Taj 多事
Taj 多事
2009
5時起床.今朝はいつもの「オジさん」のリキシャでIHCへ.リキシャの上が涼しくて快適だ.昨日の帰りなどは,オープンカーのくせに中に熱がこもるような感じで不快であったが,運転手がむさくるしいせいかもしれない・・・いつもの「オジさん」は,必ず借金を返してくれる.小生が一日の最初の客であことが多く,おつりのRs. 10を持っていないことがたまにある.そういう場合には必ず次回にRs. 20のつりをくれる.あたりまえの話だが,いつの「オニイさん」ではそうはいかないのだ.8時25分着席.
昨日ソフトウエア・アップデートを実行した直後からAir Macがつながらない.とりあえず禁じ手のIP拝借LAN接続でしのいでいる.無線LANだとしょっちゅう接続が切れるので,うまくアップデートできなかったのかもしれないので,LANにつないだままアップデートをもう一度やり直す.終了するまでに昼までかかったが,午後は通常通りに使えるようになった.
久しぶりにデータを打ちまくる.インドでは,白書みたいなもの(Annual Report,年次報告)が統計資料の役割を荷なっていることが多く,いわゆるデータファイルとして統計資料が提供されることがほとんどなく,文書がPDFファイルとしてインターネット上で取得できればよい方である.利用できるデータも白書の中の表とか付表であったりするので,継続性がないことが一番の問題だ.
前にも書いたが,インドの電力料金は,使用目的によって補助金によって差別化されている.特に農業に用いる場合には,うんと安い料金で使用することができる.ただこれは,他の部門,特に製造業と鉄道に高い料金を設定しておいて(したがって,これらの部門にとっては補助金ではなく税金である),その分からも賄われている.われわれの作業には,この補助金が施される前の生産コストが必要である.発電段階では,使用目的によって電力の質がちがうわけではないので,生産コストベースの電力料金はどの部門にもとっても共通である.
1998-99年度までは計画委員会の電力白書に農業と家計にどれだけの補助金を要したかを示す数値が表に示されていたので,それを使って生産コストを推定することができた.しかし,それ以降,電力白書は電力省によって報告されるようになり,その表もなくなってしまった.おかげで,1999-00年度から2003-04年度までは,インドの電力部門に関するコストや収益に関する情報がほとんどないという,闇の時代になってしまった.2004-05年度からは,国家電力委員会(SEB,State Electricity Boards)がある程度詳細な情報を提供するようになった.
小生どもは2003-04年度の情報が必要であるが,どうしようもないというのが現状で,1998-99年度までの情報と2004-05年度以降の情報を並べて,小生どもの推定値が同じトレンド上にあるかどうかの確認ぐらいしかできない.ということで,2004-05年度から2006-07年度の州別発電所別のコスト内訳データをバチバチと打ちまくっている.カルティックの方も,石炭でわからない情報を業者に電話で聴き取りを行うなど忙しい.
昼は,Gulab’sでMixed Vegetable(いろいろ野菜のカレー,Rs. 50)とRoti(パン,Rs. 3)を2枚.結構な数の団体さんが2組ほどいて,たいそうな混雑であったが,店員さんが席を作ってくれた.
今日は,この時間(午後2時)でも風が少々強く吹いていて,心地よい.最近だんだん暑くなるにしたがって,女性達が民族衣装,つまりサリーやパンジャビ・ドレスに身を包むようになってきた.若い人達は,西洋風の洋服を着るものだと思っていたけど,サリーじゃ冬の間は寒いわけだ.逆の言い方をすれば,サリーは暑いときに向いているわけだ.男性は,ほとんどが洋服だ.セナさんも家にいるときは,インド服のことが多く,仕事は洋服で行く.ただ,よっぽど大事なときには,みなさんインド服を着るようだ.閣僚はみなインド服だし,パチャウリ氏も普段は洋服であるが,大事なときはインド服である.
4時過ぎに,1Fから日本語の書類でわからないことがあるので,相談にのってくれとバスデバンさんという人がやってきた.ずいぶん前に来たパルと同じでJSTの件だ.いつでもよいというので,データ入力を切りのいい所まで終わらせたいので,5時にもう一度来てもらうことにした.用件は,以前と同じで,全ての日本語の様式に書かれたプロジェクトの申請書をこれでよいか確認してくれと日本から送られて来たのだけど,何が書いてあるか全然わからないでの教えて欲しいということだ.前回も全く同じで,JSTに対し費用に関わるところなど英語で出してくれとお願いしたそうだが,結局同じ様式が再び来たとのことである.「ヒンディで返事書いたら,どうですか」と思わず言ってしまったら,「Good idea」と苦笑いしていたが,そうでもしないとわからないんじゃないかと思う.「日本人は,日本語できる相手としか共同研究をしないのか?」そう聞きたくなるのも理解できる.情けない・・・「日本政府がODAとしてカネ出すんだから,つべこべ言うんじゃないよ」というという感じがして本当に不快だ.途上国といっしょにやりましょうというより,日本の研究者に途上国をネタにすれば御上のカネも出しやすいので,そうしてくださいと言って,カネをバラまいているようにさえ見える.こちらの研究者達が,この資金を本当に使えるのかどうか疑心暗鬼を生じてしまうのも仕方ないだろう.やり方がひど過ぎる.
小生が日本から戻ってから,Mr. Singhはガス・ステーションに寄るたびに,製造元不明で「これを食ったら,おまえもインド人だ!」のカチョーリを買ってくる.日本でヤツの家族の写真をプリントして渡したのだが,そのお礼のつもりであろうか.だんだん,そういう何時何処で作ったかわからないものを食べるとやばい季節になってきた.
3/5の天気予報 最高気温29℃、最低気温15℃、やや曇
3/5の天気 最高気温28℃、最低気温18℃、平均気温23℃
毎日カチョーリ
09/03/05