Taj 多事
Taj 多事
2008
なせか5時に目が覚める。そのままベッドの上に起き上がって毛布をかぶりながら、少しばかりインドとヒンディのお勉強。さあ今日のRickshawはどうなることやらと思いながら家を8時に出る。ところが、抜け駆けもないし、いつもの「オニイさん」も「オジさん」もいない。いったい、昨日は何だったんだ?「オニイさん」にコバンザメのようにくっついるオジさんがカネに困っていたのか、例のごとくオジさんは、運賃を自分を財布にしまってしまった。身なりのわりには、立派な財布を持っていた。いつもたむろしている一人がいたので、それを避けるように別の運転手の車に近づくと、背後から残党兵が「ハロー、ハロー」と叫んでいる。新しい運転手はRs.60を提示、そのままOKしてIHCへ。今朝は、ずいぶんと道が空いていて8時20分には着席。
今日もNSSの作業だ。質問票には固定資産ストックを市場価格で書けとある。これが本当ならすごい。おそらく調査員がものを見て値踏みをするに違いない。なぜなら個々の数値の区切りが妙によい。やはり、相当に調査員の能力に頼った調査のようだ。40%以上が従業員数一人の事業所、80%が2人以下の事業所というデータであるが、農村部の2人以下の事業所の86%が土地を保有している。ちなみに都市部では60%。一方で、設備や機械をもっている2人以下の事業所は農村部では50%にすぎない。輸送機械になると20%でしかない。
農村部では、電力料金を支払っていない2人以下の事業者は65%、その他の燃料費を使っていない事業所が32%あるのだが、多くの事業所が電力を必要とする生産設備を持たないか、電力を小型発電機で燃料を使って発電しているようである。昨日もインドの動力大臣がラジブ・ガンジー基金を使って2012年までにすべての農村に電力が通じるようにすると会見していた。TERIもパチャウリ所長が中心になってLaBL(Lighting on Billion Lives、10億人に電灯を)という太陽光によって農村家計に電力を供給するプロジェクトを展開している。電力を使っていないなんてデータがおかしいんじゃないかというのは先進国だけの話で、この地では当たり前に存在するのだ。ただし、盗電(東電じゃありません)、つまり命がけで電線を切断して自分の家屋に引き込むという手段で、ただで電力を使っている輩もかなりいるそうなので、電力料金を支払っていないことが電力を使っていないこととは必ずしもイコールではない。統計上、インドで発電された電力の30%以上が送電段階で消えている。
昼は、Gulab’sへ行ったが、混んでいて座れない。一つでも椅子が空いていれば、座らせてもらう根性は付いてきたのだが、さすがに他人様の膝の上には座れない。ここで、こいう状態になるときには、平日にもかかわらず家族で食事に来ている客が2、3組いて、座席の使用効率が悪い場合が多い。一週間に一度は、こういう日があるように思うのだけれど、もしかしたらいつも火曜日だろうか?こないだセナさんと飲んだときの話によれば、ヒンズー教徒はたとえノンベジタリアンでも週に一回、それも多くの場合火曜日に、ベジタリアンの食事をするそうである。もしかしたら、その日に家族で食事に出かける習慣にしている家があるのかしら?しょうがないので、Eatopiaでベジタリアン・タリー(Rs.120)。
午後もNSSの作業を継続して、5時40分くらいにMr. Singhに電話してみると、すでに来ているというので、TERIを出る。今日も途中まで乗せる別客を一人確保している。こういうことはよくある。彼は、ちょうどTERIに来たところで、何とかいう研究所でバイオ・エネルギーの政策について研究している人だそうで、話が退屈しないでよかった。彼は、インド門で降りたが、Rs.50も支払っている。彼がいなくなったところで、「こんな距離でRs.50も取るのか?」「今日最初の客だからな」。また仕事をしていない。インド人でも、こんな車に乗ってしまう人がいるんだ!?ここまでRs.50ならシャカルプールまでRs.300くらいかかってしまう。オレなら歩くな。Mr. Singhは仕事をしない理由として、あまり車を走らせるとメインテナンスコストもかかるし、車も長持ちしないからと、わけのわからない言い訳をしていた。
今日の天気予報 最高気温27℃、最低気温13℃、やや曇
昨日の天気 最高気温24℃、最低気温8℃、平均気温16℃
火曜はベジの日?
08/12/16