Taj 多事
Taj 多事
2008
やはり午前2時に目が覚めてしまった。日本時間の5時半で起床の時間だから、まだインドの体に調整できていなことの証拠である。4時まではベッドの上で本を読むのとウトウトするのを繰り返し、4時に仕事を始める。こういうことをしているから、いつまでも時差を調整できないのだろう。5時半を過ぎると外も白んでくる。6時にシャワーを浴びて、7時を過ぎたころ窓の外に目をやると靴磨き職人がこちらを伺っているではないか。すぐに彼はやって来て、靴を持って行った。ところがすぐに戻って来て、「飾り金具がはずれているので直してよいか」と聞く。お前が外したんじゃないかろうなと疑ったが、疑えばきりがないので、OKする。だけど100Rsしか払わないぞ。ほどなく綺麗に仕上がった靴を持って彼が戻って来た。すると「靴底が減っているけど直すか」ときた。実はこの靴長いこと履いてはいるが、Timberland社製のもので、いい値段で買ったものである。最初は履き潰すつもりでいたが、これだけ綺麗できることがわかると、そうするのももったいなくなる。そうなら変に靴底をいじられるより、メーカーに出して修繕してもらうのがよい。ということで丁重にお断りして100Rs支払った。何か言いたげであったがThank you, sirと言って部屋を出て行った。7時20分定刻通りにMunnaが朝食を運んでくる。メニューは昨日と同じ。果物の追加(バナナ、パパイヤ、マンゴー)を頼んで、衣服の洗濯もお願いした。
10時過ぎにRituさんに電話をしてSudheerさんが来なかったことを伝える。Sudheerさんに連絡して折り返すと言ったが、メールを見たいので、これからTERIに行くと伝える。オフィスに着くと、Sudheerさんには連絡がついて、電話番号がわからず連絡できなかったと言ったそうである。でも昨日話したとき、「お前は今、27JBGHに居るのだろう」、って言ってったじゃないですか。いずれにしても、今日連れて行くので後で連絡するとのことだ。
本日はオフィスに来ない人のデスクとPCを借りてメールを2日ぶりにチェック。日本語を書くことはできないが読むことができるのはありがたい。ほとんどがSPAMかJUNK。手持ちのMacで日本語の返事を書いて、メモリスティックで移動して、コピペして返信。
1時半過ぎにEatopiaで昼食。今日は、Vegetarian Thali(120Rs)を注文。今回の渡印では、はじめてのインド料理だ。
17:00になってAdministration Officeの女性職員が来て、家を見に行くかと聞く。当たり前だ、そのためにここにいるのだから。何時間待ったと思っているの。いますぐ行くのかと聞くと、そうだという。急ぎ荷物をまとめて、彼女と運転手つきの車でDefence Colonyへ。そこはTERIのGuest Houseだという。記憶が確かなら、昨年12月にTERIと慶應でコンファレンスを共催したときに、Meghaさんが宿泊していたところだ。建物の3FがTERIに提供されている。階段の脇には配管が上から下へ通されているのだが、何故か壁がすっぽり抜けていて、一歩間違えば転落しかねない。案内されたフロアは、三つの寝室、リビング、ダイニング、キッチン、バスからなる。寝室以外は共用で、三つの寝室にTERIを訪問した研究者が入れ替わり利用するのだという。三つの寝室は、家族用、二人用、一人用で、小生は当然一人用に入るわけで、その部屋を見せてもらう。正直言って狭い。日本の感覚で測ると四畳の部屋にシングルベッド、タンス、そして小さなサイドテーブルが備わっているという感じだ。文字通りに寝室ととらえれば十分なわけだが、そこで大半の時間を過ごせと言われたら息が詰まりそうである。共用部分は広く、目測でリビングは12畳、ダイニングは8畳、キッチンも6畳ほどある。就寝時間以外をそこで過ごすのなら快適だ。もちろんエアコンは付いているし、WiFiによる無線LANもあり、そして何よりも掃除、洗濯を任せることができ、毎日の新聞、光熱費を含めて15,000Rs/month(日本円で¥45,000/月)は、安いと考えてよいだろう。それにDefence Colonyは、外国人が多く住む居住地だと聞くし、何でも揃うマーケットもすぐ近くにある。米国での初めての滞在も同じような共用の環境で、他の住人たちとの会話を楽しむことができたし、おかげて英語も随分と上達した経験もある(今は鈍ってしまったが)。今回は、しばらくは一人らしいが、せっかく海外にいるのだから、多様な人たちと交流できるのもおもしろい。他の場所を探す知恵もないので、ここに決めることにしよう。案内してくれた彼女とTERIに戻り、Sudheerさんのところで手続きをしようと思ったが、今日も多忙でout of officeだということだ。明日来ると彼女に告げてTERIを出る(明日は土曜日だった。とりあえず行ってみるけど、たぶん月曜だな)。
27JBGHに戻ると靴磨き職人が出迎えてくれた。実は今日、小生は皮のサンダル履きなのだけど、彼は小生の足もとを何気なく見ている。何となく嫌な予感。部屋に戻ると、パパイヤひとつとマンゴーふたつが皿にのせてある。バナナも頼んだつもりだったけど、でもパパイヤが巨大なので、それを食べ終えるまでは要らないか。Munnaがナイフとスプーンと小皿をもってやってきて、ほかにないかと聞く。気温は摂氏30度ぐらいであるが、歩いて帰ってくるとさすがに汗ばむ。そこで缶ビールを注文した。Munnaは、買ってきたビールを布袋に容れてもってきて、丁寧に窓際に並べ始めた。そこから出て来たのは、KingfisherのDraught Beerの500ml缶を6本。あと9泊するのだからよしとしよう。フルーツとあわせて700Rs!やはり市場調査が必要だ。それにこんなに人に頼る生活をしていては駄目だけど、そういう宿泊先を結果的に選んでしまったのだからしょうがない。10日後には独立だ。
やはり靴磨き職人がやってきた。サンダルを指差して、「買ったときと違う色になってるじゃないか。買ったときの色にしてやるよ」、「お前まさか色づけするのか?」、「違うよ。中性のワックスで磨くだけだ。おれに任せろ」。さらにTimberlandの靴を指差して、「この靴は本当にいい靴だ。磨いていてわかるよ。なのに何で靴底直さないんだ。あと1ヶ月もこのインドの地を歩けば穴あくぞ」。確かにあと一息で穴があきそうにプカプカしている。「いくらでやる」、「250Rs」「サンダルとあわせて200Rsでどうだ」「毎日磨かせてもらってるから200Rsでやるよ。OK.」。また負けた。
日本に電話する。今日は子供たち三人と話した。仕事に必要な本をEMSで郵送してもらうのだけれど、住所の書き方を間違えたらしい。日本時間で夜10時半ごろであるが、これから川越の配送センターへ行き、訂正の手続きをするそうである。ご苦労さまです。Munnaの買って来たビールを飲んで寝る。
部屋を見に行く
08/09/26
マンゴーとパパイヤ
マンゴーは病みつきに?
綺麗に並べられたビールたち
1本いただきました
サンダルも磨くんだ