Taj 多事
Taj 多事
2009
帰りに、インド門を出た所で大通りを渡るべく車のとぎれるのを待っていると、シックのお兄ちゃんが一人こちらをジロジロ見ている。通りを渡ったところで、そのお兄ちゃんが話しかけてきた。「オイラのこと覚えていない?」えっ、ぜんぜん覚えがない。もしかして、Mr. Singhの息子か?いや、ちがう。「オイラは、おまえが毎日ここを通るのを知ってるぞ」「そうなの」「いつか、おまえが手に持っているその黒いのをカメラのレンズかと思って、カメラマンかって訪ねたことがある」「Oh, yes. I remember. It was you?」
と、いかにもスームズに会話が進んだように書いているけど、ここまでわるのに何度聞き直したかわからない。つまり、シックのお兄ちゃんの英語が全然わからない。インド人の英語も随分と克服できるようになったと思っていたけど、こんな強敵がまだ残っていたとは・・・
そんなことはおかまないなしに、お兄ちゃんはどんどん話しかけてくる。どっから来たとか、どこに住んでるとか、何をしてるかとお決まりの会話に始まり、とぎれることがない。このお兄ちゃんはバンガロールに住んでいて、いまは1学期だけ小生が通うIHCのそばにある大学で勉強しているのだそうだ。「オレも環境のことに興味があるんで、何かできることがないかなあ」「夏休みには学生のインタンシップ・プログラムがあるから何かできるんじゃないか。Web見てごらん」
話の途中で、あんまり小生が聞き返すものだから、「おまえ英語話せるのか?」・・・話してんだろうが。ただ、おまえの英語がぜんぜんわからないだけだ。自分の英語がヒングリッシュであることなど、まったく気がついていないようだ。
インドで英語をしゃべれる人の多くは、小さいころから学校では英語しか使わない教育を受けている。でも先生がネイティブ・スピーカーというわけでもないし、ほとんどの生徒は学校でしか英語を使わない。だから、話すことも、読むことも、書くことも日本人よりはよっぽどできるわけではあるけれど、ネイティブの英語がどんなものかなんてのはおおよそ眼中にない。日本人は、ネイティブの英語しか聴いたことがないから、インド人の英語は英語に聞こえない。(日本人だけではなくて、英語ネイティブでもインド人の英語を2割から多い時で3割聞き逃すそうだ。)
日本でも小さい時から英語を教えようというムーブメントがあるようだけど、日本人にしかわからないジャパングリッシュしか話せなくなってしまっては、元も子もない。
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こんな強敵がまだいたか
09/10/06