅沢をいうもですから遅れて出てきました。これらはハーフで頼んだものをさらに二人で半分こしたもの、つまり四分の一の量です。Roti(パン)3枚づつとレモンソーダをつけて二人分でRs.238(つまり日本円で一人200円ちょっと)。
世界遺産に指定されているフマユーン廟(Humayun’s Tomb)。 ムガル帝国第2代皇帝フマユーンの墓で、中央にたまねぎ型のドームを配し左右対称な建築様式は、後にあのタージ・マハルのモデルになったと言われています。
フマユーン廟でお話しを神妙に(?)聞く小学生たち。でも話を聞かせているのは、手間で座っているご老人なんです。学校に通う子供たちにとっては、土曜日はいつも社会科見学のようです。