Taj多事
Taj多事
2011
今日は完全フリーで,学生たちはそれぞれの計画で過ごすのだと思う。Yellow LineはQutb Minarまで伸びているし,Delhiを観光するのも以前に比べればずいぶん楽になったようだ。今日は次男をNational Museumに連れて行こうと思っている。その前にKarimsでランチを食べる予定だ。午前中,洗濯をして,小生は仕事,次男は宿題。
昼にSmile Innを出発して,メトロでOld DelhiのChawri Bazarへ。駅を出てJamma Masjidへ向けて歩く。Chawri Bazar駅を出るとそこはロータリーのようになっていて,そこから放射線状に広がる道は,どれも同じように見え,ここを間違えると自分の位置を見失ってしまう。現地の人は,Chandni Chowkは必ずどこかでつがっているから迷うことはないというのだが,慣れない者にはそうはいかない。Karimsには何度も行ったことがあるので,間違えるはずはないと思っていたのだが,人間の記憶とは怪しいもので,すっかり自信がない。案の定,最初に選んだ道は誤りだった。最初からそうすればよかったのだが,英語の通じそうな現地の人にJamma Masjidの場所を訪ねると一本手前だった。
10分ほど歩くと目の前にJamma Masjid。そこを右に折れてJamma Masjid沿いに少し歩いて,食堂のたち並ぶ混雑した通りへ右に曲がる。Karimsはそこを少し歩いて左側の奥まったところにある。ところが本日はお休み・・・Delhiへ来て一度は行きたい食堂だったのでとても残念。Karimsはムガール風料理出す店,つまりモスリムか経営する店だ。今日からイスラム教のお祭りがはじまるのだそうで,それが理由でお休みとのことだ。Karimsはインド人にとってもDelhiで一番人気の食堂の一つ。ということで,われわれと同じように休みを残念がっているインド人がポツポツいる。
そのうちの男性の一人が「夕方は開くそうだよ。ここが一番人気の店だけど,隣も同じムガール風の料理を出す。われわれ家族もそこへ行くことに決めたんだけど。一緒に行くかい」と声をかけてきた。というかこの男性は,すでに連れて行くモードになっており,一緒に隣のAL-JAWAHARという店に入った。Karmisが休みだからだろうか,たいそうな混雑で,グランドフロアと1階は満席。「じゃ,2階の家族席にいこう」。そこにはその男性の家族が一つのテーブルをしめており,後ろのテーブルに座るよう勧められる。店員がよってきて「おまえらファミリーか?」「そうだ。これは小生の息子だ」「でもおまえらはファミリー席に座れない」「なんで,ファミリーだぞ」「女性がいないとファミリーとはいえない」「・・・」これはモスリムのファミリーの定義だろうか?こいつはいくら逆らってもだめそうなので,1階に降りると丁度空いたテーブルがあって,そこへ案内される。
メニューを見ると,なるほどKarimsとそっくりだ。Mutton Burra,Tandoori Chicken,Chicken Stew,Roti,Pepsiを注文。しばらくして,Tandoori Chickenは売り切れだというのでSeek Kababに変更。一番のお楽しみはMutton Burra。これはヤギの切り身を焼いたもので,お隣のKarimsの味が忘れられない。そして真っ先にサーブされたのが, Mutton Burra。ここのは,かなり塩っぱい。旨いけど塩っぱい。次に登場したのがChicken Stew。KarimsでMutton Stewもそこそこの味であったが,えらく油っこい記憶がある。ここのは,ヨーグルトの味だろうかさっぱりしいて,油もしつこくない。何よりChickenのボリュームに大満足。今回のインド旅行で最高のお味。RotiもKarimsのものと同じように,もっちりタイプ。費用は締めて二人で330Rs。これまで払ってきた値段に比べてなんとお安いこと。次に来るときは,Al-JawaharとKarimsのどっちにしようか迷ってしまう。
本日やっておきたいことのもう一つは,メトロViolet LineでKahn Marketへ行ってみること。最終日に訪問するTERIはKahn Marketから徒歩10分ほどのところにある。なのでメトロの駅のどの出口を出ればTERIに行くのに最適かを見ておきたい。そして,インド門方面に歩いてNational Museumへ行くつもりだ。Chawri BazarからYellow Lineに乗りCentral SecretariatでViolet Lineに乗り換えて一駅目がKahn Market。メトロを降りると6番出口がTERIのあるIndia Habitat Center方面と書いてある。明日は6番出口から出ればよいことを確認して,今日はKahn Market方面へ出てみる。地上に出た所は,小生がいたころには工事中で壁の中にあったので,ちょっとどこだかわからない。そこへ金髪で青い目の青年が「Kahn Marketへ行くのかい?それならあっちだよ。僕も最初の来たときは迷ったんだ」と完璧な米国英語で教えてくれた。ヒングリシュに疲れたいた耳にとっては,彼の英語は日本語のようにすんなりと心地よく耳に入ってきた。駅を右に出て,ちょっと直進してもう一度右に折れると,そこは見慣れたKahn Marketであった。
ここで水を一本調達して,インド門方向へ歩いてみようと思う。オートが付いてきてうるさいのだが,なんとか振り払いながら,The Ambassodorを過ぎてHumayun Roadに入ると,そこは見違えるほどの立派な道路に変身していて,そこにもメトロの出入口がある。急に自信がなくなったので,オートの運転手と交渉してNational Museumまで50Rs.で乗っけてもらう。ちょっと高いかと思うのだが,運転手は不満顔。小六の次男には,National Museumはちと退屈なようだ。別料金を払ってカメラを持ち込んだので,ハラッパ・モヘンジョダロ時代のミーラや,映画「ブッダ」で記憶にあたらしいガンダーラ美術の仏陀像や,この博物館の名物である仏陀の仏舎利(骨)などをやたらとカメラに収めていた。
40分そこそこでNational Museumを出てしまって,Rajipathをインド門に向かって歩く。ここはすかっり緑が芝が綺麗になっている。暑くなければ散歩するのに最適だろう。インド門では,Annaの勝利を祝う人たちが丁度出始める時間帯だった。インド政府は,Anna Hazareの要求を受け入れた。彼は,今朝10時に断食を終えた。おそらく,ちょっとは涼しくなる夕方から,たくさんの人たちが繰り出して勝利を祝うのだろう。
小生が毎日の帰り道にそうしたように,インド門からMandi Houseまで歩き,そこからメトロでLaximi Nagarへ戻る。Smile Innの部屋もどるやいなやセナさんから電話。「新保さーん,いまいいですかー」。「帰りの便のReconfirmをまだしていない」と学生から電話があったというのだ???Reconfirmって出発の72時間前まででしょ?もう72時間なんてとっくにきってるじゃん???ホテルに電話して学生に変わってもらう。「そんなお気楽者は何人いるんだ??」。「Air Indiaで帰るもの全員」だそうだ・・・12人もいてだれ一人として何の気にもとめなっかたのか???全員が誰かがやってくれるだろうと思ってる。そんな馬鹿なことってあるんか?情けない・・・それとも全員インドに住み着きたいのか???
セナさん宅のインターネットをお借りして,Air IndiaのWebサイトを調べると,基本的にReconfirmは必要ないと書いてある。しかし,彼らはチュケットを購入したときに必ずReconfirmしろと念を押されたというのだ。念を押されたんでしょ!!!セナさんにAir Indiaに電話してもらい,Reconfirmが必要かどうか聞いてもらった。答えは「必要だ」というので,「Webに必要ないと書いてあるぞ」と言うと,「でもできるだけしてください」と曖昧な返事になる。Reconfirmの受付電話番号を確認して,小生がReconfirmできるかやってみた。小生はReconfirmが必要だとは言われていないし,これまでにAir IndiaのチケットでReconfirmが必要などと言われたことがない。やってみたら72時間を切っているにもかかわらずReconfirmできてしまった。「チケットを買ったときには,Reconfirmは必要ないといわれたけど,必要なのか?それに72時間切ってるぞ」「とにかく受け付けました」,わからん・・・次男のチケットも一緒に買ったので,まさかのためにReconfirmしておいた。
学生に折り返し電話して,「明日の朝までに全員のエアチケットのコピーを準備しろ。セナさんが明日,全員分のReconfirmを試みてくれるそうだ」と伝える。明日のTaj Mahal旅行にセナさんが同行しないのがラッキーである。翌日,Agraへの道中,セナさんから電話が入り,無事にReconfirmできたそうな。 まったく,ご迷惑おかけして申し訳ありません・・・
Delhiの気温
最高気温 35℃
最低気温 27℃
平均気温 31℃
Reconfirm事件
11/08/28
Old DelhiのJamma Masjidのそばにあるムガール料理Al JawaharのChicken Stew。本当は行きたかったKarmisがお休みで,たまたま入ったレストランです。今回の旅の一押しメニューです。お隣の人気店Karimsのものに比べると,とてもまろやかな味で,油っこくもなく,日本人でも多くの人がはまるのではないでしょうか。Chickenもボリュームたっぷりなので二人でハーフ一皿で十分です。ここのMutton Burraはえらく塩っぱく,それについてはKarmisに軍配があがりそうです。
National Museumを出て,Rajipathをインド門へ向かいます。芝生が綺麗に植え替えられていました。2010 Common Wealth Gameのために目立つ所は,ずいぶん手を入れたようです。