Taj 多事
Taj 多事
2008
5時起床。今日は、セナさんのSmile Innへ引っ越しだ。早々に荷造りを始める。引っ越すその日に、日本へ帰ることを考えてしょうがないのだが、日本から持ってきたコンピューター周辺機器を手荷物にして、書籍のほとんどをEMSで送ってしまえば、随分と身軽になれる。6時15分には、完了し、シャワーを浴びる。おっと、部屋履きのスリッパを忘れないようにしないと。セナさんが来るのは、3時から4時の間だから、ここ二日間やり残した仕事をやろう。
9時20分にリビングの電話が鳴る。「9時半に車で迎えに行く」、TERIからだ。何?うっ、覚えがある。おととい2Fの借席で仕事をしているときに、おばさま(名前を確認しておかないと)が、「あなたに電話よ」と言われたので電話に出たのだが、さっぱりわからない。なんか「9時と9時半どっちがよい」と言っているので、てっきりデスクをその時間までに準備してくれるのかと勘違いし、「9時半」と答えておいた。とんだ失態。昨日Sudheerさんに言っておけばよかった。「ごめんさい、新居の家主さんが迎えにきてくれるので、TERIからの車は必要ありません」、何かまたいろいろ言っているのであるが、これもさっぱりわからない。「I’m sorry」、 「Pardon me?」の連発だ。とにかく、「今日は、TERIからの車は必要ないので大丈夫です」ともう一度言ったら、「Ok, sir」でわかってくれたようだ。うーん、Administration Officeの印英語を多少克服したかと思っていたが、全然だめだ。電話というのは、さらに状況を悪くする...
Sudheerさんから電話があり、今晩泊まる人がいるから鍵を戻してほしいそうだ。 3時に 取りにくるという。かわいそうに、どこのどなたか知らないが、小生が居ればもっと大きな部屋に泊まれたものを。
ランチは、Sagarへ。ここにいれば、ちょくちょく食べに行きたかった店であるが、当分の間は来ることはないだろう。混まないうちにと思って、12時半に店に向かう。予想通りまだ空いていた。あと1時間もたてば行列が出来ているはず。先日食べられなかったThaliとLassi(ヨーグルトドリンク)の甘い方を注文した。Thaliには、カレーが5種類とダリー(ヨーグルト)が2種類、アチャールがついて真ん中にRothi(パン)が4枚とPapar(小麦粉で作った煎餅のようなもの)。このRothiは、Puri(パンを揚げて膨らましたもの)の選択ができる。
写真1番上は、豆のカレーなのだけど、タピオカのようなツルッとモッチリとした食感で、甘くてとても美味しい。2番目は、Sabzi(野菜のカレー)。3番目は、オクラのカレーだ。これは、はじめて食べたけどこれは美味しい。4番目、5番目は、何が入っているのかよくわからなかったけどスパイシーなカレーだ。全部味がちがって食べるのが楽しい。白い方の左側は、ヨーグルト版のサルサという感じでタマネギ、トマト、青唐辛子などが入っている。これもめちゅくちゃ美味い。4番目、5番目のカレーには、ぜひライスが欲しいと思っていたら。小椀一杯のライスが出て来た。Rothiを横にのけて、真ん中にライスを盛り、食べたら本当にライスによく合う。でも量が多い。隣のかなり恰幅のよい叔母さまも残していたところを見ると、インド人にとってもこの量は多いらしい。できるだけカレーとヨーグルトを平らげて、Rothi1枚ちょっととライス半分ほどは残してしまった。満腹で満足。
2時半ぐらいに、いつも掃除のお兄さんがやってきた。小生がいた部屋のベッドメーキングや掃除に来たのであろう。もしかしらた鍵を預かり来たのも彼かもしれない。ヒンドゥ語で何か一生懸命話かけてくるのだが、どうしようもない。
3時20分ごろにセナさんが迎えにきてくれた。重いスーツケースを掃除のお兄さんが運んでくれた。掃除のお兄さんに鍵を渡して、そのままセナさん宅へ直行。セナさん宅の目の前に茶色い牛がいて車が通らない。クラクションを軽めに鳴らすと、のそのそ歩いて行った。この牛には飼い主がいるのだそうだ。そう言われてみれば恰幅がいい。日中はうろついて、そこらでエサを食べて夕方になると飼い主の家に戻り、牛乳を供給するのだという。エサ代なしで牛乳だけ頂戴するとはよく出来た仕組みだ。
荷物を置いて、電気関係の説明を受ける。窓を網戸にしておくと、涼しい風が入ってきて気持ちいい。「網戸を開けっ放しにしないでくだい。サルが入ってきますから」、「サル?」、いろいろいるもんだ。
そのまま、近所に買い物に連れていってもらった。大通りに出てすぐのところにmore for youというスーパーがある。セナさんの奥さんのお勧めだそうだ。セナさん本人は一度もいったことがないという。インド人男性も、もしかして「男子厨房に入るべからず」なのかな。
でも露店だろうが、屋台だろうが、レストランだろうが女性が調理しているところなど見たことない。調理だけではない、ウエイトレスすらみたことない。女子の労働供給という点でも、インドは開発途上国そのものだ。そいう意味では、TERIやFRROなどの役所は別だ。なんと女性職員、研究員の多いことか。
飲み物、スープ、トイレットペーパーなどを買い求め、隣の酒屋へビールを買いに行く。この酒屋は店内に入ることができず、外から注文するのであるが、割り込みがひどくてたまったものではない。27JBGHで飲んだKing Fisherはなく、God Father Super Strongという飲んだらイチコロになりそうなビールを4本買った(アルコール含有量は8%を越さないと書いてある)。果物は、荷車で売りにきているものの方が、スーパーで買うよりよいというので、バナナ(12本 Rs.20)とリンゴ(1Kg Rs.40)を買ってSmile Innに戻った。今日はここで、セナさんと別れた。明日は、携帯電話を買うのに付き合ってくれるそうだ。何から何までありがたいことだ。
日本に引っ越したことを電話で伝える。3歳の三男は、「何時に帰ってくるの?」と未だに状況を飲み込めていないようである。荷を解いて、タンスなどにしまって、ようやく片づいたのが7時少し前だ。結構時間がかかった理由は、2Fの寝室でヤモリを発見してしまったからだ。この国においては、ハエが飛んでいるのと同じようにヤモリもどこにでもいるようだ。なんとか捕獲しようとしたのだが、なかなかすばしこくて、結局あきらめた。虫取り網が欲しいところだ。お願いだからズット壁に貼付いていてください。
この日記を書いていて、ふと虫がそこらにいるのに気がついた。背中の上の方にある蛍光灯にたいそうな数のごく小さな虫が集まっている。ずっと網戸にしておいたのがまずかったらしい。日本から持ってきた蚊取り線香を焚いてみる。効果てき面、1時間程でほとんどの虫がいなくなった。Defence Colonyでは、窓の外が随分と汚かったので、一度も網戸にしなかったから、こうなることに気がつかなかった。ヤモリも虫も全部含めてインドの生活なのだろう。
ヤモリは、守宮とか家守と書くんですね。大事にしないといけないのかもしれません。
Smile Innへ
08/10/18
SagarのThali。これにPaparとライスがついてRs.95(215円)。味も抜群。量は食べきれないほど。
Smile Innのリビングルーム(1F)。窓を開けると自然の光が適当に差し込んでいい気分です。夕方になったら閉めないと大変です。
この階段で2Fの寝室と行き来します。寝ぼけとると足を踏み外しそうです。
2Fの寝室です。シングルベッドが二つ並んでいます。今度は広々です。