Taj 多事
Taj 多事
2008
5時半に起床。読書をしたり、TVニュースを見たりして、8時前に家を出る。門のところでセナさんが座って新聞を読んでいた。昨日のRickshawの運転手さんがいるかどうか。いました、いました。あちらも、小生に気がついて、乗れ乗れと手で促す。「Habitat Centerだな」、「Yes」ということで値段の交渉もなく出発。ブレーキも順調なようだ。25分弱で到着。Rs.70を渡す。Rickshawの運賃は、高いのか安いのか微妙なところだ。JRでの一駅の最低運賃は130円、つまりRs.60〜70程度だ。ただタクシーと考えれば明らかに安い。機能的には、タクシーと比べるべきだな。
午前中は、Paperの続きを書く。動的投入産出モデルにおける技術選択の問題に移る。TERIのエネルギーモデルは、多期間最適化モデルである。少々難題だが、TERIのエネルギーモデルの技術情報を確認しながら、どういう形で、その情報を十分に使うことができるかを考えながら進めないといけない。
昼は、Gulba’sでAloo Matar(ジャガイモとグリンピース、Rs.40)とRothi(パン、2枚、Rs.6)を食べる。13時40分ごろ着いたので、初めてテーブルに一人で座ることができた。大きなジャガイモがコロコロはいってグリーピスたっぷりのカレー。ちょっとRothiだと食べづらいけど、左手にRothiを持って、スプーンでカレーをのせてという反則技で食べる。ちょいと辛めで美味い。量も適量。
午後も論文書きを続ける。ミーシャが来て、PCの面倒を誰か見てくれたかと聞くので、いいえと答えると、ミーシャが手配するという。ネットワークのアカウントをいただけるそうだ。確かにTERIの資源、たとえば図書館のオンライン・ジャーナルなどを利用するときには必要なので、いらいとは言えないのだけれど、このコンピューター、もう日本では見ないような大きなもので、ちょっと邪魔なのです。
5時15分にオフィスを出る。この時間に出ないとRickshawがほとんどいなくなってしまうというの困ったものだ。 今日は大変だった。 1台目のRickshawに例のごとく、「Shakarpur Jamuna Paar」というと「遠いからなRs.150」、「いつも高くてRs.120だから、最高でRs.120だ」、「Rs.140」、「いやRs.120」、「Rs.130」、ここで逃げられても次がいつ捕まえられるわからないから、Rs.130でOKした。ところがこの運転手、いきなり別のRickshawの運転手に道を聞いている。Jamuna Paar(ヤムナ河の向こう)だけで遠いと判断したな。自信なさげに出発したが、途中でも「Jamuna Paar」と聞いている、なんだ河までも行けないのか?なんか道が違うなあと思っていると、なぜかインド門に入って行く。ここなら観光できているRickshawがたくさんいるから道を聞けると思ったにちがいない。こちらにとっては思わぬ観光になってしまった。だが、運転手は、別のRickshawを探しまわれども、残念ながら今日はそんなにいない。
来た道を引き返して行く。客を乗せていないRickshawがいると近づいていって何か言っているのだが、聞かれた運転手は首を振ってすぐ行ってしまう。どうも、道を聞いているのではなくて、代わりの運転手を探しているように見える。少し走って止まっている車を見つけ、運転手は降りて行って何か話している。そのうちに一人のおじさんを連れてこちらに来て、「おまえバスで帰れ」、「What?」、おじさんが「若いのならいいんだけど、年をとったRickshawの運転手は、この時間になったらすぐ帰らないと、奥さんに首をしめられちゃうんだよ」といって運転手の首をしめている。「バスなら、おまえの家まで1本で行ける」、どうも本当に職場放棄をするようだ。「バスに乗ったことないから無理だ」、「じゃタクシーだ。タクシーならお前の家の前まで行ける」、しょうがないので「じゃあ、おまえタクシー捕まえてこい」。ついて来たおじさん、小生の腕時計を指さして、「商売用にもっと持ってないか?」、持ってる訳ないでしょ!
おそらくタクシー会社と思われる所へRickshawを走らせ、運転手が交渉している。そして「お前は、俺に一銭も払わなくていいから、タクシー運転手のRs.250渡してくれ。そうすれば途中どこにもよらないでお前の家まで行ってくれる」、お前に払わないのは当然だ、「Rs.250は高すぎるだろう」、「そうしないと土産物屋に連れて行かれてもっと金とられるぞ」。観光で雇った車の場合では、確かに運転手が店と連んでいてキックバックをもらうというのは当たり前にあるようだ。タクシーでもそんなことあるんだろうか。これまでの経験ではない。初めてインドに来たときに、Connaught PlaceからIHCまでRs.150だったと記憶しているので、Rs.200ぐらいだと思うんだけど、もう仕方ない。タクシーに乗り込む。出発する寸前、Rickshawの運転手が、急にタクシーの運転手に寄って来て、何か大声で叫んでいる。タクシー運転手が渋々胸のポケットから金を取り出し渡す。高めの値段で交渉してやったから、分け前よこせということね。一本取られました。
さすがにRickshawよりは乗り心地がよく、時間も早く到着した。いやー、往きはよいよい、帰りは怖いといのはこのことだ。あの絶望的に混んでいるバスを使うことについてセナさんに聞いてみよう。
往きはよいよい帰りは怖い
08/10/23
TERIのデスク。
後ろのPCはTERIのネットワーク資源を利用するときしか使わないのに幅とってます。Windows2000のマシンです。ディスプレイもブラウン管で14インチ。ネットワークだってものすごく遅いです。だれがインドはIT大国などと言っているのでしょうか...
Gulba’sのAloo Matar。ジャガイモとグリンピースのカレー(Rs.40)。大きなジャガイモがコロコロとたくさんはいっていて美味。
なぜかインド門へ。真ん中に写っているのは、Rickshawを探すRickshawワーラー。