Taj 多事
Taj 多事
2009
今週、セナさんの昔からのお客さんで、京都でインド料理店を営んでいる中原さんという方が、デリーでタンドーリの修業をしている。いつもは、Smile Innに滞在するのだそうが、今年は小生が住まっているので、デリー駅のそばのホテルに宿をとっているそうだ。修業するのに1週間足らずというのは、あまりに短いので、セナ家のそばのゼンさんの店で、タンドーリでRoti(パン)を焼く様子を見学しながら一日中勉強しているのだそうだ。この滞在中にタンドーリ(窯)もデリーで仕入れ、日本に発送したそうだ。
昨日は、ちょうど小生が家に戻った8時頃に、セナさんがゼンさんの店に様子を見に行く所だったので、小生も一緒についていった。厨房から中原さんが出て来て、店のテーブルに3人で腰掛けて、中原さんの話しを伺った。何にも注文しないのも申し訳ないので、小生がマサラドーサを、あとはそれぞれがペプシを注文。いつも昼が遅い(食べ終わるのが2時過ぎ)なので、たとえ歩いて帰って来ても、この時間でもいま一つ空腹感がない。でかいマサラドーサの半分はセナさんに食べてもらった。
インド料理の店では、タンドーリのシェフとグレービー(カレー)のシェフの二人のシェフが必ずいて、完全な分業で、おたがいのことは知らぬ存ぜぬなのだそうだ。せっかくだから両方を学びたい中原さんではあるが、タンドーリの見学ということで厨房に入った以上、グレビーの方に目を向けるのも躊躇われるらしい。Rotiは、小麦粉で作った生地を手のひらで丸く伸ばして、窯に内側の壁に貼付けて焼くのだけど、この伸ばす作業が難しいのだそうだ。それとゼンさんの店はベジタリアンの店なので、パン生地にタマゴも入れない。ノンベジの店のパンにはタマゴが入るそうで、タマゴを入れたときの材料の配分をどのようにしたらよいのか教われないのが残念ということだ。タンドーリ職人にもベジ職人、ノンベジ職人がいるのだろうか?
今日は6時から、ミナクシさんが中原さんにマトン・カレーを教えるのだそうだ。小生もぜひ教わりたいので、火曜日から延期されたレクチャーを終わらせて、5時にオフィスを飛び出て、ほとんどジョギング状態で急いで戻ったが、6時20分。すでに、マサラを作る作業が終わっていた。つまり一番大事な所を見逃したってわけ・・・というわけで食べる人に徹することにした。
いままで知らなかったのだけど、インドでマトンというのは羊じゃなくてヤギなんだと。モスリムの人達は、自宅に犠牲のヤギを飼って、それを食するので、ヤギが飼われているのはよく目にする。ただ、マトンがヤギとは知らなんだ。インドの羊は日本のに比べて臭みがなくて食べやすいなんて思っていたら、羊じゃなっかたわけです。
ミナクシさんは、ベジタリアンじゃないんだけど、ミナクシさんの生家ではマトンやチキンを料理する習慣がなかったので、セナさんと結婚して初めてマトンを手にしたそうである。一方、セナさんは自分で料理はしないけど、お父さんがマトン料理の名手だったとのことで、マトン・カレーにはうるさい。なのでミナクシさんは、できればマトン・カレーは作りたくなくて、彼女のスペシャリティーはマトン・シチューとマトン・ビリヤニだそうだ。肉料理に執着がないミナクシさんに、セナさんとバビーがチキンを食わせろだの、マトンを食わせろだのうるさいので、外で食べて来いということがよくあるそうだ。ということで、今日は中原さんのための特別講義だそうで、味の保証はないからリスクを取れとミナクシさんはおっしゃっていた。
それでも家で料理するカレーは、店で出されるものよりも油が控え目なので、量も食べられるし、本当に美味!ヤギ・マスターのセナさんも合格点を出していました。
マトン・カレーをいただいているとバビーがインド産のThums upというコーラをふるまってくれた。いわゆるペプシやコカコーラを飲み慣れていると少々違和感を覚えるのであるが、バビーとセナさんに言わせると、こちらの方が甘くなくて炭酸がきつくて、まちがいなく病み付きになるという。たしかに飲んだ後に残る甘さがない。今度買ってみよう。それとセナ家では、自分が食べるのに使った食器は自分で片付ける習慣のようだ。これは見習わないといけませんね。
9/16のデリー天気予報 最高気温35℃、最低気温25℃、晴れ
9/16のデリーの天気 最高気温33℃、最低気温25℃、平均気温29℃
9/16の東京の天気 最高気温26℃、最低気温19℃、平均気温22℃
9/17のデリー天気予報 最高気温36℃、最低気温26℃、晴れ
9/17のデリーの天気 最高気温34℃、最低気温26℃、平均気温30℃
9/17の東京の天気 最高気温25℃、最低気温20℃、平均気温22℃
えっ、インドのマトンはヤギだったの!
09/09/17