Taj 多事
Taj 多事
2008
やはり、昨晩Mr. Singhを部屋に入れたことは、セナ家にとっては大変なことだったようで、朝一番でセナさんがやってきた。歯を磨いている最中でパンツ姿であったがそのままで対応。セナさんもパンツ姿でくることが多いのであるが、今朝はすでに着替えていた。昨晩の一件を見た奥様が、仕事中のセナさんに電話を入れたそうだ。タクシーやRickshawの運転手の中には危ないのがいるので、小生がどう感じようと、たとえ荷物を運ぶと運転手が言っても玄関までで、部屋に入れることはしないでほしいとのことである。できれば、もしMr. Singhが毎日IHCから乗せてくれるというのなら、車のナンバーを控えて、それをセナさんにも知らせてほしいとのことだ。セナさんが、仕事で旅行者に車を手配するときでも、その車のナンバーを控えて、何かあったときに備えるのは当然であろう。たしかに、タクシーやRickshawを日常使うときには、車のナンバーを控えることはしないので、部屋に上がり込んで何かを持っていかれてしまっても、フォローの仕様がない。また、小生のセキュリティを考えてもセナさんにナンバー等は知らせておくべきであろう。昨晩の件は、Mr. Singhの部屋を小生に貸そうという望みを打ち砕くための算段であったのだが、深く反省。
土曜であるが、今日もオフィスに出向く。今朝は、懐かしき「いつものオジさん」がいて、先客がいたのだが彼を別の車に頼んで、乗せてくれた。おそらく「ひさしぶり」とか「まだいたのか」とか「今まで何してた」とか何かを語りかけてくれているのだが、申し訳ないがわからない。やはりHindiが少しでもわかりたい。
2Fには4, 5人しか来ていない。この隙にRのバージョンアップをするためにダウンロードを始める。30分ほどかけてR2.8をダウンロードしてインストールし、update.packageコマンドで、これまで使っていたパッケージをCRANからインストール。さらに、産業連関分析のために開発したRioをパッケージ化してインストール。ここまでは何の問題もなく通常通りに終了。
試しに電力部門の線形計画問題のプログラムを動かしてみる。なんと動かない。いろいろ確かめてみるて、Rioの産業連関表オブジェクトに問題がある。情報を吐き出していると、産業連関表の部門数を示すメンバ変数に何も入っていない。このメンバ変数の名前には、nrow、ncolというRの行列オブジェクトに適用される関数と同じ名前をわざと用いてきたし、前バージョンまでは何の問題もなかった。
新バージョンでの変更点を調べてみると、行列と配列オブジェクトをS4という新しいオブジェクト指向の形式に修正したそうである。小生の開発したRioは、そもそもS4で記述していて、Rの行列および配列オブジェクトを継承しているのであるが、行列・配列オブジェクトがS4仕様に変更されたことによって、nrow、ncolという名前の付け方にコンフリクトが生じているらしい。
うっ、嘘だろう?だれか嘘だと言ってくれー!Rioのnrow、ncolは、産業連関表オブジェクト構成する基本的な要素なので、この名前を変更するということは、Rioを構成する全てのプログラムを修正しなければならないということを意味する。しかし、今ある情報のもとで、とにかくRioを動くようにするためには、これを変更するしかないようだ。仕方ない、それぞれをnumrow、numcolに変更すべくプログラムに手を加える。慎重にやらないと、あとが大変だ。昼は、Galbu’sで食べたが、Mr. Singhが来る5時半になっても終わりそうにない。
5時25分にIHCのゲートに出ると、Mr. Singhが「5分早いじゃないか」と言って迎えてくれた。本人も、セナさんの奥様に姿を見られてしまったことをいたく気にしているようで、「何かいわれなかったか?」と聞いてきたが「別に」と答えておいた。今日は、Shakarpurまで直行であるが、いつものようにGas Stationに寄る。実は、彼の車に乗るのは4回目であるが、今日を含めて3回Gas Stationに寄っている。ガスを入れている間に、車のナンバーを控えさせてもらった。申し訳ない。
ガスは1kgあたりRs. 18.99で、彼はいつもRs.100程度払っているから、一回あたり5kg程度入れている勘定だ。一週間のガス代が約Rs.500ぐらいであろうか。小生の運賃でガス代は賄うことができるが、一日にどれくらいの稼ぎがあるのだろうか。Mr.Singhが言うところによれば、Rickshaw一台の値段が、中古で6000USドル、新車で10000USドル以上だそうだ。彼の車は、中古だそうなので約Rs.300000ということになる。借りに一日平均Rs.200の稼ぎ(ガス代をネッティングして)として場合、4年間働いて車代を払いきることになる。 彼の場合、資産があるから、のんびりとした商売をしているが、 その他に生活費も稼がないといけないわけだから、Rickshawの運転手というのも非常に厳しい商売である。
Shakarpurの交差点で車を降り、彼にFirst nameを書いてもらって(SikhのFamily nameは全員Singh)、Rs.150支払い、月曜日の約束をして別れた。ちなみにRs.150の根拠は、ShakarpurからIHCへ向かう時の運賃がRs.60からRs.90なので平均でRs.75になる。彼は、普段Shakarpur近辺で仕事をしているそうなので、小生を迎えに来る運賃込みでRs.75の2倍でRs.150というわけだ。
家に戻っても、Rioの修正作業を続ける。線形計画モデルを元通りに解けることを確認できたのは、すでに次の日になっていた...まだ、問題はあるかもしれない。とっても疲れた。
うっ、嘘だろう?だれか嘘だと言ってくれー!
08/11/15
Gulbs’sのPalak Malai Kofta(Rs.60)。Palakはほうれん草、Koftaは野菜の肉団子、Malaiというのは上にかかっているクリームのようなものを指すそうです。ほうれん草のカレーは、どれを食べてもスパイシーではなく、やさしい味で、とっても美味いです。