Taj 多事
Taj 多事
2008
今日は6時に起床。早く論文を仕上げたいので、起きるなりコヒーを飲みながら執筆活動。7時にTVをつけると米国大統領選挙を米国のCBSが放送している。CBSがCMに入ったときにインドのキャスターと解説者がちょっとコメントするという、日本では考えられない番組構成だが、生の雰囲気は明らかにこの方がよく伝わる。どうみてもObamaだな。セーターをリュックに入れて、IDカードを持ったことを確認して、8時ちょっと過ぎに家を出る。いつもよりちょっと遅いので、オジさんはいるはずもなく、Rickshawを捕まえるのに5分ほどかかってしまった。Rs.80支払って20分で到着。まだ、王様セキュリティの態勢にはなく、いつもとまったく変わらぬ朝。
毎日、メールの処理に一時間程取られてしまうのが、なんとも時間の無駄に感じる。オフィスに来ない休日は、メールやインターネットなどなくても、あまり不便も感じることなく過ごせるのに、使えると気になるのは何故なのだろう。
おっと、10時半頃であったが、京都大学を定年退職して現在立命館大学にいる環境経済の分野では随分とエライ先生が他に二人をしたがえて、副所長の部屋にはいっていくではないか。IR3という東大を中心にする巨大な持続可能性に関するプロジェクトに京都も立命館も参画していている。IR3は、TERIに巨額の研究費を拠出して共同研究をしていると聞いた。昨日もそのプロジェクトで東大の先生が来られてようで、入口には「Welcome Prof. xxx of Tokyo University」と立て看板が出ていた。今日は、入口には「His Majesty King of Belgium(ベルギー王陛下)」だったので、さすがにそれを除けてというわけにはいかなかったようだ。15年ほど前に学会でコメントをいただいたこともあるので(あちらは覚えていあないでしょうが)、ごあいさつしようかと思ったが、あっという間にいなくなってしまったようだ。明日は、日本で最大のエネルギー関係の研究所の方達が訪問するそうだ。みなさんご苦労さまです。TERIの人達も大変です。こうしてお金を落とされるたびに、仕事が増えていくわけですから。
昼は、外に出ざるを得ない。グランドフロアに降りると、入口には飛行場にあるのと同じ金属探知器が設置されている。まずIDを確認されて、入ることを許可された者が、金属探知器をくぐって、身体検査を受ける。両開きのドアの片方を閉め切って、金属探知器を設置しているから、入って来るひとの検査が終わるまで出らない。ロビーは、ごったがえしている。今日は、Gulba’sでChili Garric Rice(Rs.40)を食べる。こないだ食べた焼きそばの炒飯版だ。味は好きなのだが、量が多くて最後の方は飽きてくる。どうみてもメニュー全体が、複数人で来ると楽しめるように構成されている。同席したおじさん二人は、カレー二つを分け合ってたべていた。
オフィスでは、His MajestyよりもObama氏が大統領選に勝利したことの方がよっぽど盛り上がっていた。Congratulationという声もあちこちから聞こえた。インドに核保有を認めたのはBush政権だし、そのへんのところはどう考えているのだろう。TVの報道では、Barack Obamaというのが、Black Omabaと聞こえる。CBSの放送では、Black-White別の得票率を州別に示したりするので、ますますBlack Obamaに聞こえてくる。確かに、Non whiteでは初めての米国大統領になるかもしれないということで、その点が強調された選挙ではあるが、Black Obamaはないだろうと思っていたが、聞き間違いでした。財務長官はHarvard大学のL. Summersがクリントン政権以来の返り咲きだそうだ。この金融危機にどんな策を打ち出して来るか期待したい。
5時半過ぎにTERIを出る。やはりKahn Marketとの中間あたりで一台が交渉に応じた。「Rs.100で行ってやるから、オレの知り合いの店によってくれ」という。ついに、来たなー。つれていかれたらかなわいから「Rs.120払うから、まっすぐShakarupurに行ってくれ」、この運転手は英語を普通にしゃべる。「お前、インドに住んでいるのか?」、「そうだ」、「じゃー、正直ベースでいこう」、「お前何してる?」「IHCで仕事している」、「毎日来るのか?」、「そうだ」、「オレの携帯の番号をメモしろ。これからオレが毎日おまえの送り迎えをしてやる。住所を教えろ。明日の朝、迎えに行く。Rs.70でいい。そのかわり毎日だ」ということで、住所と携帯の番号を伝えておいた。ほんとうに来てくれるのかどうかわからないが、来てくれればラッキーということか。ところが、この運転手、IHCまで戻って、「オレの家は、Shakarpurとは正反対だから、今日は別の運転手に頼む」と言って、「この運転手にRs.100払え。じゃー明日」と行ってしまった。ほんとうに信用してよいものか。
新しい運転手は、走りはじめると、はじっこに座れと言う。どうやら投句まで行くのでもう一人乗せたいらしい。5分ほど走ったところで、もう一人を乗せた。もう6時を回っているので、たいそうな混雑だ。おまけにもう一人の乗客が、遠回りの道の途中で降りたので、1時間かかってしまった。
今日の仕事は、MARKALとの違いと、MARKALデータがどのように使えるかをまとめている。明日中に終えることができればよいが、明日は訪問者がいるのだった。
Black Obama? No, Barack Obama.
08/11/05
Shakarpurで見る牛は、野良ではなくて現役です。この牛も運搬手段の一つですから、車といっしょに荷車を引いて車道を歩きます。ときどきロバも見ます。