昨年の１月26日の共和国記念日から１週間ほどラジャースタン州の電化されていない村でのLaBLの普及活動に同行させてもらった。その最終日にジャイプールを観光したときにTERIのメンバーと入ったレストランで，26種類の小皿がのったラジャースタン名物と称するターリーがあった。「誰かとシェアしてはいけません」とあったので，注文するのを諦めたのがいまでも気掛かりになっていた。

偶然にもKarim’sの情報をWebで探しているときにNoidaのGreat India Mallにラジャースタンのものと思われるRadjhaniというターリー専門店を発見。今日は，ランチにこのターリーを食しにNoidaまで出かけることにした。Noidaも小生にとっては未開の地で，メトロのYamuna Bankからコンノートとは反対方向に向かう。

久しぶりにYamuna Bankまで歩いたのだが，Anand Vihar ISBT方面が開通してからのYamuna Bankは閑散としたもので，何のためにこんな巨大な駐車場を作ったのかとても不思議である。Common Wealth Gameで何かの競技がこの近辺で行われるのだろうか？人気（ひとけ）がなくなったので食べるものに飢えている野良犬が寄ってくるし，正直言って怖い。たとえ一駅でもLaxshmi Nagarで乗るのが安全なようだ。次からはそうしよう。

Noidaも新興都市だと聞いていたが，住環境としてはトイレ博物館のあるDwarkaの方がはるかに現代的である。ただNoidaは商業街という感じで，駅を降りたとたんに商店街が立ち並ぶ。お目当てのモールも駅からすぐのところに聳えており，回りを見渡すと他にもモールが建っている。Great India Mallは，以前Ｍさんに連れていったもらったSaketのCity Walkと瓜二つのモールだ。

お目当ての店は３Ｆにある。 まだ１時少し前だったので，混んではいなかったけど，各テーブルには小皿が10個のった大皿がすでに用意されている。メニューはない。座ると，水の入った持ったウエイターが来て，注がれた水で手を洗う。するとまずは，スターターのスナックが大皿にのせられ，それを食べているとカレーを持ったウエイターが７個の小皿に次々といろいろなカレーを盛っていく。次ぎには，ロティが配られ，ライスも盛ってくれる。小皿のカレーが空になると，何も言わなくてもお代わりが注がれる。完全に菜食の店だけど，南インドのターリーではなく明らかに北インドのターリーだ。やはりラジャースタンのそれなのだろう。小皿の盛られたカレーは，茄子，ジャガイモとカリフラワー，Jeera Aloo（これもジャガイモ），名前のわからない豆のカレー，ダール・フライ，白いカレー，もうひとつ始めてのカレー。どれも美味。とくに白いカレーは，見た目はちょっとという感じだったけど，色とは正反対でとてもスパイシーでとても美味。いいかげんお腹一杯になったところで，「もう結構」と言うと，残りの三皿にデザートが三種盛られる。ガジャルカ・ハルワ（人参のデザート），白いお麩のようなマシュマロのようなお菓子，そしてジェルビー。もう本当にお腹がはちきれそうで，283ルピー。

せっかく来たので食べるだけで帰ってはもったいないので。モールを一周することにした。ネクタイ・バーというのがあって，中には二人ぐらいしか入れない狭い店のウインドー一杯にネクタイが陳列してある。結構おしゃれなものもあって，一本1500ルピー弱。鞄で有名なサムソナイトにもおしゃれな靴が置いてあった。日本で買うよりは安いだろうから，帰る直前に買おうかな。最後に本屋に寄って，３冊調達して家に戻った。

Noidaへ向かうメトロの中，小生の前には若いカップルが乗っていた。その男性の方が，小生の髭を見て「Lovely beard！」と彼女にも「そうだろう？」と同意をうながしている。「Lovely」と言われても，こちらとしとしては愛想笑いして「Thank you・・・」としか返答のしようがない。どうやらこの彼氏は，髭を伸ばしたいのだが，彼女に反対されているようで，「髭伸ばしてて何か不都合ある？」と聞いてきた。「特にないよ」と応えておいたけど，どうなることやら。インドでも髭を作らない若者が増えているそうである。その理由は，髭を好まない若い女性が増えているからだと，いつか新聞に載っていた。真偽のほどはわからないが，その昔は髭がないのは同性愛者の徴だったという話もある。お尻を守るためにも髭が必要だったわけだけど，いまではそれよりも女性の好みを優先するようになったということだ。

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