Taj 多事
Taj 多事
2009
今日の帰りは、マンディ・ハウスに着いたときにちょうどヤムナ・バンク行きの列車が来た。ガラガラ。ホームに人はたくさんいるけどほとんど乗らない。こちらの人たちの行動パターンはとてもシンプルで、ヤムナ・バンクより先に行く人は、ヤムナ・バンク行きには乗らないということだ。ヤムナ・バンクからノイダまでどのくらいの時間がかかるのか知らないけいれど、ヤムナ・バンクまでは空いている列車に乗っていこうと考える人はいないらしい。
車内放送でも「この電車はヤムナ・バンクが終点です。ヤムナ・バンクより先に行く方は、プレガティ・メダンかインドラプラースタで降りて、次の電車に乗り換えてください」というメッセージが流れるようになった。これらの駅では、ホームを移動する手間がない。ちょうど山手線と京浜東北線の乗り換えが品川まで行くとホームを移動しないとできないけど、田町までなら同じホームで乗り換えられるのと同じ理屈だ。
その放送を聞いて慌てて降りる乗客も多い。まだ、乗客が慣れていないということが理由だと思うが、これら二つの駅のホームには、係員が常備している。頭にきちゃうのは、車内放送を聞いた乗客、特に学生風の若い輩が、「なんで乗り換えなきゃいけないんだ。そのままノイダまでなんで行かないんだ」(もちろんヒンディで話しているのだが、やり場のない怒りを小生に英語で話すことでガス抜きしているオジさんが通訳してくれた。その場の雰囲気だけでも状況は十分に理解できたけど)と、列車のドアが閉まらないように立塞がって、係員にイチャモンをつけていることだ。文句をつければ何とかなると思っているのだろうか?おそらくヤムナ・バンクで降りる乗客が、背中をポンと押して、その学生を列車の外に追いやって、一件落着。
このような光景を見て感じるのは、やはり階級意識だ。どうみても駅の係員の方が、イチャモンをつけている若者より年上だけど、どうみても貧しい人だ。イチャモンをつけている若者の態度は、「なんでお前は、俺の言うことを聞けないのだ!?」といういう風にしか見えない。こないだも、ちょっと見てくれの汚い(ほんとにちょとだけ)50台後半から60台前半に見える夫婦が座っているところに、40台くらいの小奇麗なオヤジが自分のデブデブに太った息子を座らせるから「そこをどけ」とやっている光景に出くわした。でも、その夫婦は席を譲らなかった。今日、若いヤツの背中を押した人、そして席を譲らなかった夫婦には、心の中で思いっきり拍手を送らせてもらった。
11/17のデリー天気予報 最高気温26℃、最低気温15℃、晴れ
11/17のデリーの天気 最高気温27℃、最低気温17℃、平均気温22℃
11/17の東京の天気 最高気温13℃、最低気温9℃、平均気温11℃
階級意識は抜けきらない
09/11/17