Taj 多事
Taj 多事
2009
わが家にもいよいよインフルエンザが襲来してしまった。三男が通う幼稚園で、この週明けに一気に5人の感染園児が出たそうで、三男も流行に便乗してもらってきたようだ。当初、咳き込んで、熱も38℃を越えていたが、2度の検査は陰性を示した。インフルエンザの検査というのも統計的検定と似たようなもので、陽性は100%陽性なのだが、陰性については「現状では陽性とは言えない」というだけであって、感染していないことを保証するものではない。風邪との診断で処方された薬を服用するものの熱は下がらず、3度目の検査にしてインフルエンザに感染していることが確かめられた。
周りに感染者が多数いたこと、そして症状からして状況証拠はそろっていたわけで、たとえ検査が陰性を示しても早めの処置があってもよさそうに思うのだが。タミフルという薬は、非感染者が服用すると何か副作用があるのだろうか。タミフルは鬱状態と同様の症状を起こすことがあるようで、10代の少年少女が服用後に異常な行動を起こしたという症例が何件か報道されたことは記憶に新しいが、その因果関係は未だわかっていない。ここ数日で、三男と同年齢の幼児が、当初陰性の診断で、結局陽性とわかったときには手遅れで、高熱による脳障害で死亡にいたったという例が2件出ている。そんな報道を知った上で、はなはだ陽性であることが疑わしいが陰性と判断されているという事実を前にして、心配でないはずがない。
幸いタミフルを服用して熱は急激に下がったとのことで一安心である。タミフルは感染後48時間以内に服用しないと効果が薄いと言われているが、時間的に間に合ったのか、分布のはしっこに引っかったのか(めったに起きないことが起きた)、まあとりあえずよかった。
他の分野のことになるとずけずけと物を言ってしまうのだが、命に即座に関わるかもしれない個々の患者に対して、適切な判断を下さなければならない臨床医は大変だと思う。理論に基づいて、個々の経験と外部に集積された情報から、とにかく何かをしなければならない。このまま何もせずに様子をみようという判断も、それなりの裏付けがないとできないことであろう。「何だかちーともわからないからほっときましょう」というわけじゃないにちがいない。
それを考えると経済学者はどうみても暢気なものだ。世界同時不況の影響が未だ続いている最中、数週間前のポール・クルーグマンによるニューヨーク・タイムズの記事をきっかけにDSGE(確率的動学的一般均衡)モデルで全ての経済問題を解決できるのか、いやそうじゃない、という論争に多くの有能な頭脳が向けられてしまっている。
そろそろオフィスを後にして、コンノートに夕食に出かけようか考えている頃、今度は二男がはなはだ怪しいというというメールが届く・・・
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わが家にもH1N1襲来
09/10/24