Taj 多事
Taj 多事
2009
今日は土曜日であるが、Mr. Singhのツアーにはでかけないで、4時ごろまで仕事の予定だ。昨日彼にはそのことを告げたが、いつものように1時にランチに連れていくために来るという。連れていくんじゃなくて「ゴチ」になりたいだけなんじゃない?まさに「ゴチ、ゴチ返しなし!」というやつね。おまけに、運賃でRs. 50払えとぬけぬけと言うので、「明日はお前をランチに連れて行く理由はなにもないから、4時に来てくれ」と切り返すと、「Rs. 50は要らないけど、お前はランチを食べなくてはならないから1時に行く」とあくまで恩をきせたいみたいだ。
今日は、家からIHCまで歩く事にする。なるべく寄り道しないで、どのくらいかかるか試してみよう。8時に家を出発する。
まずは、リキシャの溜まり場がある通称マザー・デリー街道(Mother Dairy Road、正式にはニュー・パトパルガンジ街道 New Patparganji Road と呼ぶようだ)を北にのぼる。バス・ストップで、ゴミ袋にゴミを一杯詰めたゴミ拾いのオバちゃんがバスに乗り込んでいく。おー、乗れるんだ。朝でバスが空いているから他の乗客にはあまり迷惑をかけないですむかもしれないけど、臭いは避けられないな。夜には、おそらく仕事帰りと思われる銃をかついだ警備員(服装からして警察官には見えない)が、あの絶望的に込んでいるバスに乗り込んでいくのをよく見かける。あの銃は本物なのかと、いつも思ってしまう。
マザー・デリー街道が突き当たるヴィカス通り(Vikas Marg)を左折して、西へヤムナ河(Jamuna river)を目指す。左側を歩くと迂回路に入ってしまうので右側に渡り直進する。ヤムナ河の橋にさしかかったのが8時15分、さらに河までは10分ほど歩く。ヤムナ河を覗くと何やら白い泡のようなものが一面に浮いている。前回歩いたときにはこんな物体はなかったが、自然に発生したものとは思えない。一瞬流氷に見えるが、そんなに寒くありません。寒い寒いといっても、東京よりは暖かいのです。ただ、家に暖房がないので部屋が冷蔵庫のように冷たいのと、リキシャはバイクに乗っているのと同じなので風が冷たいのです。この河の水質汚染の状況も限界まできているのではないだろうか。寄り道はしない予定であったが写真を撮る。河を渡りきったのは8時33分。橋の終点まではさらに3分ほど歩く。
橋を渡り終えて、ニューデリー(New Delhi)に入ると通りの名前がインドラプラスタ通り(Indraprastha Marg)に変わる。交差点を左に折れて、身長15m程の派手な身なりをした神様が立っているハヌマン寺院(Hanuman Temple)の所からを右に折れてティラク通り(Tilak Marg)に入る(8時50分)。ティラク通りを入ってすぐの最高裁判所(Suprime Court)を左手に見て、インド門(India Gate)に向かって真っ直ぐに南下する。インド門広場に着いたのが9時ちょうど。ここまで1時間の道程だ。
インド門広場に突き当たるところを左に折れて、インド門と国立競技場(National Stadium)の間を通り、インド門を右に国立現代美術館(National Gallery of Modern Arts)を左に見るように右に旋回して、いつもMr. Singhが立ち寄る茶店を左手に通り過ぎ、パンドラ街道(Pandara Road)へ左折して入る。
パンドラ街道に入るとすぐにMr. Singhが通う食堂パンジャビ・ダーバ(Punjabi Dhaba)が左手にあり、しばらく歩くとパンドラ・パーク(Pandara Park)という居住区画がある。この居住区の中は、米国東海岸のニュー・イングランドを思い出させるような、赤煉瓦に窓が白い縁で囲まれた住宅が並んでいる。
パンドラ街道が終わるとサブラマニアム・バルティ通り(Subramaniam Bharti Marg)へ突き当たる。この通りを右折して南西へ方向へ歩くとタージ アンバサダー・ホテル(Taj Ambassador Hotel)と小生が本屋に時々通うカーン・マーケット(Khan Market)が右手に並んでいる。カーン・マーケットの前を通過したのが9時32分。
最後にマックス・ミューラー通り(Max Mueller Marg)を左折して南下すれば、ロディ街道(Lodi Road) に突き当たる。ロディ街道を渡れば、そこがTERIのあるインド・ハビタット・センター(IHC: India Habitat Center)だ。時刻は9時46分。1時間46分の行程でした。お疲れさま。
上半身は下着とシャツの上にウィンドヤッケだけという出で立ちで出かけたが全然寒くなかった。日本から家族にテニス・シューズとソックスを持って来てもらったので、足の疲れも前回よりはましだが、弱ったなーという感じはいなめない。このままじゃ日本に戻ってから子供たちと登山にいけないぞ。下着の替えを持ってきたが、その上のシャツもビショビショだ。結局、下着を着替えて、リュックに詰めてきたセーターをその上から着るという変な格好で一日過ごすことになってしまった。上半身は完全に歩く仕度にしないとだめだ。
昼は、Mr. Singhとパンジャビ・ダーバヘ。チキンとマトンのカレーを一品づつと、ベジメニューからチーズのカレーを選ぶ。相変わらず、彼の野菜はチーズだ。それと消化促進剤のレモン・ソーダも忘れない。小生が、ノンベジメニューのいくつかについて質問したものだから、店員に言いつけて小皿に少しずつ持ってこさせて、一口小生に食べさせて残りを自分で食べている。つまり小生を餌に、自分の食べたいものを食べている。サンプルだから無料だと豪語していたが、後でビルを見たらしっかり請求されているじゃないか。いつものことが、やつの確信の根拠はどこにあるのかまったくわからない。それとも確信犯か。この店でRs. 350は高すぎる。
帰りは4時を予定していたが、4時だとビジネスが忙しいだろうから5時にしてくれと彼が言うので承諾した。ところが4時10分ごろに「I'm ready」と訳のわからん電話をかけてきた。こっちとさ5時のつもりで仕事をしてるのだから、あまりに早すぎるので、4時半まで待たせた。結局、小生と別れたあと全く働かなかったようだ。「Sometimes this happens(たまにはこういう日もある)」と言っているが、「たまには」じゃないと思うけど。
帰える途中、ベンガリ・マーケット(Bengali Market)に寄って、ガルグッパ・ソージ・アッタ(Golguppa Soozi & Atta)というスナックとムーン・カ・ハルワ(Moong Ka Halwa)というスイートを試した。ムーン・カ・ハルワは、ニンジンのスイートであるガジャル・カ・ハルワの豆版で、美味しい。ガルグッパ・ソージ・アッタは、風船煎餅のような小さな空洞の揚げ物を割って、ジャガイモと豆の潰したものを詰めて、その上から緑色の液体をかけて食するのであるが、この緑色の液体の臭いが小生にはグッとくるものがあり、二度と食べないであろう。Mt. Singhは全く逆で、ムーン・カ・ハルワはヘビーだと言っていたが、緑の液体を小生の分までゴクゴクと飲みほした。
Mr. Singhとスイートというと思い出すのが、昨年の12月31日に家族と彼のリキシャで出かけたときのことだ。シャカルプールへの帰りに、いつもの茶屋へ立寄り、チャーイを飲み、バルシャヒ(Balushahi)というインド風ドーナツを食べた。ドーナツと言っても日本のものよりも甘くおもーいので、われわれの分は5人で2つでよいから、全部で3つ注文してくれと頼んだにもかかわらず、子供たちが好きにちがいないと勝手に思い込み、全部で6個も買ってきた。案の定、みなさん一口食べただけで終わりで、持ち帰るから袋を頼むと、何でだと不思議な顔をしていた。まったくインド版KYの極みである。結局、残ったバルシャヒは、次の日からの小生の朝食に変身した。
1/10の天気予報 最高気温22℃、最低気温7℃、晴れ
1/10の天気 最高気温20℃、最低気温11℃、平均気温16℃
ヤムナ河に流氷?
09/01/10
ヤムナ河に流氷?いやいやそんなに寒くありません。 寒い寒いといっても、東京よりは暖かいのです。ただ、家に暖房がないので部屋が冷蔵庫のように冷たいのと、リキシャはバイクに乗っているのと同じなので風が冷たいのです。この白い物体は自然にできたものとは思えません。ヤムナ河の水質汚染も限界まできているのではないでしょうか。