Taj 多事
Taj 多事
2009
デリーに戻った前日の17日は、ディワーリーというヒンズー教の正月とも称される盛大な祭りの日であった。ディワーリーは光の祭りで、人々は家々をクリスマスのようなオーナメントで飾り、子供たちは爆竹を鳴らしまくって祭りを祝う。デリーに戻った18日の夜も、ディワーリーの続きで夜8時頃から爆竹の大音響が始まった。中には爆竹というよりは大砲といったほうがふさわしいものもあるので、慣れないものにとっては心臓によくない。昨年の経験からして、数日は戦争のような夜が続きそうだ。
今朝のオートの溜まりには、いつもの「オジさん」はいなかったけど、例のごとく初めての運転手が何も言わなくてもいつもの料金で連れていってくれた。
11時から1時間半ほどカルティックに仕事の進行状況について説明を受ける。まだまだ理解が足りないようである。
昼は、10日ぶりにGulab’sへ。何を食べようか迷ったけど、Roti(釜焼パン)を食べたかったので、Kadhi Paneer(青唐辛子とトマトのチーズ入りカレー)とRotiを頼む。なぜRotiを食べたかったというと、日本で何回かチャパティ(Rotiの生地をフライパンで焼いたものをチャパティと言うらしい)作りに挑戦したけど、思うような仕上がりにはならなかったので、どうしても本物が食べたかったのだ。久しぶりのインド料理は、大変美味で、やっと本物にありつけたという感じであった。
午後3時からは、Yale大学からTERI大学に講師として来ている女性のセミナーに参加した。彼女はIndustry Ecology(IE)の専門家で、インドへのIEの適用可能性についての報告であった。最近のIEは産業連関分析を使うことも多く、話の内容は小生達の研究とも関連の深いもので、とても面白かった。おまけに久しぶりの米国人の英語で、とても聞きやすかった。このセミナーを主宰したのは、小生がいっしょに仕事をしているエネルギー環境政策部のディレクターで、当然、カルティクなど若手が参加するものと思っていたが、誰も参加せず、小生を含めて5人だけという、なんとも寂しい状態であった。仕事が忙しいという理由で、こういう最先端の研究の話を聞くという絶好の機会を逃してしまうのはいかがなものかと思う。司会者が紹介付きで小生に質問の時間を与えてくれたので、小生にとっては有意義なセミナーであった。
日本に戻る1週間ほど前から小生の隣にいたTushitaのセクションが4Fに移ったので、小生の隣には男性の若手研究員が座っている。今日初めて長いこと話しをしたのだが、彼は気候モデルの専門家で、小生がしょっちゅうプログラムを書いているのが気になっていたらしい。彼もTERIに来たばかりで、気候変動部の研究員達もプログラムを書いてモデルを解くということに理解がないらしく、おまけにFortranやCなどのコンパイラーもTERIのシステムには導入されていないし、UNIXベースのgccやgfortranを入れてくれとITセクションに頼んでも、まったく通じないそうである。このようなアカデミックなインフラが欠如している状態でTERIの人気が続くとは到底思えない。今の人気はパチャウリ氏個人の力量にまったく依存していることを個々人がもっと真剣に受け止めないといけないと思う。今日のセミナーにしても然りである。
10/19のデリー天気予報 最高気温34℃、最低気温19℃、やや曇り
10/19のデリーの天気 最高気温33℃、最低気温19℃、平均気温26℃
10/19の東京の天気 最高気温24℃、最低気温16℃、平均気温20℃
お仕事再開
09/10/19