Taj多事
Taj多事
2011
今日から3日間は観光。Rajasthanでの視察が2日間に凝縮されたこと,TERI訪問を帰国当日に設定せざるを得なかったことから,この3日間が連続で空いてしまった。インドの人たちからは,せっかく来たのにTaj Mahalも見ないで帰るのかといつも言われるので,Study Tourであるが少々の観光もよいだろう。三日連続は,予定外でしたが・・・
27日はHardwarへ。Hardwarは,Delhiから北に240kmに位置し,ガンジスがの水源であるヒマラヤの氷河から253km下ったところにある。ここはヒンズー教の7つの聖地の一つで,沐浴の巡礼で訪れる信者でにぎわう町である。
DelhiからHardwarへは鉄道を使う。New Delhi駅6:50発の列車に乗るので,6:00に学生たちはホテルを,われわれはSmile Innを出発。Hardwarは小生にとってもはじめてなので,今日はセナさんが同行してくれる。Smile InnがらNew Delhi駅へはオートで向かう。今回の訪印ではじめてのオートだ。New Delhi駅まで70Rs.,まあまあだろう。さすがにこの時間帯は道がスキスキなので,15分で到着。駅は各地へ向かう人,そしてNew Delhiに着いた乗客で,早朝からたいそうな混雑だ。バスの運転手からセナさんに電話が入る。まだ学生がそろわないので出発できない。またかよ・・・セナさんがフロントに電話すると,いまそろったそうだ。車なら10分弱で到着するだろうから間に合うだろう。
われわれがホームに入ったときには,すでに列車はホームに到着していた。さすがに総勢17名が連続して座ることはできないが,同じ車両に全員が座がとれたのはよかった。インドの電車は,車内放送がないので,車両がばらけてしまうとかなりやっかいなのだ。セナさんの指示で全員席につき,珍しいことにほぼ時刻通りに6:50過ぎに出発。出発すると間もなく,お茶のセットが配られ,続いて朝食がサーブされた。VegはけっこうスパイシーなVada(豆から作ったドーナツ),NonVegはオムレツで,小生と次男はVegをいただいた。列車は方向転換のためにエンジンを最前列から最後尾に移動するために長い停車があったが,予定通り12:30にはHardwarに到着。240kmの距離を4時間半,新幹線なら1時間ちょっとというところだろう。このように移動にたいそうな時間をとられてしまうのが,インド旅行の一つの特徴で,これを楽しめるようにならないと,旅行は苦痛になってしまうだろう。
Hardwarの駅前ではブルーに塗られたKrishna神の顔像に出迎えられ,ここからガンジス川までは一本道だそうだ。この道は,巡礼のヒンズー教徒でごったがえしており,まるでOld Delhiを歩いている感じだ。セナさんのガイドを聞きながら歩いて行くと,目の前はパット開け,ガンジス川が現れる。
ガートは沐浴の人々で一杯で,ガンジスの流れはみるからに激しく,茶色く濁っている。冬ならばこのガンガーを流れる水は澄んでいるそうだが,いまのモンスーン季に雨のせいで水が濁っているそうだ。バラナシのガンガーはもっと複雑な色に濁っていたが,それはもっともっと複雑な原因が折り重なっているからだ。
セナさんと小生が沐浴の準備にはいる。といいてもパンツいっちょうになるだけだが。「うっそでしょう・・・」と学生たち。さすがに上流のガンガーは夏でも冷たい。やはり流れは急だ。河岸には命綱ならぬ鎖が何本も備え付けられていて,とても川の真ん中まではいけない。「先生とわたしが見本をみせますから」とセナさん。ということでイチ,ニのサンで潜る。小生いつの癖で潜るときには足も浮かしてしまう。浮き上がるとセナさんより5mぐらい下流の流されてしまった。もとへ逆行すのが大変でやとっこすっとこ戻る。度胸を決めた4年生が順々にほぼ全員が川に入ってくる。さすがだ。「流れがきついから,あまり悪ふざけすんなよー」と注意をするが,入った途端に危険は察知できたようだ。3年生は半分弱が入水。パンツとタオルをわざわざ買ってきた者もいる。次男も「ガンジス川でバタフライ」。結局入り渋っていた3年生が最後まではしゃいでいる。うち二人はたいそう聖水をいただいてしまったようで,翌日からお腹が大騒ぎだったそうな。
昼食は,1937年創業のVegレストランHoshiyar Puri Hotelで。Dal Makhani,Palak Paneer,Baingan da Bhurtha(なす),Bindi Masara(オクラ)にRotiとNan。Bindiはたいそう塩辛かったけど,あとはまあまあ。ここで一押しは,「ラッシー」。スプーンが立ってしまう濃厚なヨーグルト。味も抜群。ここへ来たら,これを飲まない手はありません。
ランチが終わったのが3時過ぎ。帰りの電車が18:10なので,5:30に駅に集合にして自由時間にした。すでにお腹の調子の悪いものが数名いて,彼らはセナさんに薬屋に連れていってもらう。インド菌には,やはりインドの薬が一番らしい。日本の薬ではおさまらなかった彼らの腹も,インド薬で一発解消だそうだ。
駅とガンガーの間は,Old Delhiのごとく細い道が入り組み,いろいろな店が建ち並んでいる。ここは,巡礼のお客さんがほとんどで外国人旅行者はわずかだから,ある意味安心して買物ができる。時間のたっぷりあるし,たいして広いわけでもないので,小生と次男は行き当たりばったりで,店を徘徊する。以前から欲しかった,チャパティを作るときに生地を伸ばす棒で木目のきれいなものを80Rs.でGet。同じ店で美しい模様の独楽も売っていて,店のマスターが回してみせてくれたのだが,その独楽がドブにぽっとん。マスターは店員にそれを拾わせて,その独楽はふたたび陳列棚に何事もなかったように戻された。独楽三つと生地伸ばし合わせて100Rs。次男が腕飾りが欲しいというので,あれこれ探して20Rs.の銀色のものを買う。小生も紐で結ぶタイプの腕飾りを20Rs.でGet。他の店で同じタイプのもので模様の違うものを買ったら,三つで30Rs.。あれっ?またもや,やられちまった。
ほとほと買物にも疲れたので,ガンガーの川辺に座って1時間弱を過ごした。とても蒸し暑いのだが,川辺に吹く風は気持ちいい。ガンガーに架かる橋の上では,少年たちが川に流れたきたココナッツを紐で垂らした網で拾っている。実に上手でけっして獲物を逃さない。彼らは,収穫したココナッツを売って儲けるはずだ。
ほぼ5:30に駅に到着。われわれが最後で,みなさん暑さでぐったりという感じ。電車は,定刻6:10を少し過ぎて出発。夜の列車では,お茶に続いて,スナック(パン,カチョーリ,バルフィ),そして食事がサーブされる。食事は,VegとNonvegのチョイスを聞かれたが,結局サーブされたのVegだけ。メニューは,Yellow DalとShahi Paneer,Roti,Rice。遅いランチで全く空腹感がないので,カレーとライスだけを少し食して,残りは持ち帰りにした。前の座席には,かなりにぎやかなおこちゃまが二人いたが,Delhiに着く頃にはおねむだ。
ほぼ定刻の22:30にNew Delhi駅に到着。学生たちがバスに乗り込んで出発するのを見送って,朝と同様にオートを拾ってSmile Innに戻る。時刻はすでに11時半であるが,ガンガーで汚れたパンツを洗濯しなければ。水をためたバケツでパンツを洗うと,そこにはガンガーの茶色い水が再現。敬虔なヒンズー教徒ならありがたがるところだろうが,こちらはただただびっくり。写真におさめて,就寝。
Delhiの気温(Hardwarの気温はわかりませんでした)
最高気温 32℃
最低気温 28℃
平均気温 30℃
Hardwarで沐浴
11/08/27
Hardwarは,ヒンズー教の7つの聖地の一つで,巡礼で訪れる信者たちがガンジス川で沐浴をして,その聖水を持ち帰ります。町も巡礼者達の買物でたいへんにぎわっています。
われわれも沐浴です。沐浴というよりは水遊びでしょうか。ガンガーの流れはとても急で,河岸を離れることができません。小生がはいってしまったので,学生たちも入らざるを得なくなってしまったようです。聖水をいただいてしまったのか,この日以来,お腹の調子がたいへなことになってしまったもの出てしまいました。
帰宅して,沐浴ではいたパンツを洗ったあとの水。ガンガー並みにまっ茶色で,底には砂が溜まっています。泥だけならいいんですけど・・・