岡本大輔の講義要綱
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経営学基礎(日吉)【商学部1・2年】
応用経営学(企業をめぐる諸課題)(日吉)【商学部2年】
マネジメント各論(経営計画)(三田)【商学部3・4年、通信教育部(経営数学)】
マネジメント各論(企業評価)(三田)【商学部3・4年】
経済広報センター寄付講座「企業の社会性」(三田)【商学部3・4年】
研究会(三田)【商学部3・4年】
外書演習(三田)【商学部3年】
環境の経済・経営・商業・会計(三田)【大学院商学研究科修士課程】
現代企業経営特論(三田)【大学院商学研究科修士課程】
経営学演習(三田)【大学院商学研究科修士課程】
経営学合同演習(三田)【大学院商学研究科修士&博士課程】
経営学特殊研究(三田)【大学院商学研究科博士課程】
経営学特殊演習(三田)【大学院商学研究科博士課程】
経営学基礎(日吉)【商学部1・2年】
- 【2019年度】(商学部共通シラバス)
- 授業科目の内容
- 国際化や情報化の進展とともに今日の企業経営を取り巻く状況は大きく変化している。
またそれとともに「経営学」の名において扱われる問題領域もますます多岐に渡っている。
本講義では、このような経営学の全体像を明らかにするために、経営学の主要なテーマについて論じ、
企業行動の分析のための基本的な知識の理解と習得を目指す。
- 授業の計画
- 経営学の学問的性格、経営学の成立と発展、企業概念と会社形態、企業統治とトップマネジメント、
企業の社会的責任と企業倫理、経営戦略
経営学(日吉)− 日本企業の戦略と経営【商学部2年】
- 【2003年度】
- 講義の内容
- 現在の日本企業は世界中で注目され、経済のみでなく政治、文化、社会に大き
な影響を与えている。慶應義塾大学商学部では実際の日本企業の経営を知るため、経
営力評価グループを結成し、毎年、多くの実証研究を行なっている。本講義はそれら
の成果をふまえ、日本企業の戦略、経営が如何なるかたちで行なわれているかを明ら
かにしようとするものである。主な授業内容は以下のとおりである。
1.現代企業
2.企業の活性化と成長
3.日本企業を取り巻く環境の特質
4.経営者機能
5.経営者能力
6.競争優位の戦略と強みネットワーク
7.環境適応戦略と環境創造戦略
8.製品戦略
9.内部組織の活性化
10.企業倫理と企業の社会的責任
- テキスト
- 清水龍瑩著『社長のための経営学』千倉書房、1999年
- 参考文献
- 経済産業省経済産業政策局産業人材政策室『平成12年度版・総合経営力指標』(製造業編・小売業編)財務省印刷局、2002年
応用経営学(企業をめぐる諸課題)(日吉)【商学部2年】
- 【2019年度】
- コーディネーター 岡本 大輔
- 授業科目の内容
- 本講義は日吉キャンパスに設置されている経営学基礎)・経営学(組織と戦略)と、
三田キャンパスに設置されている現代企業経営各論・経営管理各論・経営学説史各論などの講義と
の、橋渡し的な役割を持っている。前者では経営学の初学者を対象に入門的な経営学概論が講義さ
れ、後者ではより専門的な各論が扱われるが、本講義では三田の各論担当者による各専門分野・各
論の紹介が毎週オムニバス方式で行なわれ、経営学という学問分野全体に対する位置づけが考察される。
- 授業の計画
- イントロダクション・企業評価(岡本大輔)
- 組織と戦略の不条理(菊澤研宗)
- 中小・ベンチャー企業論(高橋美樹)
- 比較制度分析と企業(谷口和弘)
- 企業倫理と経営社会政策(梅津光弘)
- 知のマネジメント(榊原研互)
- 事業多角化のマネジメント(牛島辰男)
- 組織文化と企業経営(佐藤和)
- 組織行動のマネジメント(王英燕)
- 情報技術と企業経営(神戸和雄)
- イノベーションと企業の競争力(日高千景)
- 組織マネジメントと会計情報(横田絵理)
- 総括
マネジメント各論(経営計画)(三田)【商学部3・4年、通信教育部(経営数学)】
(旧・経営管理各論(経営計画))
- 【2022年度】
- 授業の内容
- 経営計画を策定する際多くの手法が用いられる。そのほとんどはパソコンの
ソフトウエアによって自動的に実行される。従って多くの場合、結果のアウトプットだけ
が示され、途中の考え方やプロセスは示されない。重要なことはアウトプットの数字
をどう解釈するかであるが、プロセスを理解していないと間違った判断を下す恐れが
大きくなる。本講義では現代企業が利用している数学的・統計学的手法を使いこなす
ため、それら手法のプロセス理解を目的としている。
- テキスト
- 清水龍瑩著・岡本大輔補訂『経営数学』慶應義塾大学出版会、2012年。
- 授業内容の計画
-
1.イントロダクション
2.工場新設計画 ― 設備投資の経済計算T
3.工場設備取替計画 ― 設備投資の経済計算U
4.工事計画 ― PERT
5.生産管理/資源配分問題 ― リニヤー・プログラミング(グラフ)
6.生産管理/資源配分問題 ― リニヤー・プログラミング(シンプレックス法)
7.販売管理/セールスマンの最適配置計画 ― ダイナミック・プログラミング
8.販売管理/待ち行列を少なくする問題 ― シミュレーション法
9.在庫管理 ― 最適在庫量の決定
10.安定製品の需要予測(T)― 回帰分析
11.安定製品の需要予測(U)― 重回帰分析
12.新製品の需要予測 ― ベイジアン法
13.マーケティング・リサーチ/小売店チェーン化 ― 分散分析
14.マーケティング・リサーチ/消費者動向の調査 ― 主成分分析
15.マーケティング・リサーチ/潜在需要者の特性分析 ― 判別関数分析
- 担当教員から履修者へのコメント
- 授業方法は、数学的・統計的手法の講義と出席者が実際に問題を解く演習との併用とする。プロセスの理解には自分で問題を解くことが一番だからである。毎回の演習をレポートとして提出してもらい、そのレポートの採点結果で成績を決定する。期末の試験は行なわないので、毎回出席が原則である。また、演習のために電卓を持参すること。
- 成績評価方法
- レポートによる評価、平常点:出席状況および授業態度による評価
- テキストの読み方(通信教育部 経営数学)
- 皆さんの中には、数学なんて真っ平ごめんだ、という方も多いと思いますが、それは今まで何のために数学を勉強するのか、という目的がはっきりしなかったからではないでしょうか。経営数学のテキストは現代企業が経営計画を設定する上で欠かせない基礎的な手法を多く扱っています。それらを分かりやすく説明するために、あるパン屋さんを想定し、市場調査をしてニーズを調べたり、それに見合った設備投資をしたり、工場を建設する手順を考えたりしながら、それぞれに必要な手法を勉強していく、という構成になっています。なるほど、この手法はこんな時にこんな具合に使えるのか、ということが分かります。何事も目的をもった勉強をすると効率もヤル気も飛躍的にアップする、ということを実感していただければ、と思っています。
マネジメント現代企業経営各論(企業評価)(三田)【商学部3・4年】
(旧・現代企業経営各論(企業評価))
- 【2023年度】
- 授業科目の内容
- 企業評価論とは、ひとことで言ってどのような企業が良い企業か、どのような企業が良くない企業か、
を考える学問である。しかし何を以て“良い”とするかはその評価基準によって、また評価を行なう主体に
よって異なる。すなわち、資金を貸し出す金融機関が評価する場合、投資家が評価する場合、実際に企業経
営を行なっている経営者が評価する場合、また、就職のために学生が評価する場合、それぞれ評価基準が異
なる。従来この企業評価は経営分析という手法によって行なわれてきたが、本講義ではそれをさらに応用し
た様々な企業評価を考察する。
- 参考書
- 岡本大輔・梅津光弘著『企業評価+企業倫理』CSRへのアプローチ、慶應義塾大学出版会、2006
- 岡本大輔著『社会的責任とCSRは違う!』千倉書房、2018
- 授業の計画
- ガイダンス(1回)
- 企業評価の体系(4回)
- 財務諸表分析モデル(4回)
- 社債格付けモデル(2回)
- 企業倒産モデル(2回)
- 総合的企業評価モデル(1回)
- 新しい企業評価モデル(1回)
- 成績評価方法
- 学期末試験(定期試験期間内の試験)の結果による評価
経済広報センター寄付講座「企業の社会性」(三田)【商学部3・4年】
―従業員の生活向上、コーポレート・ガバナンス、社会地域貢献、地球環境保護―
- 【2002年度】
- バブル経済がはじけて以来、国内景気は依然として低迷のまま推移している。
このような状況においてバブルの時代に盛んにマスコミを賑わした企業の社会貢献活
動という言葉はさっぱり聞かれなくなってしまった。確かにこれだけ景気が悪く不況
が長引けば、企業としても社会貢献などやっている余裕はない、というのが本音であ
ろう。しかしながら、企業のグローバル化は進み、企業が現地・地域に貢献し、社会
に貢献し、「良き企業市民」として行動することは世界の常識となってきている(社
会地域貢献)。
- その世界の常識を意味するグローバルスタンダードという和製英語には様々な
ニュアンスが含まれるが、従来日本の経営が株主をあまりに軽視しすぎてきたという
指摘は、近年議論されているコーポレート・ガバナンスを考える上で重要である(コ
ーポレート・ガバナンス)。
- 一方、2001年秋に失業率は5%を超え、雇用の維持・確保は困難と言われている
が、従業員、ひいては国民の生活安定という要求に変わりはない(従業員の生活向上)。
さらに地球環境保護に対する関心もますます高まってきている(地球環境保護)。こ
れらの問題は企業の収益が一時的に不況で悪化しているからといって無視できる問題
ではない。
- 企業は営利企業であるが、同時に企業市民として従業員・投資家・消費者・地
域社会など様々なステークホルダーにどのように貢献していくか、更には自然環境に
対してもどのように関わっていくべきか、という課題は重要である。本講義ではこれ
らを、営利企業にとっての基本である収益性・成長性に対して"企業の社会性"と呼び、
「従業員の生活向上」「コーポレート・ガバナンス」「社会地域貢献」「地球環境保
護」の4領域に分けて検討していく。そのため、企業の社会性が現代企業にとってど
のような意味を持つのかを、実際の企業経営に携わる方々をお招きし、お話を伺いな
がら考えていくことにする。
- 初回講義において講義スケジュール(日程、講義内容、担当者)を配布する。
また、成績は学年末試験に代えて随時行なうレポート提出によって評価する。なお既
に2001年度経済広報センター寄付講座「経済の構造変化と雇用制度」の単位を取得し
た者は履修できない。
研究会(三田)【商学部3・4年】
- 【2023年度】
- 本研究会は日本企業の経営方法、行動、成果の評価分析を目的としている。こ
れは通常言われる経営学研究に他ならない。ただしその方法として実証研究に重点を
置き、各要因と成果との関係を計量的に評価する、という特色を持っている。
- 従来日本の経営学はアメリカの経営管理論、ドイツの経営経済学などを中心に
発展してきた。しかし絶えざる日本経済の成長、発展の結果、いまや日本の経営は良
い意味でも悪い意味でも、世界の注目を浴びるようになった。そこで、日本の経営を
対象とした日本独自の経営学を研究する必要が生じてきた。そのためには従来の文献
研究に加えて、実際の日本の経営、企業行動を把握するための実証研究が不可欠なの
である。
- そこで本研究会では各種経営学の文献に触れ、経営学の基礎を学び、また実証
研究の武器となる統計的手法を修得する、といった目的を持って活動を行なう。さら
にこれらをもとに4年生修了時には全員が卒業論文を書けるよう、指導する。
- 成績評価方法
- レポートによる評価、平常点:出席状況および授業態度による評価
外書演習(三田)【商学部3年】
- 【1997年度】
- 1.担当者
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- 岡本大輔
-
- 2.言語
-
- 英語
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- 3.教材
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- テキスト Abegglen, J.C. & G. Stalk, Jr., KAISHA , Harper & Row, 1985
- 参考文献 アベグレン=ストーク『カイシャ』植山周一郎訳 講談社 1986
-
- 4.授業の内容
-
- 現在の日本企業は世界経済に大きな影響を与えるほど成長したが、その成功要
因は何か?、欧米の経営と日本の経営の相違点は何か?、これらの問題を上記テキス
トを中心に考え、日本企業の経営・戦略を学ぶ。
-
- 5.授業の進め方
-
- テキストの輪読を中心として授業を進める。ランダムに受講者を指名し、少し
ずつ翻訳をしてもらう。従って、予習は全員、毎回、不可欠である。また、訳本と原
文との比較も随時行なう。
-
- 6.評価の基本方針
-
- 前期末、学年末に試験を行なう。前期末試験を100点満点、学年末試験を200点
満点で採点し、合計300点満点で成績を決める。ただし、以下のルールを設ける。
@1授業スタート時に、各人の持ち点を0点とする。
A欠席の場合は2点減点、遅刻の場合は1点減点とする。
B授業中に指名されても予習不十分のために翻訳ができない場合、2点減点とする。
C学年末時点の持ち点が0点の者は学年末試験を免除し、成績をAとする。
D学年末時点の持ち点が -1 〜 -5 の者には、上記300点満点の試験で決められた成績
に1ランクUPの特典を与える。
E学年末時点の持ち点が -6 〜 -10 の者には、少なくともDをつけない。
F学年末時点の持ち点が -16 〜 -20 の者は、上記300点満点の試験で決められた成績
から2ランクDOWNとする。
G学年末時点の持ち点が -21 以下の者は学年末試験の受験資格を失う。
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- 7.受講者への要望
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- ガイダンス後の最初の授業に、必ずテキストを持参すること。
環境の経済・経営・商業・会計(三田)【大学院商学研究科修士課程】
- 【2006年度】
- コーディネーター 岡本 大輔
- 授業科目の内容
- 本講義は経済学・経営学・商業学・会計学のそれぞれの専門家が現代社会において環境問題をどのように研究し、成果をあげているかを講義する学際的科目であり、「環境学」へのプロローグである。
- 第1週(4月8日)ガイダンス
- 商学部教授 岡本大輔
- コーディネーターにより本講義の担当講師と環境問題への統合アプローチによる講義概要が紹介され、引き続いて経済学的アプローチの第1回講義が行なわれる。
- 第1週(4月8日)廃棄物問題(経済T)
- 商学部教授 和気洋子
- 廃棄物問題をめぐるPPP、拡大生産者責任などの原則論議、環境保全の政策手段と政策効果、あるいは一連の包装・容器、家電、自動車リサイクル法に関する具体的論議について講義する。
- 第2週(4月15日)地球温暖化問題(経済U)
- 商学部教授 和気洋子
- 地球温暖化防止のための国際的な枠組みをめぐる諸課題を、日本経済の費用負担などとの関連から、講義担当者が関与する政府委員会等におけるエネルギー・炭素税などの話題に言及しながら、講義する。
- 第3週(4 月22日)国際環境経済システム(経済V)
- 商学部教授 和気洋子
- 環境と貿易/FDI をめぐる諸問題を解説し、途上国の持続的経済発展のシナリオや地球環境問題へのコミットメント問題などとの関連において、国際環境経済システムの構築に資する問題を講義する。
- 第4週(4月29日)【休講】
- 第5週(5月6日)【休講】
- 第6週(5月13日)環境経営の定量評価(会計T)
- 中央大学経済学部教授 河野正男
- 環境に配慮する企業経営の定量評価に関する二つの手法―環境パフォーマンス評価と環境会計を紹介する。とくに環境会計の枠組みと基礎概念について詳述する。
- 第7週(5 月20日)外部報告のための環境会計(会計U)
- 中央大学経済学部教授 河野正男
- 環境省の「環境会計ガイドライン」の解説の後、財務報告書および環境報告書における環境会計情報の現状をガイドラインに関連付けて紹介する。
- 第8週(5 月27日)意思決定のための環境会計(会計V)
- 中央大学経済学部教授 河野正男
- 環境要因を考慮に入れたいくつかの管理手法すなわちライフサイクル・コスティング、環境品質原価計算、トータル・コスト・アセスメントおよび予算管理などについて紹介する。
- 第9週(6月3日)環境と経済の両立は可能か(経営T)
- 千葉商科大学政策情報学部教授 三橋規宏
- 自然が作り出す以上のスピードで過剰消費し、自然の環境許容限度を超えて有害物質を過剰排出することで、環境と経済がトレードオフの関係に陥った。「無限で劣化しない地球」から「有限で劣化する地球」へ地球観を切り替えていかなくてはならない。この変化を「自然満足度曲線」という新しい概念で説明する。
- 第10週(6月10日)ストック重視経済と環境経営(経営U)
- 千葉商科大学政策情報学部教授 三橋規宏
- 新製品を大量に生産する時代は終わった。これからは蓄積された様々な製品・社会資本ストックを長期間、大切に使うサービス分野で大きなビジネスチャンスが広がる。長持ちさせる企業の基本戦略は、労働生産性の向上をいかに高めるかにある。20世紀の企業は、エネルギー、資源を多消費、多浪費することで、規模の経済を実現し、労働生産性を高めてきた。しかし21世紀の企業は、エネルギー、資源を節約し、資源生産性を向上させることで、労働生産性を高めていかなくてはならない。
- 第11週(6月17日)企業の社会的責任と環境ビジネスの発掘(経営V)
- 千葉商科大学政策情報学部教授 三橋規宏
- 人類が地球の限界に遭遇した今日、これまでのビジネスは大幅な修整を迫られている。このことは、逆にいえば、新しいビジネスを発掘し、発展させるまたとないチャンスと受け止めることができる。環境ビジネス発掘のマトリックスを説明し、それを埋めることで、新たなビジネスの発見に挑戦してもらう。
- 第12週(6月24日)環境問題とマーケティング(商業T)
- 筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授 西尾チヅル
- 地球環境との共生や資源循環を推進する方法にはどのようなものがあるか、その中でマーケティングに課せられている役割とは何か、を概説する。その上で、環境マーケティングの概念と課題を企業事例を紹介しながら説明する。
- 第13週(7月1日)消費者の環境配慮行動の規定要因とその特徴(商業U)
- 筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授 西尾チヅル
- 市場を構成する消費者の環境問題への認知の特徴や環境配慮行動の規定要因に関する国内外の研究を紹介し、その特徴を整理する。それらを踏まえた上で、環境配慮型商品の市場を拡大するためのコミュニケーション方法や整備すべき仕組などについて議論する。
- 第14週(7月8日)環境マーケティングの展開方法(商業V)
- 筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授 西尾チヅル
- 上記2回に渡る議論を通じて、環境マーケティングの内容を製品・サービスの企画・販売段階、使用・消費段階、廃棄・資源回収段階ごとに整理し、具体的な展開方法について議論する。また、企業の環境マーケティングを推進するために必要な法制度や社会システムについても考察を加える。
現代企業経営特論(企業評価)(三田)【大学院商学研究科修士課程】
- 【2023年度】
- 企業評価研究のテーマは、視点の研究と手法の研究に分けることができる。前者は何を以って評価基準とするかという評価内容・評価視点の研究であり、いわばWHATの研究である。一方後者はそれをいかにして評価するかという分析方法・分析手法の研究であり、いわばHOWの研究である。本講義では両者それぞれについての考察を行なう。
- 前者に関しては従来の評価基準である収益性と成長性に加えて、近年注目されているCSR・社会性をとりあげ、主に英語の論文の輪読を行なう。後者に関しては、三輪哲・林雄亮『SPSSによる応用多変量解析』
オーム社、2014. をテキストとし、参加者に実際にSPSSをPCで動かしてもらう演習を行なう。
- 成績評価方法
- レポートによる評価、平常点:出席状況および授業態度による評価
経営学演習(企業評価)(三田)【大学院商学研究科修士課程】
- 【2023年度】
- 本演習では修士論文作成のための指導を行なう。具体的な指導方法については
参加者と相談のうえ、決定する予定である。
- 成績評価方法
- レポートによる評価、平常点:出席状況および授業態度による評価
経営学合同演習(三田)【大学院商学研究科修士&博士課程】
- 【2023年度】(佐藤和商学部教授と共担)
- 授業科目の内容
- 本演習の目的は3つある。1つ目は,研究活動に必要となるスキルや知識を共有することである。例えば,文献検索の方法,文献レビューの方法,研究プロポーザルの書き方,論文投稿の方法とプロセス,発表やポスター・セッションのやり方,を学ぶことがこれに当たる。2つ目は,大学院生がより活発に研究論文を学会,学会誌で発表し,研究実績を積めるよう支援することである。例えば,学会発表の練習機会を提供することがこれに当たる。3つ目は,大学院生間で,学問的な刺激を与え合うことにある。刺激を与えるだけでなく,大学院生間のみならず,教員とのネットワーク醸成にもつながると期待している。
- 授業の計画
- 前半の数回については,アカデミック・スキルに関する情報共有を行なう。講義担当者だけでなく,経営学分野の他の教員の協力を得ながら,進めていく予定である。それ以降は,ワークショップ形式で,担当者を決め発表を行なっていく。学生の進捗度合いに応じて発表内容を,(1)研究論文発表,(2)研究計画発表,(3)文献リサーチ発表,(4)学会発表等向けのプラクティス・トーク,に区分する。外部からの研究論文発表者も適宜呼ぶことで,ワークショップとしての質を高めていく。
- 担当教員から履修者へのコメント
- 経営学分野の修士・博士課程向け合同演習を同じ時間帯,同じ場所で行なう。火曜日5時限目以降の時間を適宜使用する。そのため,履修者は火曜日午後以降(夜も含め)の予定を入れないようにして頂きたい。経営学分野での研究者キャリアを志望する大学院生の積極的な履修を期待する。
- 成績評価方法
- 出席点,平常点で行なう。
経営学特殊研究(企業評価)(三田)【大学院商学研究科博士課程】
- 【2023年度】
- 近年、脳の働きをコンピュータ上で実現するニューラルネットワークの研究がマネジメントの世界でも注目され始めている。企業評価の分野でもさまざまな研究が進められている。本講義では企業評価におけるニューラルネットワークの適用問題を検討する。授業は関連文献の輪読を予定している。
- 成績評価方法
- レポートによる評価、平常点:出席状況および授業態度による評価
経営学特殊演習(企業評価)(三田)【大学院商学研究科博士課程】
- 【2023年度】
- 本演習では参加者の論文作成のための発表と討論を行なう。具体的な指導方法については参加者と相談のうえ、決定する予定である。
- 成績評価方法
- レポートによる評価、平常点:出席状況および授業態度による評価
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