Taj 多事
Taj 多事
2008
6時半起床。どうも夜が騒々しくて寝る時間、というか寝られる時間が安定しないので、起きる時間もばらばらだ。11月29日が、デリーの総選挙ということだ。何人が当選するのか知らないが、史上最多の1860人が立候補しているそうで、27人中1人が当選する激戦区もあるそうだ。この騒ぎが、選挙のせいだとすると、あと2週間は先が思いやられる。
ニュースの方は、インドの月探査衛星Chandrayaanが、今日月面に着陸し、インドの新しい歴史を開くということでもちきりだ。
いつも通りに8時に家を出て、Rs.80のRickshawで出勤。理論モデルについては、最後の仕上げで、このモデルに必要な環境分析用産業連関表の設計指針を書いて、TERIのエネルギーモデルのデータが環境分析用産業連関表の作成およびモデルによるシナリオ分析にいかに利用できるかの具体的内容については、TERIのメンバーに書いてもらうとしよう。
為替レートが、ほんの少し円安に振れているので、今日も換金しようと、昼はKhan Marketまで足を延ばす。ランチは、いつものようChina FareでNon vegetarian platterのHot & Sour Soup付きを食べた(Rs.236)。値段も高いが、量もあり、カロリーも相当に高そうで、毎日これを食べていたら、明らかに太るだろうな。思い返してみれば、Cambridgeに居たときには、毎日こいうものを食べていたわけだ...さて、ここにはCity Bankの看板があるのだが、看板だけで、すでにATMを撤去してしてしまったようだ。うーん、いったい何しに来たんだ?
今日も5時半にTERIを出るとMr. Singhがゲートで待っている。「How are you?」に対して、ちょっと疲れたと言うと、「ビールを買いにいくか?」と嬉しい誘いを受けたので、寄ってもらうことにした。寄ったのはKahn Marketで、ここもかなり広く、行ったことのないブロックだった。どこもそうなのだが、酒屋はやたら混んでいる。Shakarpurの酒屋は、自分で店に入って商品を探すことができないで、カウンターで商品名を告げて持ってきてもらうという仕組みなのだが、ここは店に入って物色することができる。残念ながらビールはKingfisherの一銘柄しかなかったので、物色も何もなく、店もたいそう混んでいるので、早々に支払いをすまして店を出た。Kingfisherという企業は、いまや航空業界に進出したことで有名で、こないだも従業員のストライキがニュースになっていた。日本ではストという言葉が死語になりつつあるが、この地ではよくニュースになる。
酒屋に入るのに鞄があると厄介なので、Mr. Singhに預けたのだが、あまりにも重いから今日は家の前まで送ってくれるという。いつもと同じで、特に重いという実感はないのであるが。ついでに部屋を見せろという。一度見せれば、自分の所を貸そうなどという企みも失せるだろうと思って、承諾した。だいたいの場所は、彼も把握していたのだが、一本前の道を入ろうとしたので、次だと言うと、「お前は、こんなに歩くのか、You walk too much, and I talk too much, ガッハッハ」とうまいことをいう。
家に着くと、玄関にセナさんの息子がいたので、鞄持ちという名目で入ってもらう。おそらく、Rickshawの運転手が、客の家にあがり込むというのは、この社会ではあり得ないことだと思う。このあたりが階級社会のやっかいなところだ。Mr. Singhの父親は元軍人であるし、父親の資産だけで食べていけるので、彼もギリギリの生活をしているわけでもなく、11時すぎから5時半頃までしか働かないし(小生を乗せるのが最後の仕事)、こども達も大学までいかせている。でもRickshawの運転手だあるという事実が、こちらにどうすることもできない障壁を作っているようだ。部屋を見たMr. Singhは、「お前が、ここが好きな理由がわかった」と少々寂しげであるが、こちらとしては、思惑どおりである。おととい、彼が貸している一部屋の住人がドアを開け放していたので中が見えたのだが、あそこで長くは暮らせない。もう、部屋のことは言い出さないだろう。
今、夜8時15分。今夜も騒ぎが始まった...What a hell of this sound!
Chandrayaan月面にインド三色旗!?
08/11/14