Taj 多事
Taj 多事
2009
今朝のオートの溜まりには、いつものオジサンをはじめ顔見知りの面々がいなかった。こういう場合に、溜まりで5分も待っていると誰かがやってくる。今日もそうしていたら、小生には見覚えのない運転手が乗れ乗れと寄ってきた。でもやっぱり相手方は小生のことを知っていて、行き先を言おうとしたら、手を振って「知ってる、知ってる」と言ったようで、勝手に走り出して行った。ただ、このオート、ガソリンがほとんど空っぽで、小生の行き先からすればかなり遠回りをしてガス・ステーションへ行き着いた。そこで値段を見ると、1kgあたり21.2ルピーと表示されている。Mr. Signによくガス・ステーションに連れていかれたときには18.9ルピーだったから、2ルピーほど値上がりしたことになる。食堂によっては2ルピーでロティー1枚食べられる。Mr. Signは毎日100ルピー程度はらっていたから、毎日5kg程度ということで、1日あたりロティー5枚分の値上げは、貧しい運転手にとってはけっこうな値上げである。今朝の運転手も20ルピーを渡して、1kg弱を補給して小生をIHCまで送ってくれた。小生が渡した90ルピーで、また何kgか補給するのだろう。まったくの自転車操業である。ガスがなくて営業できないこともあるのだろうか?
仕事から家に戻ってすぐ、近くのスーパーRelianceに買い物に行った。レジで小生の前に並んでいるのは2組で、先頭が孫を連れたおじいちゃん、次がその孫と同じ年ごろに見える少年。先頭のおじいちゃんは、ロティーなどの原料になる小麦粉の全粒粉の10kg袋をお買い上げ。レジの店員がそれをカートからレジ台にのせろというと、なんとそのおじいちゃん、後ろの少年に「のっけろ」とアゴで指示したではありませんか。たしかに後ろの少年は、見るからに貧しい家庭の育ちのようで、いわゆる身分がそのおじいちゃんより低いのでしょう。自分も同じ年齢の孫を連れてきているのに、そういう労力の要ることは、賎しきものの仕事だと言わんばかりのおじいちゃんの態度だ。またしても膝から下の世界を見てしまったようだ。法律的には存在しない身分制度、でも生活の中に染み込み、それを捨てられない人がたくさんいる。そのおじいちゃんのレジがすんだあと、レジの店員が少年の頭を撫でて、両手の平一杯にキャンディーをあげたのを見たときには、ほっとした気分になった。この店員もそういう身分に属する人なのかもしれない。
12/4のデリー天気予報 最高気温25℃、最低気温11℃、晴れ
12/4のデリーの天気 最高気温26℃、最低気温11℃、平均気温18℃
12/4の東京の天気 最高気温14℃、最低気温11℃、平均気温12℃
自転車操業
09/12/04