Taj 多事
Taj 多事
2009
7時起床.海馬(To Do)討ちで夜更かしをしてしまったので寝坊.急いでシャワーを浴びて,8時に出発.今日もいつもの「オジさん」だ.家族が来てしばらくリキシャにを使わなかった後は,いつもの「オニイさん」の独壇場で,いつもの「オジさん」の影もなかった.ラージャスタンから戻って来たら今度は「オジさん」の独壇場だ.よくわからんけど,溜まりに行けば必ず競ってだれかが乗せてくれるのは助かる.昨日からTERIの入口の警備員が初めて見る人に変わっている.8時30分着席.
早速,DSDSの記事が新聞に出ている.主に2つで,両方とも気候変動防止に対する開発途上国の役割についてだ.1つ目は,インドのプラナブ・ムカージー(Pranab Mukherjee)外相の開会宣言.首相が未だ療養中なので,外相が首相代行をしている.開会宣言の中で「気候変動の危機に逃げ道(bailout)はない.先進国は,昨今の金融危機を地球温暖化の責任に関する約束を破る逃げ道にしてはならない.大量の公的資金が金融危機に投下されたことは,気候変動の危機にも同様の公的資金を向けることができることの証だ」と喝破したそうだ.Dr. パチャウリも彼のブログで同様の主張を展開していたな.これは従来の開発途上国の主張であり,現行の国連の気候変動防止条約の「共通だが差異ある責任」という理念に基づいている.
同じ席上かどうかは記事からはわからないが,国連のバン(Ban Ki-moon)事務総長は,「ブラジルは,バイオ燃料と植林(afforestation)政策を積極的に実行している.中国とインドも温暖化問題にステップを踏み出したが,まだ十分じゃない,もっとやらなきゃだめだ.この問題に関して誰に責任があるとか,誰の責任は少なくてよいとかなんてことを議論すべきではない.この問題は共通で,責任を分担しなければならない問題だ.先進国が,技術移転と金融的資金を間もなく提供してくれることを信じよう.全ての国が同じ舟に乗らなければならない.インド,中国,ブラジルは,指導的で積極的な役割を演じるべきだ」これは,踏み込んだ発言である.現行の国連の「共通だが差異ある責任」という理念を,事務総長の自ら口で「共通で差異のない責任」だと明らかに方向転換を示したわけだから.
電気のない暮らしをしている人が2億6千万人もいるインドに,一人あたりにしても温暖化ガスの排出を現状で維持するとか削減するとかいうのは極めて非現実的な話だ.ただそのことと,気候変動の問題にインドが無責任でいてよいというのは全く次元の違う話だ.LaBLのような小さな努力から,発電部門,都市交通の効率化などの大きな努力まで,インドにも排出原単位を削減できる余地はたくさんある.バン事務総長の発言は,12月のコペンハーゲン会議でにポスト京都の姿を描きたいという信念に基づくものであり,そのために開発途上国の積極的な役割分担を促したいのだ.
電気のない村に行って,明かりのない生活がどんなの抑圧的なものであるかを初めて知った.灯油を直に炊くことによる健康被害など電化することによる文化的,健康的な生活の質の向上はできるだけ早く実現しなくてはならないのも間違いない.ただもう一つ村で思ったのは,村にある自然環境,生態系,そして忙しくなくゆっくりと流れる時間,言葉現すのは難しいのだけれど,物質的な意味で決して豊かではないが,それでも貧しさや悲惨さを感じさせない何か,そういうものを維持できる発展が望ましいように思う.そして,そのような発展は持続可能だと思うのだが.
昼は,Gulba’sでPalak Paneer(ほうれん草とチーズ,Rs. 55)とRoti(パン,Rs. 3)を2枚.
やっぱり,夕方になると風邪の症状が出る.きのうよりひどい・・・でも夜になって,セナさんからいただいたナポレオンをちびちびやると,すっかりよくなる・・・
2/6の天気予報 最高気温26℃、最低気温11℃、晴れ
2/6の天気 最高気温26℃、最低気温15℃、平均気温20℃
共通で差異のない責任
09/02/06