Taj 多事
Taj 多事
2009
7時起床.今日も,いつもの「オジさん」のリキシャだ.いつもはリキシャの上は,ちょっとだけヒンヤリするという感じで壮快なのだけど,今朝はすでに暑い.最高気温は30℃を超える程度なのだけれど,最低気温が20℃に近づかんとしているし,平均気温が25℃を超える日もある.つまり,一日の寒暖の差がだんだん小さくなってきている.きっとこれからは,最高気温が上がっていって,暖暖の差が広がっていくのだろう.8時20分着席.
10時半からカルティックとアルヴィンドと打ち合わせ.アルヴィンドにわれわれのプロジェクトの概要を説明して,太陽電池ランプに関する情報の提供を依頼する.実は,彼は太陽電池ランプのアセンブリ工場のあるNoidaに住んでいて,情報収集には事欠かないのである.ジャネイルとアルヴィンドに説明して,つくつく感じたが,いろいろなバックグラウンドを持つ人達に,直感的にでもIO分析を理解してもらえるマテリアルが絶対必要だ.
11時過ぎにミーティングを終えて,席に戻ってメールを確認しようとSafariを起ち上げると,WBC決勝戦が延長戦に突入して,10回表を終わって5−3で日本がリードしているようだ.11時半からは,水資源と都市化に関する論文で博士を取ったばかりの研究員の報告があるそうで,リトゥからきっと役に立つ情報が得られるので,できるだけ参加しましょうというメールがメンバーに流れる.ということで,後ろ髪を引かれる思いでセミナールームへ向かう.
頭の中では,都市化に伴う産業や家計の水利用の変化が水資源の需要や供給の質にどういう影響を与えて,水資源を保全するためにはどんな政策が必要かという話であると決めてかかっていた.聞けども聞けどもそんな話は,全然出て来ないで,どうやら気候変動が降雨量に影響を与え,それが河川流域に散在する都市や村の水供給にどう影響するか,そしてそれにどう備えるかという政策の提示のようだ.また頭の中は,それなりの気候モデルと地域の地理情報の結合などおもしろい話が聞けそうだと勝手に暴走している.ところが,なんとかいう簡単なモデルをなんとかという河に適用して,いろいろなパラメターを摂動して感応度分析すると,降雨量が水の供給に一番影響するということがわかる(そんなモデル使わないとわからないのか?).10年間の流域の降雨データで地域間の変動係数を計算して,それを分散分析で有意にばらつきがないという仮設を棄却して,だか流域全般に共通の政策を考えることは難しく,地域毎にきめ細かい対応を取る必要がある・・・ちゃん,ちゃん.もちろんその結論を補強するためにリスク管理の話やら何やら借りてきた話がくっつくのだが,骨子はそういうこった.
当然,出席者からは,水利用の問題はどう考えているのか?たかが10年間のデータで気候変動と降雨量の関係がわかるのか?気候モデルを使う必要はないのか?もっともな質問だ.でも,まっとうな答えは返ってこない.いったい何と言う分野でどこの大学からPh.Dをもらったんだろう.このセミナーがディフェンス・セミナーだとしたら,明らかに失格だろう.最後には,長老が「これで君もドクターだな」というと出席者の拍手喝采で終了した.まさかTERI大学Ph.Dか?TERIにとっては,ドクター持ちが増える事も,社会から見られたときに箔が付くので大歓迎なのだ.
席に戻る途中,カルティックがどうだったと聞くので,予想していた内容とずいぶん違っていたと答えると,彼にとっても同じだったようだ.
昼は,Gulab’sでMixed Vegetable(いろいろ野菜のカレー,Rs. 50)とRoti(パン,Rs.3)を2枚.
ここ数日,TVの調子が悪く,いつも見ているニュースが見られない.見られるチャンネルも限られている.こちらのケーブルテレビの番組の配給の仕方がどうなっているのかは,よく知らないが,たとえば,昨日まで1チャンネルでは映画専門番組をやっていたのに,今日からは全く違う番組になっていたり,ひどいときには見ている間に変わる.セナさんも困ったもんだ,今度ケーブル会社に文句を言おうと言っている.今,見ることできる数少ないチャンネルの一つでは,日本のアニメを朝早くから夜中まで(昼間はしらない)放映している.「ドラえもん」「忍タマ」,「天才バカボン」などなど.「クレヨンしんちゃん」は放送禁止になったそうだ・・・すべてヒンディに吹き替えられているのだけど,「ドラえもん」はどう聞いても「ドレーモン」に聞こえる.
3/24の天気予報 最高気温32℃、最低気温20℃、やや曇
3/24の天気 最高気温33℃、最低気温21℃、平均気温27℃
Ph.Dいろいろ
09/03/24