2011

 
 

Sulabh Internationalのロゴにもなっているマニュアル・スカベンジャーの像。マニュアル・スカベンジャーは不可触民の中でも最も触れたくない人たちとされ,人の糞尿を乾式掘り込み便所から手で汲み取り,頭上の一斗缶のような容器に回収して処分場まで運ぶのが彼女たちの生業です。

朝の朝礼。

①歌に合わせてお祈りをするスカベンジャーの女性たち(向かって左側)。その右側にSulabh Public Schoolの生徒たち。後方にSulabh Internationalのスタッフが並んでいます。

②壇上に招待された私たちも合掌します。向かって一番右がDr. Pathak。

③,④Ms. Anitaが一人一人の名前を読み上げ,Dr. Pathakに花輪をかけていただき,アシスタントの女性にストールを肩にかけていただきました。予想外の丁重な歓迎に驚きを隠せません。

⑤朝礼後にDr. Pathak,スカベンジャーの人たちと記念写真を撮りました。

人糞で作った身体測定器。人体測定器と言われてもどのように使うのか見当がつかないのですが,メキシコの芸術家がSulabh Internationalの全面的な協力のもとにDelhiとJaipurで人糞を収集し,3年間をかけて乾燥させて21体を制作したそうです。向かって左は,われわれにトイレ博物館を案内してくれたガイドさん。ユーモアたっぷりにトイレの歴史と意義を説明していただきました。

Sulabh ShauchaiyaといわれるSulabh式水洗トイレ。ピンクの建家の中に便器があります。便器から出たパイプは二股に分かれてそれぞれが便槽に通じています。このモデルは,5人家族の2年もので,2年間で一つの便槽がいっぱいになります。いっぱいになった便槽は,次の2年間でガスと水分が抜けて,その残渣が堆肥になります。このトイレを使えばスカベンジャーが糞尿を汲み取る必要がありません。

Sulabh Shauchaiyaでは,有機物がバクテリアによって分解されることによって発生するバイオガスと,糞尿に含まれる水分と水洗の水を再利用していません。Sulabhのトイレ複合施設では,すべてが無駄なく再利用されます。バイオガスは,調理,電灯,暖房,発電に使われ,水はフィルタリングして植物に撒布されます。上の写真は,厨房でバイオガスを調理に使っているところで,下は水をフィルタリングする設備です。