筆者は学生時代、故・清水龍瑩慶應義塾大学名誉教授のゼミに学び、 先生と同じ計量経営学・企業評価論を自らの専門としてきました。 良い企業とは何かを考え、収益性・成長性に加え、社会性も企業評価基準としてから、 企業の社会的責任・ＣＳＲについて考えるようになりました。
社会的責任とＣＳＲの違いに関して、答えはそう簡単には出ないので、 本書の主張が唯一の正解、とは言いませんが、取りあえず皆さんがもう一度、 企業の社会的責任とＣＳＲを見直し、頭の中を整理するヒントになったのでは、 と願っています。
本書作成には、多くの社会での仲間のお力を借りました。 特に、同じ清水門下の４人で書いた『深化する日本の経営』の共著者である、 古川靖洋関西学院大学総合政策学部教授、佐藤和慶應義塾大学商学部教授、 馬塲杉夫専修大学経営学部教授の皆さんには日頃からたくさんの意見を頂いています。 千倉書房取締役の川口理恵氏、編集部の岩澤孝氏にも大変お世話になりました。 どうもありがとうございました。
最後に本書作成に際し、 研究調査時に慶應義塾大学学事振興資金から研究費補助を、 執筆・校正時に慶應義塾派遣留学という貴重な時間を、 出版時に慶應義塾大学商学会から出版補助を 戴いたことを明記し、感謝いたします。
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