Taj 多事
Taj 多事
2008
今日から12月。日本では、そろそろ忙しくなってくる頃だけど、こちらではそのような気配は感じられない。ヒンズー教徒にとっては10月末のディワーリーが正月だということで、1月1日も休みではない。12月25日は、キリスト教の神様に敬意を表して休日になっている。それでもクリスマスのオーナメントが飾られるわけではないので、クリスマス気分もない。ひたすら普通の日々である。
6時半に起床して、8時に家を出て、Rs.90のRickshawのお兄さんに捕まって、8時25分に着席。今日もASIの個表の処理を続ける。インドの産業連関表の付加価値部門は、付加価値のみが計上されていて、雇用者報酬などに分解されていない。製造業については、ASIとNSSから付加価値を細分化する情報を作りたいと考えている。インドでも子供の就業は禁止されているはずだが、ASIの調査項目に子供の雇用者数を記入する欄がある。データをチェックしていると、全部で113人が働いている事業所で、111人が子供であると記録されている。明らかに記入者が、記入する欄を間違えたものと思われるが(現実だったらどうしよう)、子供割合が何パーセントを越えていたら要チェックというような、いろいろな角度からの再確認基準を設けておけば、単純な測定誤差の多くは排除できると思われるが。4万6千ほどの事業所のうち、雇用者に関連する質問項目で、分析からははずさざるを得ない事業所が500ほど出て来た。多いのか少ないのか?
テロのせいであろうか、為替レートが円高に振れているので、換金してから、Gulba’sにランチに行った。肉だけじゃなくて、米もほとんど食べていないので、今日はVegetarian Pulao(インド式野菜炒飯、Rs.35)とDal Yellow(豆のカレー、Rs.40)というちょっと贅沢な組み合わせを注文。プラオは、グリンピース、人参、タマネギ、チーズを混ぜたライスを軽い塩味と少々の油で炒めたもの。プラオだけだと味がもの足りないので、ここにイエロー・ダールをかけて混ぜて食べると、もう最高。普通のライスを頼むと一回り大きい器に盛られて食べきれないのだけれど、プラオの量はちょうど良い。Gulba’sで一人Rs.75とは、かなり贅沢な食事だけど、Chicken InnのRs.600よりは、よっぽど美味しかったです。
午後も、午前中の続きをして、5時55分にTERIを出る。外の出るとIHCの中庭で何かおもしろい絵の展示をやっている。2m x 2.5mほどのキャンバス描かれた10ほどの漫画のような絵が、キャンバスの内側からの光で照らされて、夕闇の中でなんともいえない美しさを醸し出している。Mr. Singhが待っているので、ほんのちょっとしか観られなかったが、まさか今日だけで終わりということはないであろうから、明日は早めにTERIを出てゆっくり鑑賞するすることにしよう。
ヤムナ河を越える道へと続へ分岐する交差点でいつも物乞いをしている少年がいる。これまでは、まったく無視してきたのだが、いつも同じ運転手に同じ客が乗っているので、少年の方から、「また同じだ(Mr. Singh訳)」と人懐っこく話しかけてくるようになってしまった。就学しているかいないかの微妙な年齢に見える。身なりは同情を誘うに十分に汚い。着るものだけでなく、顔も手足も髪の毛も埃だらけ。土曜にRs.1あげたのだが、今日はそんなこともあろうかとポケットにRs.1コインを入れておいた。この交差点では100%止まるので、予想通り少年はニコニコしてやって来た。今日は、Rs.1あげるのと交換で写真を撮らせてもらった。今度きたら、Mr. Singhに何でお前は何もしないのかと聞いてみよう。これは、観光客がいくらRs.1やRs.10をやったところで解決する問題ではない。インド人自身がもっと真剣に考えなければならない問題だ。そのへんどう思っているのだろう。少年もいまや、演技もするようになってしまったかもしれないけれど、そもそもこのような生活をしなければならないということに彼の責任はない。Mr. Singhにしても、彼は多くの場合観光客を狙って商売しているのであるが、これらの物乞いを観光客への見せ物ぐらいにしか考えていないのではないかと感じることがある。
今日から師走
08/12/01
Gulba’sのVegetarian Pulao(Rs.35)。インド風野菜炒飯で、グリンピース、ニンジン、タマネギ、チーズをライスに混ぜて、軽い塩味で炒めたものです。これだけだと、味が少しものたりないのですが、イエロー・ダール(Rs.40)をかけて混ぜて食べると最高に美味いです。量もちょうどよく、あっという間に平らげました。
TERIを出るとIHCの中庭で、漫画風の絵の展示をやっていました。 2m x 2.5mほどのキャンバスの内側からの光で照らされて、夕闇の中でなんともいえない美しさでした。明日もっとゆっくり鑑賞したいと思います。
シャカルプールへ帰る途中の交差点でいつも物乞いに来る少年。いつも同じ運転手に同じ客が乗っているので、おもしろがって必ず寄って来るようになってしまいました。写真はキレイに撮れていますが、本物は哀れみを誘うに十分に汚れているのです。こいうう生活を終わらせる日が来るといいのですが。