Taj 多事
Taj 多事
2008
今日でインドに来てちょうど2ヶ月。1ヶ月が過ぎたところでも書いているけど、そんなにあっという間に過ぎたという気がしない。日々の出来事がまだ新鮮であり、それなりに充実した毎日を過ごせているのだと思う。この「Taj多事」を毎日書いているのも、一因かもしれない。子供のころの絵日記の宿題を入れても、2ヶ月間も日記を欠かさずに書いたことはない。写真を見ていると日記なのか食べ物紹介(それもGulba’sばかり)なのかよくわからないが、とにかく続いている。
一ヶ月前の今日は、バスと格闘していたようだが、今ではMr. Singhが迎えに来てくれるようになった。さらに一ヶ月が経って、あのバスにも平気で乗れるようになったかたと言われれば、それは無理と言わざるを得ない。バスの乗り方はわかったし、ひどい混雑でもなく、それほどの距離でもないところなら便利に使うことはできるだろう。でもヤムナ河越えの、あの人がぶら下がっているほどに猛烈に混んでいるバスに一時間閉じ込められるのは、もうご免というのが正直なところだ。
Mr. Singhともとりあえず一週間続いている。今日もあまりが仕事がなかったと嘆いていたし、セブンーイレブンじゃなくてイレブンーセブンで働いていたのが小生を乗せるようになってから、イレブンー・パーストシックス(past six)になっている。家の人からも、遅く出て行く割に、随分早く帰って来ると肩身が狭いようである。「お前がよければ、6時待ち合わせでも良いぞ」、「本当か、それならあとRs.100からRs.150稼ぐことができる」ということで、明日から6時に迎えに来てもらうことにした。Rs.100は、今の為替レートでは200円にも満たない。いまの日本で200円では、コンビニおにぎり2個がせいぜいで、Gulba’sでRs.100を払う場合の栄養をとても採ることができない。Rs.100あれば、Gulba’sでも二回は食べられる。道端の屋台なら三回は食べられるのではないだろうか(さすがにスナック以外は、まだ経験していない)。ということは自宅で作れば、家族の二食ぐらいは賄える金額なのかもしれない。ということは、小生がMr. Singhに払っているRs.150は、たしかに彼にとってはずせない所得の獲得機会であろう。それに彼にとっては、日本から研究に来ているProfessorからRs.150をもらって毎日職場から(家までではないのだけれど)送り届けたり、観光に連れ回していることを仕事仲間に話すことも、一つのインセンティブになっているようだ。
IHC-ShakarpurをRs.150払ってRickshawに乗るというのが、安いか高いかといえば明らかに高いだろう。でも毎日30分を車探しに費やしていた時間コストを考えれば安いものだと言いたいのであるが、この300円を必死に稼いでいる人がいるかと思うと複雑な気持ちではある。でもこれで経済が回るのも事実である。
IHCに来てもらうのを6時にしたというのは、Mr. SinghのBusiness Hourを邪魔しないということと、仕事の時間をより有効に使うということと、もう一つは、Skype。日本からマイク付きヘッドホンも届き、Skypeで家族と交信できるようになった(まだ実験していないけど)。5時半を過ぎれば、オフィスに残っている人は少なくなるし、マイク越しに日本語をしゃっべてもそんなに気にならないであろう。また5時半というのは日本時間の夜9時でもあるし、子供たちにとっても丁度寝る前で都合よいかもしれない。
二ヶ月経ってインドに関する知識は来る前に比べれば増えたであろうが、先達に比べれば足下にも及ばない。同じ場所に通いつつ、同じ景色を見ながらも、それを毎日見ることを楽しんでいる毎日である。
ちなみ今日のランチは、Gulba’sでオクラのカレー。とても美味しかったです。
今日で二ヶ月
08/11/24