Taj 多事
Taj 多事
2009
今日の帰りのインド門からの道路横断はすごかった。まさに「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。小生が到着したときには、すでに7、8人が待ち状態。繰り返しになるが、待っているのはいずれも貧しいクラスに属する人たちである。例のごとく、信号は警官の手によって機能不能にされ、警官は待機する人たちを無視して、目を話すと割り込み渋滞をつくる車の流れを制御することだけに集中しているふりをしている。
ほぼ小生が着いたのと同時に、横1列に並んだこの集団が一斉に道路に踏み出す。小生も遅れてはいけないと、集団の一番右側に加わって横断を決行する。さすがにこれだけの人数が道路に出てくると車も止まらざるを得ない。2,3人だと車は止まってくれないので、車が猛スピードで走る道路の途中で、何度も止まって車の隙を見つけなければならない。
なぜ横1列に並ぶかというと、たとえ歩行者が横断中でも車は人を避けて走ろうとする。したがって、縦に並んでいると最初の歩行者を避けた車に突っ込まれる可能性が高いのだ。今の場合、車は左側から来るので、この横1列に並んだ集団も右斜めに前に進んでいく。当然、一番右が一番安全なわけで、だれでも右に行きたくなる。小生はいつも一番右に位置するのであるが、うっかりしていると、いつのまにかかなり左に位置しているなんてことになってしまうので、歩行者の動向にも目を配らないと危険なのだ。
一方警官であるが、全く信じられないことに、歩行者が横断しているにもかかわらず、止まった車に「車の流れを止めるんじゃない!走れ!走れ!」と笛をけたたましく鳴らし、手信号で進むことを指示している。「俺様の指示に従わないし賄賂もよこさない歩行者なぞ轢かれてしまえ」と言わんばかりである。
帰宅時間の渋滞の原因は、第1に鉄道、バスなどの公共交通が圧倒的に不足していること。第2に、ほとんどの場合、一人しか客を乗せていないオートが多すぎること。第3に、人々が車、バイクに頼りすぎること。第4に、誰も交通ルールを守らないし、信号などのシステムも渋滞を緩和するように設計されているとは考えられない。まあとにかく、インドにはやらねばならないことがてんこ盛りです。
11/9のデリー天気予報 最高気温30℃、最低気温16℃、晴れ
11/9のデリーの天気 最高気温32℃、最低気温18℃、平均気温25℃
11/9の東京の天気 最高気温20℃、最低気温14℃、平均気温17℃
今日の横断もすごかった
09/11/09