Taj 多事
Taj 多事
2009
先日、India International Center(IIC)のピアノ・リサイタルに行った日のことだ。チケットがあるなら昼休みにのうちに買っておこうと、IICを訪れた。ちょうどIICでは9月21日からマハトマ・ガンジーの誕生日である10月2日までPeace to Non-violence(暴力のない平和へ)というキャンペーン期間で、いろいろ催しがあるようだ。
小生がIICに着いたとき、その催しへ参加した学生(日本でいえば中学生から高校生ぐらいに見える)たちがスクール・バスで帰るところであった。バスが出発する寸前、バスの窓から大量のゴミが投げ捨てられた。学生達が食したスナックが入っていた袋である。
当然、教師も一緒に来ているのだと思うけど、何でバスを止めてでも拾わせないのだろうか。だいたい、「 暴力のない平和へ」という話しを聴いた後の行動とはとして信じられない。こういうことへの教育ができない人達に、科学の教育なんてできるのだろうか?いくら科学が進歩したところで、こういう行動が是正されるわけでもなんでもない。
インドでは大学へ入るまでの12年間は一貫教育で、大学への入学も特別な入学試験があるわけでなく、10年目と12年目に進学するときのテストの成績で決められるそうだ。ところが、そのテストの解答用紙に札を挟んで提出するのがあたりまえだそうだ。袖の下じゃなくて、解答用紙の間だ。教育という最も根幹のところで、子供たちは贈収賄を学習する。この国には、いたるところに贈収賄が存在する。そして人々は「This is India」という何気ない顔で言う。その根底はあきらかにここにある。なんだか、日本では、特に算数を中心にインドの教育法がもてはやされているようだけど、小生がこれまで見てきた限りでは、インドの教育システムは、大学においてさえも途上国と言わざるを得ない。
9/25のデリー天気予報 最高気温37℃、最低気温26℃、雨
9/25のデリーの天気 最高気温36℃、最低気温25℃、平均気温30℃
9/25の東京の天気 最高気温26℃、最低気温20℃、平均気温23℃
袖の下
09/09/25
黄色いスクールバスの回るに散乱するゴミが見えるでしょうか。国連のインド国際センターで開催されている「暴力のない平和へ」というキャンペーンに参加した生徒達が、帰りのバスの中から投げ捨てたものです。この国に環境保全の意識を根付かせるのは本当に大変なのかもしれません。