Taj 多事
Taj 多事
2008
さすがに6時半に起床。水を打ったように静かだ。街全体が、まったく動き出していない。車の音もいっさいない。みんなどこかに行ってしまったみたいだ。昨晩、あれだけ騒いだあとだから納得できるけど、まさか今日も休日?TVもやっていないぞ。三が日みたいなものだろうか。やばい、喉が痛い。寝ている間に、花火の煙を吸い込んだのだろうか。窓を開けると火薬の臭いが、一気に入り込んできた。
静かなことをいいことに10時まで家で仕事をする。Rituに電話すると、やはり多くの人が休暇を取るそうで、Rituも次に来るのは月曜だそうだ。とりあえず、いつもRickshawに乗る通りまで出てみる。この時間帯でも、ほとんど車が走っていない。いつもオジさんもいないし、Rickshawもほとんど通らない。朝だけならよいのだけど、夕方までこれが続くとなると、帰りの足が非常に心配だ。セナさんの会社も今日まで休みだそうだ。ということで今日は、家で仕事をすることに決める。
昼は、近所の食堂に出かける。ここの食堂では、小生専用のウエイターさんが決まってしまっていて、小生が入ると他のウエイターが彼を呼びに行く。英語の問題かもしれない。今日は、Onion Dossaを初めて食べてみた(Rs.40)。クレープ状の小麦粉の薄い皮を、タマネギのみじん切りを炒めたものにかぶせて、お好み焼きのように焼いたもの近いといったらよいのだろうか。味は日本人好みで、マサラのソースではなくて、醤油だったらたまらないという感じだ。カレーのスープがついてくるのだが、なくなったらお替わりをくれた。
今日もV3SのATMに家賃を降ろしに行く。V3Sまでの道も、昨日までが嘘のようにガラガラだ。これが日常なのか、それとも小休止なのか。いずれにしても、昨日の混雑具合は、昨日だけであろう。これで6ヶ月分の家賃を降ろしたので、今晩セナさんにお支払いしよう。昨日のニュースを見ていたら、Dewaliのご祝儀ということでインドの株式市場(SusexとNifty)では、これまで下がり続けていた株価が上昇した。為替レートは、家にいるとインターネットにアクセスできないのでわかならいのだが、ルピーは上がったのだろうか。これからもレートの状況を見て、ルピーに交換していかないと。
7時過ぎにセナさんに電話して、家賃をお支払いした。Smile InnのWebサイトを1年後まで予約が入っていると更新したそうだ。Dewaliの休日は、カレンダーでは昨日だけだそうだが、実質的にはここ一週間ほどはお祭りなのだそうだ。ということで、この時間になって市街戦が始まった。でもその規模は、昨晩に比べたら、蚊の鳴き声のようなものだ。
絵所秀紀『離陸したインド経済 開発の奇跡と展望』(ミネルヴァ書房、2008年7月10日)を読了。長年インド研究に携わってこられた著者の最新書である。独立後のインド経済の歩みを要所をおさえて解説されているので、 小生のような新参者にとって大変勉強になる。また、参考文献が豊富であり、今後の研究におおいに役立てることができそうである。著者も最近に本屋に出回っているインド関係の本には食傷気味であると書いておられるが、小生も華やかな所にばかり焦点をあて、本質的な問題に触れていないのではと常々感じていた。最終章に今後のインド経済のアキレス腱として、1. 雇用なき成長と雇用形態の変化、2. 教育と雇用、3. 貧困、4. 州間経済格差の拡大、5.人口配当論の妥当性、について議論されておられるが、これらに加えて、水問題を含めた環境・公衆衛生の問題と、都市部への人口流入と公共交通機関の問題も個人的には検討課題にしたいと思っている。1、2、3については、NSSOの標本調査を用いた豊富な分析例が紹介されていた。小生の分析とも関わりの大きなところなので、多いに参考にさせていただきたいと思う。
静かな朝
08/10/29
朝がだんだん寒くなって来たので、オフィスに暖かいお茶を持って行けるように湯沸かしポットを買いました(Rs.1995)。でも家の中では、半袖短パンです。Rs.1000以下のものもありましたが、水を暖める金属がむき出しになっていて、洗い難そうだし、熱くなった金属が化学変化しないか心配なので、一番高いのを買いました。